第七話:(前編)美羽の"行動"、中野の"決意"、おっさんの"行く末"。
前編と書きましたが、後編はまだ書いてないのですが、
書いていこうという意思はあるので、頑張りたいと想います。至らずのところ多くお見受けしますが、
よかったら見ていって欲しいです!。
では、どうぞ。
※注意として、スマホ版で見られている方々は、
パソコンでの読書をお勧め致します。なんせ、この文章、結構目が疲れやすいので、こちらから
強くお勧めします。大切なことなので、"2回"言いました。ではそれを加味してくださいましたら、お楽しみください。あと、時間ある人だけ見たほうが良いと思います!、こんな長いので!では、ほんとにどうぞ。
「アアア"""ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!」
「くらえぇえええええ"!!!!!!!!!」
ーーーーーーバコンッッ!ーーーーーー
ーーーー日本現在時刻、午前7時24分、
事件発生から約7時間20分後ーーーー
「・・・ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、
もう、襲って来ないよね、ハァ、ハァ、」
"おじさんと思われる""それ"は、もうピクリとも動くことはなかった。うつ向けになって倒れている。
見たところ、中年サラリーマンってところだろう。
そして"ある重要なことに気づいた"っていうのは、
ここのマンションはシステムロック式の施錠だから、
こんなことは"あり得ないの"。そして、ここに招待されてない限り、来れないはずなの。なんで気づかなかったのだろう、いや、朝だったし、突然だったし、
仕方ない、、、たとえ親友や先輩だろうが、
いくらなんでも"連絡は"するもんね、、、
でも、なんで、"こんなところ"まで?、
そして、、、
何?、、、この、出血の量、、、本当に、"人"なの?
それとも、、、、
"私が、"殺した"、、、の?
ついに、この"わけがわからない状況"を脱した。
私は疲れて、たどたどしい足運びで自分の部屋へ戻った。
ガチャリ、、、
バタン。
ゆっくりドアを閉める。
ドアノブはひんやり冷たかった。
帰る時、私はあの"おじさん"の倒体は見れなかった。
見れたものじゃない、見たとして何を思うの?
声さえも掛けれない、ただそこでお姫様座りをして
"償わなければならない"、ただ呆然としているしか
できない、私は気怠げな顔をしているだろう。
そして、洗面所へ向かう。
ジャーーーーーー。
シャワー型の水を流す。そこに洗面台にある水溜めの
バケツを置いた。そこに溜まる水を私は見続ける。
ジャーーーーーーーーーー、
妙にその時間が長く感じる、さっきまでの鼓動の早打ちが嘘みたいだ。自然と体は落ち着く。
何ら変わらない、いつもの日常生活のように感じた。
そんなわけないのに、、、、、
どうかしてる、いっかい頭を冷やさなくちゃ、、、
目の前で起きたことがまだ整理しきれてない。
ジャーーーーーーーーーーーーー、
不意に手に目をやる。さっきつけたアザだろうか、
ヒリヒリ痛む、青アザになろうとしている。
こう口ずさむ、
「仕方ない、、、あんなことがあったのだから、、」
自分にそう言い聞かせる。
そして鏡を見ている私を見る。
「・・・・・・。」
何もない空っぽな私がそこにある。涙が出て、
一つ、また一つと流れる。怖くて泣いているのだろうか、それとも悲しんで泣いているのだろうか、
はたまた"自分に泣いているのだろうか?"。
スッ、、、ドダッ!
