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20-4ウシムグ旅行

宜しくお願いします。



  若干途方に暮れている所、イトコのザッシュさんが話しかけてきてくれた。


 「そっちは放っておいて、おいでユートレイクス」


 「そうだ、こっちで話そうぜ」


 「それがいい、おいで」


 「はい!」


 元気よく返事をしてイトコさん達に合流した。


 「兄様、私も!」


 アイリーゼが少し遅れて合流した。


 「母様たちといなくていいの?」


 「父様と母様は伯父様達と喋っているので大丈夫です」


 「そう。じゃあ、アイリーゼもこっちで喋ろう。左からザッシュさん、モンカスさん、リドリーさんだよ」


 「宜しくお願いします!」


 「こちらこそ宜しく」


 簡単に挨拶をして、イトコさん達との交流が再開した。


 少し喋った所で、


 「じゃあ、鬼ごっこでもするか」


 とザッシュさんから提案が。

 もちろん望むところだけど、アイリーゼは?


 「わーい!」


 喜んでいた。

 二つ返事で了承したので、鬼ごっこをすることになった。



 最初の鬼はザッシュさんだ。

 次いで僕、モンカスさん、リドリーさんという順番になった。

 アイリーゼは上手いこと逃げていて、まだ捕まっていない。


 それでもようやくリドリーさんがアイリーゼの背中をタッチして鬼が変わった。


 「私達も鬼ごっこに入るわ」


 母様達がそう申告して加わった。


 「はい!」


 一時中断していた鬼ごっこ、アイリーゼの鬼で再開した。

 参加者はイトコのお三方と父様、母様、爺様と婆様になった。

 ひい爺様とひい婆様は監視役かな。

 結構な大所帯な鬼ごっことなった。

 伯父様達は様子見っぽい。


 アイリーゼはわずかに逃げ遅れた婆様にタッチをしていた。

 次の鬼は婆様だ。

 最初の動きが嘘のように皆の後を追う。

 まだまだはつらつと動ける年齢らしい。


 何歳なんだろうという疑問が一瞬わいたけど、全力でスルーした。

 今は鬼ごっこを楽しむのが第一だろうと。


 母様が捕まり、その次はひい爺様そして父様へと。

 後から入った全員、鬼役を引き受けた。


 終わる頃には全員二回の鬼役を受けた後だった。


 「次で最後にしよう!」


 「はーい!」


 動き回りまくって、結構ヘトヘトになっていた。

 広い庭があって良かったって感じです。


 最後はモンカスさんが爺様を捕まえて終了となった。

 あたりを見渡すと鬼ごっこ参加者全員肩で息をしていて、疲れていた。


 僕も良いリハビリになったと思うことにした。

 心地の良い疲れが身体を覆っている。




 「いったん休憩にしよう。中に入りなさい」


 「はーい!」


 家の中に入って、飲み物を頂いた。

 飲み物は麦茶だった。

 馴染みのあるもので助かる。

 ホッと一息つきました。


 今現在は夏だなー、という感じ。

 今の時期は夏真っ盛りで、休暇のシーズンです。

 日焼け止めを塗ってないので、日に焼けてる可能性大。


 「母様、日焼け止めクリーム持ってますか?」


 ちなみに僕は持ってきていない。

 すっかり忘れてました。

 僕らしくもない。


 「持ってきてるわ。使う?」


 「お願いします」


 母様から日焼け止めを受取り、早速とばかりに腕に塗り始めた。

 最後に顔に付けて塗り終わった。


 「ありがとうございます」


 母様に日焼け止めクリームを返した。


 「アイリーゼも付けましょうね」


 「はい!」


 上から顔、首、腕、足と順々に塗っていく。


 「ありがとう、母様!」


 「いいえ。私達も塗りましょうね、ネル」


 「おう、そうだな」


 父様と母様も順番に付けていった。


 「ティーヤ叔母さん、僕らも借りて良いですか?」


 「ええ、どうぞ」


 イトコお三方が母様からクリームを受取り、それぞれに付けていった。

 そうして終わってみれば、ひい婆様までクリームが行き渡った。

 大活躍ですね。


 それ以降、鬼ごっこを挟んでだるまさんが転んだで遊んだりした。

 皆さん運動能力が高いですね。

 簡単に休憩を取らないもんね。



 夕方になり、そろそろ晩御飯のことを考え始める時間となった。

 晩御飯も一緒にするのかな。


 「じゃあ、後でな」


 「はい」


