詩 亡者を封じて
忘れ去った 思い出
土をかけて 埋める
今はいらない 古びた記憶だから
前にすすむために あえて踏みつけて
例え 穴の開いた心が痛みを訴えようとも
「そんなものは存在しないと、私は無視をする」
たとえ この心が虚ろになっていくとしても
「そんなものは起きないと、私は見て見ぬふりをする」
記憶の中の 亡骸
祈りを一度だけ 捧げて
分厚い棺に閉じ込める
もう二度と起きてこないように
「ストーリー」
私は確かに過ちをおかしたのだろう
けれど、こうする以外どうしようもなかった
見まわしてみて問う、一体誰が私を助けてくれた?
私が見た時、手を差し伸べている人は誰もいなかった
だから、誰のことも顧みない
亡者も、私も。