思いっきりその場で座り込む。
「・・・これから私、・・・どうすればいいの?」
涙声で項垂れる。水面台用のマットが私の膝をそっと
支える。何度も何度も、、、"過ち"を遡ってはまた
"繰り返す"。それが人だ、、、そう言い聞かす。
ジャーーーーーーーーーーー、
どんなに自分の"行動"を正当化しようにも、
やってしまったことは何も変わらない、それ以上に、
命への侮蔑が深く自負に繋がる。マットでさえそれを
抑えられない。ただただ私の体の一部を暖めるだけ、
私を問い正すきっかけにもならない、こんなにも
一瞬の"行動"でこんなことになってしまうだなんて、、、思いもしなかった、、、誰だって孤独で、不安で、理性が破裂しそうになればこうなるとしか、、、、、"言えないでしょ?"、、、、
バシャーーーーーー、
私は溢れ出ている感情を押し殺し、その場から立ち上がってヤツれながらも、凸栓を下ろす。
"殺人鬼"はいつもこんな感覚なんだろうか、それとも根本的なところで言っちゃうと、"誰でも殺人鬼なん
じゃないのだろうか"、
そんな馬鹿なことを考える。まーた、"正当化"
しようとしてる、、、これ、よくないよね、、、。
満充になったバケツに顔を預ける、その中でぶくぶくと、口を窄め、音を出す。縁を手で押さえ、顔をしっかり水中に浸す。
ブクブクブク・・・
泡沫が浮かぶ。
さっきの出来事が払拭されることはない。
目を少しぎゅっと瞑る。マットと水中の中は対比して温度差が大きい、まるで"飴と鞭との関係"だ。
飴と鞭と言っても、"自分"にこの"私"にしてるだけであって、他人が干渉していない。なのに、なぜこんなにも自分を甘やかしているのだろう、、、。
決して許されない行為をしてしまったのにも
関わらず、、、。
パシャッ!
苦しくなり、顔を思い切り振り上げる。
水飛沫が舞う。壁やマットに飛び散る。髪は散髪していたから、毛先にだけはちょんと、付着する。
近くに置いてあるタオルで顔を拭く。
水道水と涙が入り混じったのがわからなくなる。
ポタポタポタ・・・・・・、
そのタオルを洗濯機に置き、私は髪をかき上げ、
足早に寝室へ行き、
しゃくり上げながらそのままベッドへ傾れ込んだ。
(啜り泣く声)
「・・う、ウェーーん、うぅ、ハァッ、、、
カハっ、、、うぅ、クハッ、ハッう、、、うっ、グフゥッ、フーーン、、、、、スーーン、・・・」
くしゃくしゃになった顔は哀れで見れやしない、
顔を枕に押し付ける。感情が爆発しそうだ。
あんなこと、警察に言っても通用するのが想像できない、かと言って、正当防衛も過剰防衛にしか
過ぎない。今や、周りの音はおろか、自然音も耳にはしない。ただ私の嗚咽しか聞こえない、
(嗚咽混じりの咳き込み)
「お"えっ、ケホッ、ゲホッ、ケホッゲホッ、、、」
吐きそうだ、今にも取り押さえられるのだろうか。
わからない、けど、、、
・・・・、やっぱり"異常に相違ない気がする"、、、
まだ"亡くなってしまった"とは限らないし、
気絶の可能性もあるにはある・・・し、、、
だが、足や手が震えていて今は何も考えたくなかった。どちらかと言うと、ここでずっと"何もしない方がいい"と思ってしまった、、、
今や私の精神は"不安定な状態"にあった。
今の私に、"先輩"はなんて
どんな言葉をかけてくれるんだろうか?
「美羽さん、大丈夫です、
落ち着いて俺を見てください。
・・・こんな俺でも、役に立てるんだから、
美羽さんにできっこないことなんて、
"無いですから"!。
もし、見失っても、俺があなたのそばに
ついていますから、そしていつも頑張っているの
なんて何千万回と、見てるんです、、、、
だから、、、
"一生、俺の自慢の後輩でいてください"!
いざ行動できるへこたれない、
"美羽さん"でいて、
こんな"俺のこと"を見守っていて欲しいんです!!」
私は、、、私は、、、、、、、、!
布団の中で、こう思った、
""行動に移れ!美羽麗奈ッ!""
弱音なんて吐いてる場合じゃない。
いつだってポジティブなのが、この、"私"でしょ?
先輩にだって、そんなこと言われたんじゃない。
それに応えないと、先輩に追いつけない、、、
私も先輩のように強くならなくちゃッ!!
そして、さっきの弱腰が嘘だったかのように、
布団から飛び出す。
意を決して、タンスから衣服を取り出す。
髪は短いが、いつもと違って後ろで結ぶ。
冷蔵庫から、
いつも飲んでいるwitゼリーを体に流し込む。
ガサゴソ、ガサゴソ、
バックには、"使えるもの"を入れ、それ以外は出した。これで"簡易非常時バック"の出来上がり!
