戦闘員訓練漬け
やっぱりトレーニングはトレーナーがいると捗りますね。というわけで翌日からトレーナーつきで強化トレーニングを行い始めました。トレーナーはαナンバーの先輩たちで手すきの人が鍛えてくれます。皆さん、褒めて伸ばすタイプらしくて、慣れてくるとついつい乗せられますね。なんでも最初から怒鳴ったり、暴力を振るうと委縮して、育成がうまくいかないらしいです。
まずは基礎訓練、まぁこれは強化した身体でどこまでやれるかという自己確認と基礎能力をあげるため。わたしは筋力、耐久力低めで敏捷力、と持久力が高いそうです。といっても一般人よりも基本スペックが高いのでやられることはないそうです。
続いて戦闘訓練。これは知識はあるので数をこなして体を慣らすって感じですね。護身術に格闘術、チャクラム剣術と重火器操作とか多岐にわたってました。わたしは特にチャクラム剣術の筋がいいって褒められ、その技術から伸ばすといいとアドバイスされました。なんでも卓越した技術があるとそれが芯になって自信につながるそうです。
他には重機操作、一般車からトラック、バスの運転実習等々であっという間に三か月たっていまいました。これからは基礎訓練は空いた時間でやり、戦闘指揮の訓練が入ってきます。しかし、3か月間お外に出られないとストレスが溜まっていけません。ほかの皆さんは作戦で外出できるからいいですよね。わたしはまだ養成期間なので全く出してもらえません。で、α59号にお願いして簡単な作戦の見学という名目でお外に出られないか聞いてみました。が、なんということでしょう。テコ入れの金鯱姫に遭遇して、訓練開始から3か月。ということで半年クールが終了。これからは休養期間と怪人衆と組んで新規戦闘員へのリクルートが待ち構えてるんですって。αナンバーの先輩方はそわそわしてます。なんでもスカウトが成功すると臨時ボーナスが貰えるし、怪人衆に気に入られれば作戦遂行時に指名され、出撃回数が増え自分たちも怪人になれるチャンスが増すということらしいです。まぁ、わたしには今は関係ない話ですけど。
さて戦闘指揮の訓練は指揮について座学で一か月みっちり詰め込められ、配下に下級戦闘員10名を与えられ、連携の訓練をたたき込まれます。この辺になるとスパルタが入ってきます。が、エサが与えられるので頑張れます。なんと訓練の名目でお外に出られるのです。お天道様の光や緑の木々のそよ風を浴びることができるのです。それを聞いた時、嬉しさに涙が出た気がします。しかし、詳しく聞くと、採石場しか行けないのでちょっとがっかりはしました。ちょっとだけですよ、ホントにちょっとだけ。内容はわたしプラス下級戦闘員の11名対怪人衆1名で戦い、情況対応力を鍛えるそうです。まぁ負けるのは当たり前で、どれだけ抵抗できるかっていうのが大事だそうです。
あと、内勤と警備のお仕事はまだ回ってきません。