第3話 喧嘩
「準備できたかぁ?」
「おう」
相手は剣を手にしており、明らかにこっちを殺す気満々である
「そんな装備で大丈夫か?」
野次馬からそんな質問をされたからにはもちろんこう答える
「大丈夫だ、問題無い☆」
そんなしょうもない事をしている時、相手はいきなり剣を振り下ろしながら接近して来た
流石にこれには対応できなかった為、回避し、腰にかけたスタンガンに手を伸ばしたその時、
「辞めろ!」
受付の奥から貫禄のある爺さんが出てきた、その気迫から剣を振り下ろしてきた酔っ払いは勿論、野次馬までもがその場でピンと背を伸ばし立っていた
「ロビーがうるさいと思ったら何をしている!」
「ムカーの奴とこいつが喧嘩おっ始めるって聞いたから見にきたんだよ」
野次馬の1人が声を震わせながら言った、こいつの名前ムカーだったのか
「はぁ?!」
爺さんはこっちを見ながら近づいてきた
俺は構えると
「本当にすまなかった」
と謝ってきた、俺は若干驚いた
「へ?」
「すまない、こいつ、うちで面倒みてて、よく問題起こしちまうんだよ」
「ちょっと待てジジイ!悪いのはこいつだぞ!ガンつけてきやがって!」
「それはお前の勘違いだろうがっ!」
ムカーの頭に拳が飛んだ
「痛っ、ひでぇじゃねぇか」
「あぁ君、本当にすまないね、ギルド証明盤の準備はできているから行きなさい」
「あ、ありがとうございます」
思ったよりいい人だった
「こちらになります」
すごいドッグタグに似ててびっくりした
「最初のランクはFです、それ以上の依頼も受けるとこが出来ますが正直言って無謀なのでFランクの人はFランクの依頼を受ける事をお勧めします」
「わかった、依頼を出すことはできるのか?」
「はい、依頼内容と報酬を書いてあちらのカウンターに出していたたければ大丈夫です」
「わかった」
先程の紙をカウンターに出した
「わかりましたスライム10体の討伐ですね」
「それじゃあ行くとするか」
後2〜3話後には動かす予定です