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20-2ウシムグ旅行

宜しくお願いします。


 旅行当日となりました。

 七人乗りの自動車にのり、助っ人として補佐役の人が運転手だ。

 飛行場までは車で行くらしい。


 着替えの入ったリュックを背負い、準備万端です。

 初めての海外となり、ドキドキワクワクしています。


 最後部座席に補助シートが設置されていたので、そこに座った。

 アイリーゼのチャイルドシートは隣の隣だ。

 父様と母様は中部の座席にスタンバイ。


 特に途中で渋滞もなく、おおよそ二十分ほどで空港に着いた。

 思ってた以上に近かった。


 父様と母様はキャリーバッグを持っていた。

 母様のキャリーバッグにはアイリーゼの着替えも入っているんだろうね。


 チェックインカウンターで搭乗の手続きをし、次は出国ゲートへと進む。

 荷物を預けたので、少し身軽になった。

 途中のお土産屋さんでお土産を買うのも忘れない。


 転送陣での出国ってどんなのかなと思ってたら。

 普通の飛行機に乗る時みたいに搭乗ゲートまで行くみたい。

 そして、そのゲートから転送陣が設置されている場所まで歩いて行き。

 そこにある丸と四角の陣が転送陣らしい。


 預けた荷物をそこで回収し、転送陣の上に乗ってスタンバイ。

 転送陣を起動させる人が魔力で稼働させ。


 「行ってらっしゃいませ」


 その言葉の直後に辺りが光って、陣が起動した。

 次の瞬間、見たことのない景色が目の前に現れた。

 ウシムグに到着したのかな。


 「ようこそ、ウシムグへ」


 歓迎の言葉に迎えられた。


 次は国内線での移動だよね。

 今度は飛行機に乗る。

 地球とは違うのかな。

 タイヤがなくて浮いてるとかあり得そう。


 飛行機のゲートへと移動している最中に外がチラッと見えた際に飛行機をみたけど。

 自動車みたいに浮いてなくて、タイヤだった。

 離陸する途中で機内にしまうのかもしれないけど。


 出国ゲートから出て、国内線のゲートを目指す。

 結構離れていて、利用するターミナルが違うのだと悟った。


 一旦外に出てシャトルバスに乗って移動した。

 国内線の第二ターミナルへと。


 チェックインカウンターでまたも手続きをし、荷物を預けた。

 今度は機内に収納するから別行動だよねと思いながら。


 飛行機の席はどうなってるのかな。

 地球と同じようにエコノミー、ビジネス、ファーストと別れてるのかな。


 「席はどこなんですか?」


 「二等席だ。ティの帰国で特別だぞ」


 どうやら等で別れているみたい。

 となると、ファーストクラスは一等かな。

 二等ということはビジネスクラスになるよね。


 「上級以下のお客様、先に優先搭乗を行っております」


 「先に行けそうですよ」


 私は学校に行ってたら初級だから、優先搭乗で先に乗れるかもしれない。


 「ああ、行こうか」


 幼年学級前のアイリーゼもいるし、特に問題ないと思われる。


 難なく搭乗することが出来た。

 二等席の七番目と八番目だった。

 搭乗した飛行機はジャンボじゃなく、小型機と中型機の間位の大きさだった。

 一等席は三番まで、十番まで二等席で、それ以降の三十番目くらいまでが三等席という作り。

 横の並びはA席からG席までといった感じ。

 窓際に二席と真ん中に三席といった具合でした。

 一等席の並びは一、二、一みたいだけど。


 「どれくらいかかるんですか?」


 「約二時間だな。途中で飲み物が提供されるぞ」


 「飲み物ですか。オレンジジュースで大丈夫かな」


 「アップルもあると思うぞ」


 「それは迷いますね」


 座席につきながらシートベルトを締めた。

 シートベルトは地球と同じ方式だった。


 「所でパスポートっていつ作ったんですか?」


 手続きをした覚えがなかったためこの質問が出た。


 「写真撮影だけだったから、スマホで撮った写真を提出した。これだ」


 父様がその写真を見せてくれた。

 笑ってる訳でもなく普通の顔した僕が写っていた。


 「いつの間に撮ってたんですか」


 「家庭教師を受ける時だな。カッチリした表情をしていたから撮り時だと思ってな」


 そしてパスポートその物を見せてもらった。

 サインをする場所がなかった。

 こういうのってサインが必須だったような気がするんだけど。

 まぁ、いいか、普通に乗れてるんだし。


 だべっている間に離陸していた。

 これから二時間だよね、長いようで短い。


 飲み物はアップルジュースをもらった。

 アイリーゼもアップルジュースを選択。

 同じものを選んで仲良しな感じになった。


 その後は適当に会話を楽しみながら飛行時間が過ぎていく。


 「そろそろ着くぞ」


 「はい」


 気づいたらそんな時間になっていた。


 「今何時ですか?」


 「午後の十二時半になろうとしてる所だ」


 「どこかでお昼ですか?」


 「そうだな、着いたら食べに行こう」


 観光の開始の合図に胸がドキドキしてきた。

 ウシムグは医療以外は何が特産の国なのかな。


 「母様、ウシムグの特産品て何があるんですか?」


 「あまり知られていないのだけど、畜産が盛んでね。牛豚鶏関係は全部美味しいわよ」


 どこか意外だけど納得した。

 エアル島でも科学関係が発展してる中で豚肉が有名だったりするしね。


 「鶏肉の唐揚げが一番有名かしらね。牛のステーキも負けずに美味しいけれど。後豚の生姜焼きね、遅れてヒットしているらしいわ」


 見事に三種のメニューが出て来た。

 他にも牛乳や卵も美味しいんじゃないかと思った。


 「空港内にレストランがあるだろうから、そこで食べよう」


