表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/100

敵軍と最弱女魔法使いと体が入れ替わる!? その10

「わ、私が敵のリーダーを倒したのですか!?」

「そうだ。誇っていいぞ、オリッシュ」

「で、でも。倒したと言っても、しばらくしたら復活するんじゃあ?」

「偵察からの連絡によるとだな、東軍はアメイガス魔法第二旅団長がやられ、新たにハイサムス魔法第一旅団長が作戦を引き継いだようだ」


なん……だと……!?

この砦に差し迫った危険が無いというのは、そういう事か。

東軍は作戦の引継ぎで手間取っていると。


いや、それはどうでもいい。

肝心なのは、俺の体。

アメイガス旅団長はどうなったんだ!?


「もしかして、私が倒した敵のリーダー……アメイガスは死んだのですか?」

「いや、残念ながら殺すまでには至らなかったようだ」


よ、よかった……。

俺の体はまだ無事かもしれない。


「だが、頭が変わったという事はしばらくは動けないのだろう。アメイガスには色々と手を焼いていたからなあ、大金星だぞオリッシュ」


アメイガスが何らかの事情で動けないのは事実だろう。

しかし、ハイサムスの動きも気になる。

この機に俺の手柄を横取りしようとしているのかもしれない。


俺がオリッシュの体に入っているという事は、セオリー的にはアメイガスの体にオリッシュの中身がいるはず。

そう思っていたが、どうなんだ?


そういえば、オリッシュは魔法が使えないのだったな。

そして、今までの話から察するに戦闘なんて絶対無理だ。

だとすれば、ハイサムスに戦場を譲ったのはオリッシュ本人の意思かもしれない。


ん?

ならば何故、シャーマナイトはオリッシュが敵を倒す事ができたと思ったのだ?


「あの……お兄様? 私はどうやって、敵のリーダーを倒したのでしょうか?」

「そんなの決まっているじゃないか。オリッシュが戦場で魔法の力に覚醒したのだ」

「覚醒……ですか?」

「そうだ、力を急に使ったショックで今は一時的な記憶喪失になったのかもしれないな」


戦場で急にパワーアップするなんて都合のいい話があってたまるか。


いや、待てよ。

確か魔法使い系の貴族、特に魔法御三家は代々魔法の才能を受け継いでいると聞いた事がある。

ならば、急に才能が開花するなんて話もあるのか。


まさか、オリッシュが体を入れ替える魔法に目覚めたというのか!?

その可能性も無くはないが、そんな魔法は聞いたことがない。

これは、西軍の魔法……特にジュエル家に伝わる魔法について詳しく調べないとな。


原因はオリッシュ側にありそうだが、奴は東軍側に俺の体と共に引き籠っているのが現状。

そして、近々東軍がここに攻めてくることも分かっている。


今は、目の前の脅威であるハイサムス率いる魔法第一旅団を倒す他ない。

だが、何時かはこちらから攻めて、アメイガス魔法第二旅団長を戦場に引きずり出さねば。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