一応、キャップ帽子も被った。
颯爽とステップして玄関へ行く。
履くのは絶対スポーツシューズだ!
さっきので学んだんだからねーだ!!
"行く宛"はある、ただし、今何が起こってるかはわからない、そんな状況でも行かなくちゃならない。
「・・・よしっ!、、、行くよ?、美羽麗奈、、。」
準備はできた、、、あとは、覚悟を決めるだけ、、!
そうして再びドアを開ける。
眩い光が私の全身を包む、なんて"いい気持ち"なんだろうか、、、こんな気持ちだったら、端から"行動"
しておけばよかったんだ、こう今では思えた。
トタッ!
そして美羽の足取りは前へと一歩、踏み出すーーー
私の"行動するままに"ーーーーーーーーーー
そして中野はというと、
「・・・ンッ、ハァ、ハァ、ハァ、はぁー、
もう撒いたのかな?、ハァ、はぁ、」
ーーーー日本現在時刻、午前6時10分ーーーー
結構、走らせていただろうか、あのおじいちゃんは
点にしか見えない程度にまで距離を稼げていた。
それにしても、なかなかだったなー、
この"一輪車"。走行していて、少しも不安定さを感じさせない走りを見せてくれた。やっぱり、市が設けたものっていうのは安心が保障されている。
ちっぽけな自分だったけど、今では"豪快な自分"が
そこにいた。そんな自分に微笑んだ。
「あはははッ!、、、気持ちいいなー、。」
だったのはいいのだが、そんな思いも
"吹き飛ぶようなこと"が起こる。
バサ、バサバサッ!
「あははは、、は?、、えっ、?、、ま、まって、
、、、気の、、気、の、せ、、せせいだよね?」
再び恐怖に襲われる。気のせいかとも思ったが、
鳥肌が「ブワッ!」と立つ。背筋に寒気を感じる。
口を震わせる、、、こんなことは思いたくもないが、
"まだ、、、いたのか、、、?"
音は草むらと低木の中、いや、その
"後ろから聞こえる"。
それはなんと、今、、、自分が一輪車で走行している
"道の両側にあるところからするじゃないか、、、"
道に沿って低木が並んでいるのであった。
つまり、もうこの道"一本"しかないのであった。
公園の出口はあとどのくらいで着くだろう、
まだ例の化け物と決まった訳じゃ、、な、、、い?
は、、え、、?
バダッバダッバダッバダッバダッ!!!
「ゥ"ァ"""ア"ア"ア"ア"ア!!!!?」
「ゥ"イ""エ"ガ"ガガガガガガ!?!?」
「ゾゾゾゾゾゾべババババババババッ!?!?!」
「ア"ア"ア"ア"ア"ア、、??」
「ファッバボバババババッ、、、、、??」
ガコッ、ガゴッガゴッ!!
・・・(以下、略)
なん、なんなんだ、、よ?、、、
えっ、これ、、どう、、切り抜けろ、、、って、
"言うんだ"?
まさかの1時間前くらいに聞いた草音の正体って、
"これ"だったのではなかろうか?
低木から這い上がってくる様子が見える。わさわさと手が伸びてくるのだ、引っ掴まれたら終わりだろう。
その光景はまるで、ドラマのワンシーンを見ているようだった。この後、爆死なんてしないよね?。
なんてことも考えるほど"量が圧倒的に多い"、そして、なによりその"異臭"がものの数秒で自分の脳に
までツンッと刺す。不快感を覚える臭気、いや、
もはや"死臭"じゃないのかな?これ、と思った。
自分はスピードを"さらに"上げて臨んだ。
だが、ここで諦めてこぐのをやめるとなると、相当きついだろう。まずこの考えは捨てた。
「・・・ハァ、ど、どうしたら、、ハァ、
いいんだ?、ハァ、はぁー、」
今自分のとっているポーズは、手はピンとT字にし、
背中、腹ともに、姿勢良く座っている。これを保つのもなかなか一苦労するものだ。よくやってたものだ、
若き日の自分。だが、これが今では功を成する結果に繋がっている。有難い限りだった。
バダッバダッバダッバダッ!
