表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/100

-4- 買い忘れ

 主婦の方は、お分かり頂けると思うが、スーパーの買い物で、ついうっかり買い忘れをされた御経験がお有りのことと思う。買い忘れは、人なら誰しも、うっかりやってしまうポカミスである。そのとおりです…と、お思いの主婦の方々も、さぞ多いことでしょう。^^

 北郷は妻から頼まれたナニを忘れまいと、勤務する町役場で意識を高めていた。

「課長、どうされたんです? 気分がお悪いんですか?」

 目を閉じて忘れまいと意識を集中する北郷に、課長補佐の立花(たてばな)が訊ねた。

「んっ? ああ、立花君か、ナニだよ。いや、何でもない…」

 そのときは危うく暈した北郷だったが、勤務時間の長さを、こんなに長かったか…という思いで、ようやく退庁時間を迎えようとしていた。あと、五分でチャイムが鳴るという、まさにそのときである。

「課長、久しぶりに一杯、どうです?」

 立花が小声を出し、ニヤリとした哂い顔をした。

「んっ? ああ、いいねぇ~!」

 根っからの左党の北郷にとって、断る理由は何一つなかった。いや、断る理由はあったのが、うっかり忘れてしまったのである。

 買い忘れをしないよう集中しましょう。油断はいけません、いけません。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