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第7話、上司

 ワズは最後にということで職員通路などを紹介してくれた。そのうえで、私の仕事についてより詳しく聞きたいらしく、最初に出会った局長室に戻りつつ、話をした。

「さて、FP、ということについて詳しく教えてくれないかしら。あの人から話は聞いてはいるけれども、あなたの口から直接聞きたいの」

「はい、わかりました」

 私は、ワズに聞かれて、FPについてを話す。だいたいは、ファルーに話したことと同じだ。それをうんうんとうなづきながら、ワズは聞いていた。

「なるほど。つまりは金融関係の相談員ということになるかしらね」

「近いかもしれません。ホームドクター的存在、と私は思っておりますが」

 なるほどね、とワズは笑いつついった。局長室へとちょうどつくと、中では誰かが待っているようだ。

「ワズ局長。その方が新しく来られた天人ですか」

「ええそうよ」

 髪が長く、腰ぐらいまである。それを2つに分けて結んで、誇示するかのように揺らしている。清楚な面立ちで、身長は160少しくらいだろう。

「紹介するわね」

 ワズに言われて、私は彼女から手を差し出されていたことに気付く。握手をしている最中、ワズが紹介してくれた。

「帝国銀行窓口局個人部門第一課長の岩倉早苗さん。彼女も天人なの」

「白銚香と申します。よろしくお願いします」

「ええ、こちらこそ」

 ワズは私たちが握手するのを見て、満足げに笑っていた。

「これからは、岩倉さんがあなたの上位になるわ。FPはかなり有用性があるみたいですしね。まずは個人を対象として広めていくことにするわ」

「はい、わかりました」

 辞令は追ってあるらしく、今日はこれで終わりとなった。

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