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演習とはいったい

作者: aki_c

※このお話はフィクションです。


「注目!我が方の戦車部隊は壊滅した。特科は後退。司令部も後退する。我が司令部付隊は新たな任務を受領した。後退した部隊が態勢を整えるためにありとあらゆる手段を用いて現地域を死守せよ。なお1時間程度で敵の戦車部隊が到着する。」


司令部…うちの隊長に一番やらしちゃいけない任務やらしちゃったなぁ……


「というわけでこの道を封鎖する!指揮車を横向きにしてタイヤを破壊!したことにする。んで先頭の戦車が止まったらエンジンにグスタフ叩き込んで封鎖完成だ!」


イキイキしてます。

「んで、バカがハッチから顔出したら撃っちまえ。そのあと手りゅう弾な。正面から行くなよ。撃破判定もらってんのに勝手に動くやついるからな。

改善案あるやつ挙手!」


バッ

「福島」

「はい、いっそ曲がり角の内側に指揮車を止めてはどうでしょうか。それを迂回させた所を狙えば曲がり角の内側を指揮車、外側を戦車で閉じれます」

「いいな!他!」

バッ

「羽田」

「はいっ、敵は軽い指揮車を退かそうとするはずなので、部隊を細かく分けて小銃で時間差攻撃はどうでしょうか!撃ったことにしても残骸残りますし、結局ワイヤーで牽引しないと駄目ですし!」

「良いところに目をつけたな羽田!」

「ありがとうございます!」


ちゃくちゃくと嫌がらせの準備が進んでいきます。

そして裁定官の周りに補助官が集まってきてめっちゃ話し合ってます。

私は下っ端なので特に助けてあげれません。


「他はなんかあるか?ありとあらゆる手段を用いていいんだぞ?」

ソローリ

「どうした権藤」

「はい、うちの部隊は何故か燃料がたくさん支給されてます。これはもしやここで使うしかないのではと」

「地雷か・・・?戦車には効かんだろう」

「自己鍛造弾なら大丈夫かと思います。うちの戦車の底面は複合装甲でもなんでもないですし」

「弾本体はどうする?」

「ちょっと厚い鍋で十分だそうですが」

皆さんまじめです。創意工夫が炸裂しています。班に作業が振り分けられます。


涼しい風が吹いてきました。静かな森の中でさわさわと葉が揺れます。

とうとう裁定官が無線でどこかと連絡を取り始めました!

「では行動はじめ!」

「行動に入ります!」

ここで止められちゃかなわんと隊長が部隊を動かします。

もう30分を切っているのかもしれません。急がねば。

といっても車を見通しの悪い曲がり角に止めて、その内側の高いところと外側に隠れる場所を決めて

その後はひたすら現地工作で作っちゃった自己鍛造弾の仕掛け爆弾を埋めたことにすると認めれるレベルで穴を掘るだけです。ん、道路だからちょっと硬いな……


「状況終了!状況終了!」

あれ?

「集合!」

「シャベルどっかに集めて一旦集合するぞ!」

「皆、お疲れだな!我が隊の作戦の効果は極めて大!よって任務は成功と判定された!撤収するぞ!先任!撤収の指揮を取れ!司令部に顔を出してくる!」


戦闘する前に作戦成功しちゃいましたよ我が隊……


この後全ての資材を集めてトラックに積み込んでふらふらになって帰ってゆっくり寝ました。

次の日?天幕洗って干して使ったものチェックして決められた場所にしまいました。

スコップ?ああ、もちろん研ぎ直しましたよ!

※このお話はフィクションです。

こんなにさっぱりと終わることはおそらくない。たぶん。

想像上で書いてみました。

現役自衛官の方に見られたら怒られそうです。

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