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第32話 一応の信用と準備

次の瞬間、護衛が全速力距離を詰めてきた、俺は反射的に身体を動かし、俺に向けられた両刃の剣を回避した、すると男は、

「これは、試験とでも呼ぼうか」


「何故いきなり?」


「気まぐれだよ」


「気まぐれで人を殺すとはね」


「まぁまぁ、この人形を倒したらもうなにもしないからさ〜」


「人形!?」

(アイズバンに話したことが事実になるとは)

「そういえば言ってなかったね、これは人形だよ、と言っても頭と身体が離れたら動かなくなるし、心臓を刺されたら死ぬけどね」


「どういう仕組みか、知りたいものだな」


「それは秘密、さて、丸腰の君はどうやってこいつを倒すのかな?」


「こんな事もあろうかと、準備はしておいたんだよっ」


俺はそういうと入り口の扉を勢いよく上げ、無線機を取り出し


「目標、護衛!全身鉄鎧のやつだ!」


と言うと


つぎの瞬間、通路の大きなガラスが割れ1つの鉄の粒が人形に向けて飛んだ


護衛人形は持っていた剣を落とし、力なく床に倒れた


「ほぉ!面白い、これもまた貴方の武器なのですか?」


「質問には答えかねるよ」



話はアイズバンにあった時に遡る



「まぁ、いいけど、どんな話なのよ?」


「お前の獲物で狙撃をして欲しい奴がいる」


「人を、、、殺すの、、?」


(そうか、こいつまだ人を殺したことはないのか)


「いや目標は人形だ」


「にん、ぎょう?」


「そうだ、ある奴に自立型の人形の耐久テストをお願いされてな、リアルに作ったせいで血みたいなのも出るらしいが、出来るか?」


「人形、なのよね?なら、大丈夫、というか貴方信用がどうたらこうたらとか言ってなかった?」


「裏切られても大丈夫になった、とだけ言っておこう」


「その様子じゃまだ信用はしてないみたいね」


「そう簡単に得られるものじゃない」


「はぁ、で、今回はそれだけでいいの?」


「ああ」


「分かった、場所は何処?」


現在に戻る


「まぁいい、これ以上私は手を出さない、そして此処に入る時は私に声をかけてくれ」


「わかったよ」

俺はそういうとM82を無理やり取ってから帰った


その頃アイズバンは


「本当に人形っぽいわね、でも血が出るとか言ってなかったかな?」


「取り敢えず、やる事はやったし帰るかな」


「ん?」

何かの視線を感じたアイズバンは周りを警戒するものの


「気のせいかしら?」



次の日


「で、手伝ってあげたのにお返しは何もないわけ?」


俺は食堂でアイズバンに問い詰められていた


「あいやー、そういうのは自ら求めるものじゃないよ?アイズバンさん?」


「あんたそう言って誤魔化すつもりでしょ?」


「ナンノコトカワカラナイナー」


「そういえば陸奥濃、多少は信用できたかしら?」


「まぁね、一緒に行動しても大丈夫な程度には」


「そういえば学園長の息子さんから聞いたんだけど、今度ダンジョンに行くみたいじゃない、私も連れて行ってよ、ダンジョンに行く機会なんてあまり無いわけだし」


「なんで二グロスと知り合いなんだよお前っ!」


「学園長の息子さんを呼び捨てなんて、ずいぶん仲がいいようね」


「それはいいだろ、なんで仲良いんだよ」


「社交会にお呼ばれしてね、その時に話したのよ」


「社交会?」


「貴方は平民なんだから気にしなくていいの」


「(´・ω・`)」


「で、お礼として連れて行ってもらえるわよね?(圧)」


「はい是非とも(圧負)


「それじゃあ準備しましょうか」

準備終わりまで書こうと思いましたがお腹が減ったのでやめときました。

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