表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/48

14帰宅直後、家具屋と

宜しくお願いします。



 気になる昼ご飯、何を作るのかというと。


 「エアル豚の良い部位が入ってるから、生姜焼きにしようと思うが、どうだ?」


 父様が取り出した大きな肉の塊を叩きながら言った。


 「賛成!」


 「良いわね、そうしましょう」


 「わーい!」


 賛成三つですんなりと可決した。

 実は生姜焼き、最近導入されたレシピらしい。


 僕とアイリーゼが玉ねぎの皮むきを担当することになった。

 家族総出で昼ご飯を作るのは、中々ないよね。


 母様が僕達が剥いた玉ねぎを半分に切ってから輪切りにする。

 肉は父様が適度な厚さに切ってくれた。

 それから父様が生姜の皮を剥き、すりおろしを作った。


 その間に母様はキャベツを千切りにしていた。

 付け合わせになると思われる。


 豆腐と油揚げを切ったのは、これも父様。

 多分みそ汁の具だよね。

 そこに更に乾燥ワカメを追加した。

 結構具沢山になったかな。


 父様が味噌汁を担当している間、隣で玉ねぎの焼きに入ったのは母様。

 一旦しんなりとした玉ねぎをフライパンから一端取り出し、そこに今度は肉を投入した。

 半分くらい焼けた所に醤油や生姜のすりおろしなどの調味料を加えた。


 焼ける良い匂いがした。

 水気がなくなるまで調味料のタレと肉を合わせる。

 そこに途中で玉ねぎも加えてあえる。

 これで、ほぼ出来上がりだよね。


 父様が鍋にお出汁と味噌を加えている。

 大鍋だから味の調節が難しそう。

 大丈夫かなと思いつつ、当番になったのが今日以外にもあって経験者のはずだよねと考え直した。


 「味見してみるか?」


 「はい!」


 父様が小皿に味噌汁を味見分入れて渡してくれた。

 まず半分ほど試して飲んで、残り半分をアイリーゼに渡した。


 「美味しいです!」


 「同じく美味しかったです」


 アイリーゼのコメントに乗っかって言った。


 「うん、完了だな。ありがとう。ティ、そっちはどうだ?」


 「出来上がったわ」


 「よし、皿に取り分けて配膳しよう」


 ご飯は既に炊きあがっている。

 大きな炊飯器に合計何合だろう。

 とにかく、おかわりしても問題なさそうに豊富にあった。


 ご飯をお茶碗に盛っていく。

 アイリーゼが担当にされたので若干緊張しながらよそっていく様子を横目で見た。


 「うん。良いんじゃないか」


 「はい!」


 父様に合格を頂けたらしく、僕も少し気が抜けた。


 僕は担当を任された味噌汁をお椀に注いでいく。

 具もちゃんと均等に入るように計算しながら。


 生姜焼きとキャベツの担当は母様だ。

 そして配膳の担当を父様が担った。


 全てを配膳し終わり、テーブルの席に着いた。


 「それでは、食べようか。いただきます」


 「いただきます」


 ひいひい爺様の号令に、全員で合わせて合掌しながら言った。


 まず手を付けたのは味噌汁。

 乾いている口に水気を与えるために。

 豆腐も一緒に食べたら、美味しかった。

 続いて油揚げとワカメも一緒に食べる。

 うん、良い感じ。


 お次は生姜焼き。

 肉でキャベツを巻き込み、纏めて食べた。

 横にマヨネーズが付け合わせてあるけど、それはいったんスルーする。

 肉に付けて食べるというより、キャベツに付けて食べるかもしれない。


 メインのご飯は艶やかに炊けていて、美味しそうに盛られていた。

 盛り付けてくれたアイリーゼに感謝だ。

 一口食べて、その美味しさに舌鼓を打った。

 肉と一緒に食べると、物凄く美味しかった。

 肉と米って、なんでこんなに合うんだろう。


 ほぼ無心で生姜焼きを食べていく。

 皆食事に集中しているから無言の空間が出来上がっている。


 「ご馳走様でした」


 お腹いっぱい、満腹で満足です。


 「おかわりもらえるかい?」


 「はい、よそってきます。どのくらいにしますか?」


 「半分くらいで頼むよ」


 「了解です。他におかわり希望の方、いらっしゃいますか?」


 爺様から茶碗を受取りながら問いかけると。


 「あ、俺も頼む、ユート。普通盛りで」


 父様の声が。


 「了解です」


 二つの茶碗を持ち、キッチンに入る。

 爺様の半分と父様の普通盛り。

 ご飯のおかわりはあるけど、生姜焼きのおかわり分はなしで売り切れゴメンだったんだね。


 「はい、どうぞ」


 爺様の分から配膳した。

 父様の分ももちろん忘れずに。


 「ありがとう」


 「どういたしまして」


 僕がおかわりを取りに行っている間にひい爺様達、母様とアイリーゼがご馳走様をしていたみたい。

 配膳が終わった所でひいひい爺様達がご馳走様をした。


 一拍終えて、おかわりした爺様と父様がご馳走様となった。


 「とても美味しかった。晩御飯も期待しているぞ」


 「「「「はい!」」」」


 晩御飯は何にするのかな。

