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-64- 核戦争

 うっかり核ミサイルが発射され、核戦争が起きれば、これはもう人類滅亡、いや、人類だけではなく地球に生息する全生物の生存危機になるのは明々白々だ。

 未来のとある一日である。すでに核戦争で全人類は放射能汚染に(さら)されていた。生き残った人類は日夜、放射能防護服を着用しなければならなかった。加えて、生命を維持する水や食料も、大なり小なり放射能に汚染されていたから、飢餓が深刻な問題となっていた。泥水を飲み、草を()むといった生存最低ラインである水や草さえも放射能汚染されていては、打つ手なしだった。

 国連事務総長は国連本部で、かろうじて出席出来た各国代表を前に演説を行っていた。


[同時通訳]

「いかにすれば人類が放射能汚染から解放されるのか? を真摯(しんし)に考えねばなりません。すでに、生存危機の深刻さは現実味を帯び、至る所で餓死者が拡散、増大しております。一刻の猶予も私達人類にはございません。各国代表におかれましては、宗教、民族、言語、経済の違いを乗り越え、最良の打開策をお示しになるよう心からお願い申し上げます」

 痩せ衰えた各国代表には(すで)に拍手する力もなく、片手を軽く上げて振る程度であった。

 その後、機械バイオによる人工食糧の増産が始まったのは言うまでもなかった。

 うっかり核戦争を起こせば、こんなことにもなりかねません。ああ、嫌だ、嫌だっ!^^


                   完

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