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-49- 選択

 選択をうっかり間違えることがある。選択にも二択、三択、四択以上と、いろいろ選択の違いがある訳だが、程度の差こそあれ、選択は人を惑わせる。惑わせるだけならいいが、うっかり選択を間違えたばかりに人生が狂うことにもなるから注意が必要だ。しかし、その間違いに気づけばいいが、なかなか気づきにくいのだから人生は厄介なのである。^^

 高校一年になった山尾は理科系に進むか文科系に進むかの選択に迷っていた。

「君は数1の成績が4だから文科系の方がいいぜ…」

 担任の川平にそう言われ、山尾は言い返せなかった。だが、山尾にはなりたい職業があった。

「先生っ! 僕、お医者になりたいんです…」

「ははは…そうかっ! まあ、頑張れっ!」

 川平は、4で医者は無理だろ…とは思ったが、そうとも言えず、軽く(わら)いながら迂闊(うかつ)にも励ました。そのうち諦めるだろう…と軽く考え、本人の希望のままにしたのである。

 人の(かたく)なな意志とは(すご)いものである。山尾はその後、二年生、三年生と進級し、大学受験で見事、医学部に合格した。さらにその六年後、医師国家試験にも合格し、晴れて医師として出発したのだった。

 うっかり選択を間違えても、結果がいい場合もあるということです。^^ 


                   完

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