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-17- 早春

 暖かで心地いい晴れの朝、もう、春だ…などと浮かれ、うっかり♪早春譜♪のメロディーなんかを口ずさんでいると、次の日となり、寒の戻りで冬に逆戻りする・・なんてことがよくある。早春に、うっかりは御法度なのだ。^^

 串尾は早春のポカポカ陽気に布団を干し、少し気分が華やいでいた。

『観葉植物も屋外へ出すか。いや待て、いつやらの年も、うっかり出して、寒の戻りでダメにしたからな…』

 串尾の脳裏に、過去のうっかりミスの記憶が(よぎ)った。串尾は、もうしばらく様子を見ることにした。

 と、次の日の朝である。外は真冬のような雪が舞い、気温も5℃以上下がる真冬日に逆戻りしたのである。串尾は、『植木鉢を出さずによかった…』と、安堵した。

 そしてまた日が巡り、次の朝となった。外はふたたび春のポカポカ陽気となり、冷気も消え去っていた。

『いやいやいや、そんなに甘くない。(だま)されんぞっ!』

 串尾は早春を信じていなかった。春は心が陽気になるが、早春をうっかり信じると、ど偉いことになる…と疑心暗鬼になったのである。

 串尾のように疑心暗鬼になることもないと思いますが、確かに早春は、うっかり出来ない魔力を秘めてますね。^^


                   完

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