だが、負けじとあっちもこちらを追跡し続ける。
何人か低木に身動きが上手くいっていないらしいが、
それでもかなりの数が自分に押し寄せてきているのが背を通して感じる。感じたくない雰囲気が増す一方だ。もう後ろは振り返れない、それをやってしまえば、多分自分はコケるだろう、一輪車は絶対、
"舐めてはいけないのだ"。これは肝に銘じて言える。
ビュン、ビュンビュンビュンビュン!
一層、風を切るスピードを上げる。でないと、取り込まれてしまう、それは悪い結果を招く。
「・・・・・、ウッ、!、、フゥ、、フゥう、
結構、しんどくなってきた、、、息も絶え絶え、だ、、はぁ、ハァ、、、」
この姿勢は辛い。追われているということに制限がかかり、余計無駄な動作をしてしまう。鍛えているとはいえ、身体であって、"中身"はそれほどなのだ。
こんな展開、誰が予想できるんだ?。
「ア"ア"ア"ア"ア"ア!!!!」
「ババババババババッ!!!!!!」
ガコッ、ガコッ!
くそッ、後ろの状況がわからない分、どう対処すればいいのか検討がつかない、それ以上に、、、、、、
自分は一体、"なに"に追われてるんだ?
さっきのおじいちゃんといい、ヘルパーおねえさんといい、何が何だかさっぱりわからない、
結局のところ、今の状況は"常軌を逸している"。
目は汗で滲み、視界がぼやける。皮膚の神経も繊細に働く。そこに汗が伝う。今はただ一心の思いで突っ走ることしか頭にない。そう、"ただ一心の思い"で、、
「ハァ、、、頼む、、、、、、、、ンハァ、、
"出口"、、、、、、見えて、、、、くれ、、、」
この"思い"で今走っている。これが自分の今の正気を十分に保てる条件だった。これに縋るしかない、
もう体力の限界だ、、、、、
「ガガガガガガガガガガガガッ!!!!!」
「ダダダダダダダダダダダダダダダダア""!?!?」
グギッ、グギッグギッ!!!
ははは、、、、、、なんで後ろの人たちは自分を追うんだろう、、、、、理由がわからない、、、、
そんなんじゃ納得いかない、、、、、、
・・・・・とゆうか、また"近くなってない"?
世の中に"変な人"が"いっぱい"いる。そんなことわけない話ではある。だけど、それにも"基準"というのはある。ここでの場合、この"基準"の"匙"さえ、、、
"割れて、ぶっ壊れているに違いない"
こうしか思えない。相手方には悪いが、ちょっとどころの話じゃないと思う、、、
周りの情景はほぼ大木で、低木。さらに草むらは生い茂り、左手の奥にはのどかな湖も潤っている。
対比して、
自分は危機一髪どころか、間一髪アンド絶体絶命の状態だ。
この一本道は相当陰が濃い、つまり、人すらも陰で
覆われ、あまり見えない。ここでは"唯一の救い"だったのかもしれない。だって、あのおじいちゃんの姿が、何人にも増えたって考えると、、、ゾッとする。
そもそも、同類なのかさえ分かってない、、、
ここで同類って言葉があっているのかもわからない、
どうしたら良いかも分からないし、どう考えたら正解なのかも分からない、頭の中はハテナでいっぱいだ。
・・・・・・・・・・もうだいぶ、、、走ったでしょ、、、、、、、、、たの、、、ム、、、?
!!?
"希望の光"が"見える"。そこにあったのは、
"出口"だった。
いつも見きっていた公園の出口だ。
だが、その時ばかりは違うように見えた。
そう、違う、他の何にでもない、
自分の"決意"の証だ。
やったぞ!、ようやく着いたんだ、そう思って心の中で一安心している最中、首根に水をかけられるようなことが起こった。
「・・・よ、よしっ、!、、、あと、、はっ、
帰路に着く、、、だ、けっ、、、、?」
パシュッ!
