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第20話、宝くじ

 ある日の昼間、私が昼食から帰ってくると、警備員とともに誰かいるのが見えた。私は、その人を避けるようにして、仕事場へと入る。そして、近くにいた同僚に尋ねてみた。

「あの人、どうしたの」

「ああ。あの人、さっき宝くじ当たったって言ってきたんだけど、換金したいって。でもね、引き換え期限が過ぎてたのよ。それで、断ったら騒いでね」

「なるほどね」

 宝くじは、この世界でも人気の賭博の一つだ。公認賭博はいくつかあるが、そのうちで最大の売り上げを誇っているという。あらかじめ印字されている番号の紙を1枚いくらかで買い、発表日にその番号が読み上げられたら、番号の数に応じて当選金が受け取れるということだ。桁は6桁で、桁数関係なしの数字、そして2桁、3桁、4桁、5桁、6桁が一致しているということで当選金額が変わる。引き換え期限は、発表日から1年間。さらに半年は3分の2の金額で、もう半年で3分の1にはなるが当選金を受け取ることができるようになっている。

 同僚の女性と話している間にも、警備員と話していた人は、がっくりと肩を落として、銀行から出て行ってしまった。

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