 冷蔵庫の中には豊富な量の野菜や肉があったので、レシピがあり放題な気がするけど。

 肉の塊が残ってたから、それを使った料理かな。

 何にしろ昼みたいにまた全員で作るかもしれないから楽しみ。


 「良し、じゃあ家具屋に行くか」


 「お願いします」


 ガランとしてて寂しい部屋に物を置いて生活環を出したい。

 ソファセットは直ぐに使用されないかもしれないけど、あるのとないのでは雲泥の差だと思う。


 所で皿を片付けなくていいのか疑問だったけど、母様が食洗器に入れてもう済んだそうです。

 素早い動き過ぎて気づかなかったよ。




 帰宅した時とは違うルートで家から出るらしく、家を出て車庫に向かった。


 「正門は侯爵が主に使うことで知られている。俺達はあまり使用しない」


 「私達は裏から出るのがほとんどよ」


 「なるほど」


 車庫に到着し、どの車に乗るんだろうと考えた。

 病院帰りに乗ったハイヤーに使えそうな立派な黒い車に、その隣には黒い色のリムジンが。

 それを除いても更に何台かあるから、どの車を使用するのか興味津々。


 「これで行く」


 極普通の五人乗りの自動車だった。

 タイヤがないのはデフォルト。


 アイリーゼ用のチャイルドシートがハイヤーの方から移動され、設置される。

 そして、その横には違った形の僕が座ったシートも。

 ドアを開けて中に入り、特殊なシートの上に座り、シートベルトを締めた。

 やっぱりこっちでもチャイルドシートは必須なんだね。


 アイリーゼは母様がチャイルドシートに乗せていた。

 じっと見てたから、帰りは僕でも出来そうな気がした。

 帰りは立候補してみようと思った。


 「出発」


 父様の号令の声で車が動き出した。


 「いつも利用している家具屋に向かうな」


 「はい。お願いします」


 なだらかな坂を幾つか超えて、通り過ぎそうになって目的地に到着した。

 入り口が若干分かりにくくなっていた。


 全員車から出て、出入口を目指す。

 大きな出入口で今度ばかりは通り過ぎはないと確信した。


 「そら、ソファセットが置いてある場所はこっちだ」


 父様のリードで皆で家具屋の奥に向かう。


 「わぁ」


 バリエーションの多いソファセットが幾つか展示されていた。

 色も黒から白まで沢山あった。

 ソファには座ってもいい様に透明のシートが掛けられてあった。


 「試し座りしても良いですか?」


 「もちろんだ。試してみなさい」


 「はい」


 父様の了解が下りたので、取り急ぎ近くのソファに座ってみた。

 弾力があり、反発力もある。

 立ち上がってトランポリンみたいに跳ねてみたくなったけど、流石に用途が違うので止めておいた。


 何個か試した後、好みの反発力を兼ね備えたソファを見つけた。


 「このソファにします」


 色は濃い茶色で、革は牛で合成物ではなかった。


 「これだな。どういう風に設置するんだ?」


 「三人掛け、一人掛け四つにローテーブルと、サイドにテーブルを一脚ですね。後、勉強机と本棚が欲しいです」


 「ああ、回ってみような」


 「はい!」


 ソファの内側に設置する予定のローテーブル。

 まずはそれを目測で計算し、程よい感じの物を選択した。

 それからサイドテーブルも選んだ。


 そこから場所を大きく移動して勉強机と本棚を見定める。

 椅子とセットになってる机を選択し、本棚も程よい感じの物を選択。

 これで終わりかな。


 あ、テレビを設置する置き場が必要かもしれない。

 ローテーブルの場所に戻り、改めて選んだ。

 これで完了。


 「以上です、父様」


 「ああ、じゃあお会計に向かうか」


 「いつ配送して設置できるかスケジュールも立てなきゃいけないわね」


 その辺りはお会計と一緒にトントン拍子に決まっていった。

 一週間以内に設置できることが決まった。




 お次は家電量販店へ。

 なんと家具屋と道路を挟んで反対側にあった。


 テレビを買う予定。

 他には勉強机にセットで付けたいデスクライトとかもある。

 ベッドサイドにランプを付けたいかも、なんてアイディアまで浮かんできた。


 最初は二階にあるテレビ売り場へ。

 あの大きな部屋に設置するための物。


 サイズやメーカーなど分からないので、父様達の部屋に置いてあるのと同じサイズとメーカーの物を頼んだ。

 そして、次にデスクライトとテーブルランプを。

 ゴテゴテしていないシンプルなデザインの物を選んだ。


 後は時計とカレンダー。

 壁掛け時計と目覚まし時計の二種類。

 それと卓上カレンダーと壁掛け型のカレンダーの、こっちも二種類。


 時計は戻った家具屋にあったけど、流石にカレンダーは置いてなかった。

 この後、書店に行ってそこで買うことになった。


 これであのガランとした部屋に少し活気があふれるかな。

 何にしても、家具など全てを設置できる日が楽しみ。

 家具は全部自分で決めた物だしね。

 ワクワクしながらその日を待つことにした。


お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