 「了解です」


 お腹が減って、鳴りそうで嫌だな。

 と思ってたらグゥーと誰かのお腹がなった。


 「悪い。ご飯の話をしてたからな」


 父様のお腹だったらしい。

 着陸次第、お昼ご飯を食べに直行だね。


 ゴオオオォと凄い音がして、飛行機が着陸したらしい。

 あまり振動を感じなかったからタイヤは機体内に収納されてたのかな。

 と思ったら、振動を感じるようになった。

 ということは、着陸後にタイヤを使用しているという事かな。


 離陸の時も振動をあまり感じなかったから収納されてたと思われるんだけど。

 どういう仕組み何だかちょっと知りたくなった。


 飛行機を降りて、カバンを回収し、空港内のレストランを探す。

 案内板には五件以上の食事処が記載されていた。

 どこに行くのかな。


 「ここにしよう」


 「了解」


 唐揚げ専門店一条と書いてあった。

 店名が漢字なの珍しい気がする。

 それとも普通にあって、僕が気づいてないだけかもしれないけど。

 行列も少ないし直ぐに入れそう。


 十数分ほど待って店内へと。

 メニューは外で待ってる時に渡されていたので、すんなりとオーダーできた。

 唐揚げだけではなく、生姜焼きも提供されていた。


 お冷を飲みながら待っていると、料理が運ばれてきた。

 父様と母様は揃って唐揚げ定食、アイリーゼはお子様ランチで、僕はチキン南蛮定食。

 互いの料理を味見させたりしながら、お腹いっぱいで満足して食べ終わった。


 レストランを出たら、空港内のレンタカーのカウンターへ。

 予約していた普通自動車の鍵を受取り、外へと出た。


 ちゃんとチャイルドシートと補助シートが完備されていた。

 キャリーバッグと僕が背負っていたリュックはトランクへ。

 各種収納が完了したら、出発だ。


 「約一時間半って所だな」


 ナビの到着予定時刻を見た父様の言葉。


 「マイペースで行きましょ」


 「良し、出発!」


 こうして自動車で空港内から脱出した。


 途中でコンビニにより、飲み物を調達したりしながら進んだ。

 時速八十キロってところかな。

 また途中で高速のパーキングエリアでトイレ休憩をしつつ。

 美味しそうなソフトクリームなども見つけてしまったため、それも食べつつ。


 「ソフトクリーム美味しいですね」


 牛乳味のプレーンのソフトクリームといえるかな。


 「良い牛が育ってるわね」


 と母様のコメント。

 牛豚鶏と特産品なんだもんね、そりゃ美味しいよ。


 車に戻って、残りの道中を進む。


 やがて海岸線が見えて来た。

 母様の故郷までもうすぐそこって所かな。


 「そこね」


 「良し、到着だ」


 町の中にたった一つというホテルに無事到着した。

 荷物を取り出して、チェックインをする。

 速やかに済み、部屋まで歩みを進めた。


 「明日合う予定だから、今日はゆっくりしよう。それとも付近の観光でもするか?」


 「岸壁に波が打たれた様子を見るしかないわよ?」


 「それでもいいじゃないか」


 「行きましょう!」


 初観光にウキウキである。

 岸壁の波って、どんな感じなんだろう。

 こっちまで波が水しぶきになって飛んでくるんだろうか。


 そんな予想をしていたら、ほぼその通り。

 波打ち際の先まで行かなくても良く分かった。

 物凄くダイナミックな感じだった。


 先まで行くと波の水しぶきで濡れそうだから、それは回避しなくちゃね。

 しばらくその辺りで波が打たれている様子を観察してからホテルへと戻った。


 晩御飯はホテル内のレストランで。

 軽いコース料理のようなものだった。

 運ばれて来る各種の料理に舌鼓を打ちつつ、晩御飯を終えた。


 「明日は兄様と一緒の部屋で寝たい!」


 「じゃあ、そうしようか。良いですか父様、母様」


 「もちろんよ。じゃあ、明日ね」


 「はい、おやすみなさい」


 まだちょっと早めだけど寝る前の挨拶をした。


 「おやすみ。朝ご飯は何時に?」


 「八時でいいだろう。おやすみ」


 父様がベッドサイドにある時計の目覚ましをセッティングしていた。


 「モーニングコールは頼まないんですか?」


 同じ言い方かどうか確認してから問いかけるべきだったかな。


 「この目覚ましで大丈夫だ。音量も最大にしてあるしな」


 普通に通じていてホッとした。


 「なるほど。うるさくて目が覚めそうですね」


 「ああ。じゃ、寝るか」


 「はい」


 「来るか?」


 父様がベッドの上掛けを上に少し上げて僕を誘った。


 「じゃあ、遠慮なく」


 父様のベッドに移った。

 こうして寝るのは初めてのこと。


 「今日は色々あって疲れたな」


 「そうですね。父様、運転お疲れ様です」


 「そうだな、ちょっと疲れ気味だ。明日も少しだけ乗るから準備万端にしとかないとな」


 運転手役は思っていた以上に疲れるみたい。


 「母様の実家ですよね。ここから遠いんですか?」


 「いや、割と近い所にある。十分くらいって所だな」


 十分程度とは思ってたより近かった。

 徒歩でも行けるくらいなんじゃなかろうか。


 「歩いても行けそうですね」


 「多分行けるな。ただアイリーゼが……」


 「そうですね、ちょっとキツそうです」


 三歳児に徒歩三十分くらいはちょっと長いかもしれない。

 安全運転で行く車の方が良さげですね。


 「明日も運転お願いしますね」


 「おう。任された」


 それ以降は特に話すこともなく、自然と眠りに誘われた。

 明日は何が待っているのかなとワクワクしながら。


お読みいただきありがとうございます。

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