 どうやらホテルで一緒に食べるらしい。

 全員車に乗って移動開始です。

 先行するのは父様が運転する僕らの車。

 無事、地下の駐車場に到着しました。


 レストランのある階までエレベータで移動し、ぞろぞろと大移動した。

 総勢十七名です、大勢ですね。


 「コースを予約してあるからお楽しみに」


 「はい!」


 前菜は岩塩を振った野菜のソテー。

 スープは珍しく冷製のヴィシソワーズだった。

 夏の暑い中、丁度良くサッパリとした味わいでした。

 メインは地元産のステーキを鉄板で料理したものだった。

 焼き飯も鉄板で炒めたもので、ガーリックバター味でした。


 というか、鉄板を囲む感じでテーブルが配置されていた。

 カウンターとテーブル席のミックスでした。

 僕らはカウンター席をあてられました。

 料理人さんの調理スキルに圧倒されました。


 そういえば気になるデザートはバニラアイス、カラメル添えだった。

 カラメルは鉄板焼きで作られた物でした。

 網目があって、とても手が込んでる感じがしました。


 総論、とっても美味しかったです。

 目も口も両方とも楽しめました。


 食後はその場で解散となった。

 アイリーゼがお眠になっていたので、丁度良かったとも言えるね。

 僕も疲れたから、ちょっとお眠かもしれません。

 今回のように充実した鬼ごっこをしたのは初めてかも。


 「眠いか?」


 父様に問われたので頷きながら答えた。


 「はい、少し。今ベッドに向かったら寝そうです」


 ベッドマジックなんてものがあるならば、それです。


 「歯磨きしてから隣に移りなさい」


 「はい」


 今日はアイリーゼと一緒に寝ることになっていた。

 当然のように父様は母様と一緒。

 イチャイチャでもしてください。


 「磨いたので隣行きますね。おやすみなさい」


 申告してから隣の部屋に向かった。


 「母様、父様がお待ちです」


 「ええ、分かったわ」


 母様と入れ替えで場所を交換した。


 明日には帰国する予定。

 二泊三日って思っていた以上に早かった。


 「おやすみ」


 ベッドで寝ているアイリーゼにそう言ってからベッドに入った。

 熟睡しているから返事はもちろんないけどね。


 アイリーゼの隣のベッドにもぐりこんだ。

 そして、まだ見ぬ明日を思いながら目を閉じた。


 明日はどんな日が待っているのかな。

 もっと皆様と仲良くなれると良いんだけど。




「ありがとうございました。お世話になりました!」


 イトコさん達と伯父さん伯母さんに九十度の礼をした。

 学校の話をはじめ、仮交際のエピソードまで色々と語っていただいた。


 「またな」


 「じゃあね」


 「気を付けて帰ろよ」


 「はい!」


 それぞれに握手をしながら別れの挨拶をした。

 年単位で会えない時期が続くだろうから、目を合わせてきちんとね。


 「よし、じゃあ出るぞ」


 「はい」


 車に乗って皆様に手を振る。

 これから帰るんだなと、感慨深くなる。

 車内がちょっとばかりしんみりした空気になっていた。

 アイリーゼなんて軽く泣いてないかな。


 「楽しかった……」


 「全力で遊んでもらったもんね」


 鬼ごっこも凄く楽しかった思い出しかない。

 最終日の今日なんて伯父さんと伯母さん達も仲に入って鬼ごっこを楽しんだ。

 これほど大所帯の鬼ごっこはそうないんじゃないかな。


 こちらに向かって振ってた手ももう見えなくなった。

 これからは帰路に着くまでの道を進む。

 空港に行き、飛行機に乗り、転送陣でエアル島まで。


 「時間は大丈夫ですか?」


 「ああ、十分ある。空いた時間はお土産を買う時間に充てようと思う」


 「それは良いですね」


 そう言えばあっちで買ったお土産は何時渡したんだろう。

 いつの間にか渡したのか、消えていた。

 結構な大荷物だったのに、凄いな。


 空港に着き、お土産屋さんでお土産を購入する。

 紙袋三つ分の買い物をした。


 手伝いを兼ねて僕も紙袋を持つ。

 僕は手荷物なしでリュックだけだからね。


 これだけあれば十分でしょ。

 喜んでくれると良いけど。


 そんなことを思いながら、飛行機の時間までのんびりと過ごすのでした。

お読みいただきありがとうございました。

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