表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/23

第22話、出向

「頑張っておるようだな」

 私が今日の分の残務処理を終わらせたとき、私のところへと、ファルーがやってきた。

「お久しぶりです。本日はどのようなご用件でしょうか」

 私が立ち上がってファルーに尋ねると、封筒を一枚渡してきた。

「出向の辞令書だ。1週間後、帝国銀行徴税部へ転属となる。また、その任期は1年とし、就業場所は第1号ダンジョンの冒険税徴税部だ」

「分かりました」

 つまりは配置換えということだと、私は受け取った。会社勤めしていると、ほぼ確実にやってくるものの一つだ。元いた世界の時にも数回あったから、心構えはわかっている。

「FP業は、後輩らに引き継いでいただきたい。これはかなり有用であることがわかったからな。それと、徴税部においても、継続して指導にあたってもらうことになる」

「了解しました」

 私はそう言って、深々とお辞儀をする。

「よし、それではな」

 ファルーが歩いている音を聞きながら、何やら不安と興奮が入り混じった感情が沸き上がる。初めての土地、初めての業務。心躍らないはずがない。これも、いつものことだ。なにも心配はない。新しい業務にも、いずれ慣れるだろうから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