一体全体、何が起こったのか、分からない。
ただ分かったのは、
"例の化け物の一人"に"腕を掴まれた"ということだ。
ありえないだろ、あんなに走ったのにも関わらず、
しかも気配だって分からなかったのに、、、?
「うッ、!?」
自分は思わず声を漏らす。腕が引っ張られている。
それを阻止しようと試みて、"それ"から振り離そうと懸命になる。だが、乗っている一輪車の安定が保てなくなる。
ガタッ!
体勢が崩れてしまう。ここで腕を掴まれながらも、
一輪車を乗り捨てた。今まで
ずっと前しか見ていなかったが、さすがの状況で
あったために"後ろ"を向くことになる。立ち止まって
ここでようやく再"ご対面"となる。
「・・・え、、、ハァッ!?!?、、、、、。」
それはまさしく、第一発見した"あのおじいちゃん"
であった。その姿はもう原型をとどめておらず、終始自分を驚かせる歪な骨格、またはこの臭気。
よく見たら、、、、皮膚が爛れ、引っ剥がされて、
肉が"丸見えじゃない"か、、、、、、、、、、
なんの冗談だ、、、、、、"冗談じゃない"、、、。
あらゆる箇所から血がドロドロと流れ、その色はとてもじゃないが、綺麗とは程遠い、深く、また汚らわしい、"真っ黒な"血色をこちらにネットりと見せつけていた。しかもその醜態に追い打ちをかけるかのように、ドロッドロッになった血混じりの痰を自分の腕に吐き出した。
「ア"ア"ア"ア"ア、、、ゥ"、、ヴゥ"、オェ"エ""。」
「・・・うっ、、、、。」
危うく貰い痰ならぬ、"貰いゲロ"をするところだった。
・・・後ろには、、、、、、?、、、、、、!!!
なんと、大勢の"おじいちゃん・おばあちゃん"が勢揃いしていた。今自分の腕を掴むおじいちゃんの姿に、、、、、"似ちゃってるのかよぉ"、、まじかよ、
と心底落ち込んだ。
泣きたかったし、逃げ出したかった、、、、、
だがそんなことは"許してくれないのだ"、
この"おじいちゃん"ときたら、、
だって、このしつこく腕にがっしりと引っ張る力は
自分より遥かに上をいく"怪力お化け並み"の強さであった。そんなの引かれ負けするしかないだろう、もう一体全体なんなんだ、?、早く、、、"帰りたい"。
嘘だ、、うそ、、だろ?、最初はそう思考を巡らせる他なかった。だが、だんだんと分かってきた気がした、、、、、、、、そう、、、、これって、
"人間じゃないんだろうな〜、あは、あはは"
深く絶望した。そして、もうこの状況に怖気付いている。心身喪失になりかかろうとしている際に
また二重で"嫌なことが起こる"。
「・・・ア"ア、、ガハァ“、、、」
「えっ、、、?」
おいおい、嘘だろ、、。
なんと、おじいちゃん、口が裂けてもなお、
まだ開け"続けようと"している。頬まで裂けきっている。
「カハァ・・・・・ハァーーーー・・・」
ガコッ、ガコッガコッ!!!
もはや、喉仏まで達そうとしている。
今自分が対面しているのは"ごく普通のおじいちゃん"
なのか、、、、?いつもほのぼのしているおじいちゃんじゃないことがこの人の孫ではないが、
当然分かりきっていた。
「あ、あぁ、、、、」
情けない声が出る。
この人は今自分に"何をしようとしてるんだ、?"
まさかだけど、、、、、
"自分を噛もうとしてるのか、?"
