第12話 入学
「さーてと、クラスはっと、」
今日まで都市外に出て山や森も探索してみたが何も成果は無かった、強いて言うならついでに受けたクエストでお金を稼げたことぐらいだ
因みにあれ以降スライム関係の依頼は受けていない、いやかわいいからとかそんな事なくてな?
「えーっと、1-2か、」
そんな事を呟きつつ、荷物を持ってクラスへ移動するのだった
因みに学校では顔を隠す事は禁止なので渋々サングラスは外している
「クラス別だといいなぁ、」
と言ったその時そいつと目があった
「あ!」
「・・・・」
俺は関係ないとばかりに黙り別の方向に歩いたが
「なんで無視すんのよっ」
一気に近づき、無理矢理俺の視界に入ってきた、因みに声がデカかった為かクラスメイトは全員こっちを見ている
「なんであんたここにいるわけ?」
「はぁ、ちょっとあってな、」
「ちょっとってなによ!」
「取り敢えず別の場所で、後で話すぞ、周り見てみろ」
周りを見ると視線が自分たちに集まっていることにやっと気づいたそいつは赤面して席に座っていった
「新入生諸君、こんにちは、私がこのクラスの担任、マザリオ アントーワだ、いきなりで悪いが入学式は取り消しとなった、理由はそのうち話される。自己紹介ののち、測定装置を使いステータスを確認する、諸君らにとっては初めてだろうな、その後授業に入る、質問があるものはいるか?」
「いないようだな、あ、そうだ、フィリップ..だったか?お前は授業に入る前に学園長室に行ってこい、学園長がお呼びだ」
「わかりました」
(試験で書いた事なんか不味かったかな?)
そして適当な順番で自己紹介が始まった
最初に自己紹介をするのはあいつだった
「私はアイズバン・エンデフォード、アイズバン伯爵家の次女よ!以後お見知り置きを」
(ん?今伯爵って言った?言ったよね?ヤベェ、面倒くさくなりそうな予感がする、)
そしてなんだかんだで自分の番が来た
「俺はフィリップ、特別入学生だ」
周りがザワザワし始めた、アイズバン・エンデフォードも目を見開いている
その後は教師が静かにさせて自己紹介は続いた。
その後は測定があった、まぁ結果から言うと予想通り何も映らず砂嵐だけだった、何度測っても同じ結果の為、仕方なく俺の測定は終わり他の人の測定が進みそして終わった。
そして俺は今、学園長室にいる
「それで、要件とはなんでしょうか、学園長」
「特殊知能試験の話だ」
(なんとなく予想はしてたけどやっぱりか、)
「はぁ、」
「火が何であるか、だったな、学者達や教授共は皆魔素であるとしか言わなくてな、君の考えは新しかったんだよ、そこでだ、そいつらが検証してみたいと言い出してな、ついでにそれを書いた奴を連れて手伝いをさせると言い出したのだよ」
「手伝う、ですか、」
「不満か?」
「私はここで学ぶ為にきました、なのにそんな事をに手を出していては初期の学習に影響が出ます」
勿論建前だ、見たわけではないが兵器の可能性が高い、そんなつまらない事にリソースを割くなんてとても無理な話だ
「わかった、だが私は教授達よりは権力は低い、諦めるとは思わん事だ、」
「肝に銘じておきます」
そして教室に戻った俺だったが、、、
(うわぁ、早速イジメキタコレ)
机には落書きで◯ねとか◯えろとかの罵詈雑言が書いてあった、タオルとかもなかったので適当に放置して授業を受け始めた
授業中にはなかったが休み時間は酷く、トイレに入った時など上から水をかけられかけた、あれ?俺なんかしたっけ?
個人的には何もしていなかった、いや、心当たりがあるな、あいつか?
そう思って席を立つとそいつの座っている席へと向かった




