表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/23

第5話、1階

 建物の中はやたら広いという印象がある。その中で行員たちが忙しそうに働いていた。もう店が開いてしばらく経っているようで、なかなか人が入っている。入出金や振り込み、何かの確認もしているよいだ。

「ここは本店よ。全国にあるすべての帝国銀行のうち、本店を名乗れるのは、ただここだけ。お客様がお入りになられるのは、1階と2階部分ね。ここは察しているとは思うけど、1階部分よ。あらかじめ口座がある方や、お振り込み、お引き出しがここでできるわ。通帳記入も、できるようになっているの」

 窓口はざっと見ても20はある。そのすべてに誰かが待機している。そして9割方にはお客様が来られており、何か手続きをしているようだ。ここは外の方から見ているから、何をしているのかは全くわからない。話している言葉は、内部で反響し続け、泡となって消えている。

「私が働くことになるのは、2階の方ですか」

「そうですよ。これから案内しましょう」

 こちらへ、とワズが案内をしてくれる。今度は階段を上っていくようだ。2階の床が迫ってくるが、階段自身の幅があるので、怖くはない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