薄暗い一室で
始めまして。庭城優静と言います。
初投稿です!小説の書き方をいまいち理解していませんが、とりあえず投稿します。
特に考えずに書き始めたので、この後どうなるのかよくわかりません。・・・大丈夫でしょうか?
と、とにかくこれから様々な作品を投稿する予定です。お暇だったら是非・・・。
ちなみに、前書きってこれでいいのでしょうか?
「そろそろ起きたらどうなの?」耳元で女性の声が囁く。
その言葉に反応をして、自分がうつ伏せになって倒れている事に気付いた。
起き上がろうとしているが力が入らない。まるで寝起きの時のような変な脱力感があった。寝ている記憶はない筈なのに、それにここは何処だ?
「しょうがないわね」また女性の声が聞こえると、急に身体がゆっくりと起き上がる。
起き上がると言うよりは、無理やり立たされたような気分だ。まるで糸で吊られた操り人形の様に不規則に起き上がっていく。以前身体に力が入らない。
起き上がらされ、やっと身体に力が入ってきた。自然にかかる重力を感じて、自分の力で今立っている事を感じる。
周りは薄暗く、辺りに蝋燭が数本灯されていた。謎の臭いが鼻につく。何の臭いだ?
僕は眼を凝らす。そして気付く、これは血の臭いだ。部屋を充満する血生臭さ。
「気分の方はどう?」自分の前に黒い絹を全身に身に纏っている女性がいた。いわゆるローブという服だ。
「良くはないね、気分が悪いし記憶が曖昧なんだ。」自然と会話している自分自身に少し驚いていた。驚いている筈なのに、発している言葉はとても滑らかだった。
「すぐに良くなるわよ」女性は優しい口調で返す。
「貴方は誰ですか?ここは・・・ああ。」女性の顔を見た時、色々な事を思い出してきた。
「思い出した?」クスッと笑う。
「ええ。ここはとある廃ビルの一室、僕は、いや僕等はここで『儀式』をしていた。」
「そうそう」相槌が入る。僕は続ける。
「僕と貴方の足元にある謎の陣の様な・・・そう魔法陣みたいなものだ。その陣で突っ立っていたら・・・。」
「突っ立っていたら?」
「僕以外が死んでいた。周りは血の海、首がない男女の死体、この死体は僕とここにきた部活の部員。」淡々と現状分析をする。喋っていく事に記憶が邂逅していく。だとしたら・・・
「貴方は・・・。」女性は冷笑を浮かべながら頷く。
「そう。悪魔よ。貴方達が呼んだのよ、ここに」
そうだ。この人は悪魔。僕達が呼んだ。
いや、彼女が呼んだんだ。そして、僕は壊れているんだという事に・・・。