頭の中がボーッとする。周りの音が真空になり、環境音しか聞こえなくなる。これが"ゾーンに入る"というやつなのだろうか、だとしたら場違いにも、、、
"お門違いにも甚だしい。"
「ガガ、、クハァ"ーーーーーア"""・・・」
不幸中の幸いと言っても良いのか、別になのか、
後ろにいる人たちとの距離は結構離せていたのがわかる。これぞ、言うなれば、、、、
"シニアトゥゲザーマルチランデブー"なのか、、。
もう泣き崩れたかった。もう安心させて欲しかった。
楽なりたい、寝ていたい、母に抱きつきたい、
ばーちゃんに美味しいものを作って欲しい、、、
"せめて、"ここから帰りたい"、、、。"
そう願うも叶うのは夢見心地。そんなことは叶うのなんて、敵わないのが常というやつだ、、、
それを一番、自分が知ってるじゃないか、、、
いつも、いつもいつも、、、人のため、世のため、
と想い、日々貢献してきたのにも関わらず、
全然、少しも、1ミリたりとも、、、
"この自分を評価してくれない、、んだ、、。"
「カハァーーーーーー、、、、、」
あーぁ、、、もう"終わり"なのか?、
自分の"スタートダッシュ"って、なんだったんだろうか。言葉だけの"荷造り"だったのだろうか?
引越しじゃないが、、、自分はとてもここから、
"逃げ出したかったんだ、この"自分"は。"
自分は目を閉じる。覚悟というのはとてもここでは似つかない、言うなら、、、"諦め"だろうか。
スーーーン、フー。
聞こえない程度に深呼吸する。
自分の"決意"って、こんなものだったっけ、、?
自分に飽き飽きした。
「ア'''''ーー、」
もう審判の時は刻々と近づく。
自分はまた心で深呼吸する。
もう早く、、、やるならやってくれ、、、たの、・・
バーンっ!
銃声が鳴り響く。目の前が血しぶきで満たされる。
「・・・え、、、え、、、、、、、、、?」
困惑していた。さっきまで元気に唸っていたおじいちゃんが、いや、"頭が破裂"していたのだ。
信じれない光景が広がっていた。
バンッ、バンッ!
続け様にまた一人、二人とバッタバッタとなぎ倒れる。全部、正確に脳天を狙っているのだろうか?
周りが血の海になろうとしていた。
バギッ!
そう音が鳴るやいなや、自分の腕が圧迫されていたのが解放された。おじいちゃんはその場に倒れ、顔は原型をとどめなくなっていた。だが、おじいちゃんの手は、腕は、自分の腕を緩く掴んでいたままであった。
胴体と腕が"引き剥がされたのだ"。
その腕からも出血していた。
「・・お、オェ"、、、、。」
流石にグロテスク極まりない有様であった。
「・・・・・・な、何が起こってるんだ、、?」
だが、すぐさまたち直した。
あまり触れたくはないがその腕を自分から
取っ払った。その体温は、今、、いま、、、
"亡くなった体温じゃないと思わせるほど冷たかったのだ"。まるで、"元から亡くなっていたかのよう"であった。謎の銃声は未だ、鳴り止むのを知らない。
自分にとっては危険というか、好都合であった。
だとしても、、、訳がわからないことに変わりはない。
バンッバン!
「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア、、!?!?!!?」
「ア"ア"ア"ア"ア!!!!!!!?」
「ブァ"ハーーー!?!?!?!!?」
・・・(以下、略)
やはり、この量は伊達じゃなかった。
数は数で多かった。まだこの"自分"を狙う意思が
凄まじく感じる、、、こんなに離れていてもなお、、
狂気的な、、"殺気"が感じ取れてしまう。
あまり感じたくはないものが押し寄せる。
しかし、こんなのに怖じける自分はもう
"とうに吹っ切れていた。"
自分のリミッターのたかが外れる。
そうして、再び一輪車をその場に乗り捨てたまま、
自分の脚力を信じて、一歩を踏み出すーーーーー
自分の、本当の"決意"のもとにーーーーーーーーーー
どうでしたでしょうか?面白かったですかね?
そうだったら書いている甲斐があったな〜という話です!本当にありがとうございます!!嬉しい限りです!
社会人の方、または学生さん、それとも、、、、
幼稚園生さんの方々、、、かは分かりませんが、
頑張って自分のやるべきことは、ちゃんと
果たしてくださいね〜、だけど、
ほんとにあなたのことを
見てくれている人は周りにはいますから、
気楽に、無理せず、頑張ってください!!
あと、応援してます!!!陰ながら!
では、結構間開くかもしれませんが、頑張って後編も書いていこうと思います。
では、頑張って!