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-59- 噂(うわさ)
噂をうっかり信じようものなら、とんでもないことになる場合がある。
とある中堅会社である。同じ課の社員二人が屋上で缶コーヒーを飲みながら話をしている。
「課長、次の人事で副部長になるらしいぜ」
「お前、その噂、誰から聞いた?」
「秘書課の玖美だ」
「あの雀のお宿の竹林か?」
「ああ…」
「あいつはピーチクパーチクのお調子者だぜ」
「それは分かってるさ。だが、あいつは秘書課だ。根っから偽情報とも言えんだろ。課の誰かから聞いたんじゃねぇ~か?」
「そうかもな…」
その日から二人は課長にヨイショするようになった。二人のプライベートな交際費は増えに増えていった。
三か月後、社内掲示板に人事異動する幾人かの社員名と異動内容が発表された。二人の目論見は大きく外れ、課長は留任で、副課長が二階級昇格し、副部長になったのである。
噂をうっかり信じない方がよいというお話でした。心に留め置くくらいがいいようです。^^
完




