第一話:そりゃ、そうだろぉ
結っっっ構長めですので、あまりにも長かったら断念してもらってよろして、の作品です。見てくれたら、普通にうれしいです!!!あと、注意としては、あまり操作に慣れておらず、改行の仕方であったり、誤字であったり、至らないところが多々見受けられると思うので、温かい目で見てほしいです。
「どんな事にも必ず意味がある」
そんなこと言っても、そうやる気になるやつなんて
そうそう居ない。居たとしら、
そいつをぶん殴ってやりたくなる。
と、思ったところで、現実じゃあ、
ただの机上の空論だ。
だから、毎度、毎度こうやって残業している。
うちの会社は、見かけはアットホームな
雰囲気を出してはいるが、
箱を開ければブラックである。そんな会社は、
何処にでも存在するのだ。
だが、こんなくたびれた、もうちょいで三十路の
おっさんにも転機っていうもんはあるんだな。
つい先日、うちの部署に配属された中野というやつが、俺のオフィスに挨拶しにきた。
「おはようございます!三日ほど前にこの部署に配属された中野と申します!些か無理のあることを
言ってしまう事がありますが、精一杯、
精進して参る所存です!」
「おう、おはよう。何かわからない事があれば、俺に言ってね。そん時は頑張って教えるからさ。多分、
最初は、前の働き場と違って環境だったり、
人だったり、なかなか慣れるって難しいから
色々頼って。
まぁ、会社はブラックだけど、俺と、同僚の美羽さんっていう人がいるから、その人にも頼ってみてね。
なかなか俺も対応しかねる事があるからさ。」
「承知しました!その時は頼らさせてもらいます。
では、失礼致します!また、お昼ご飯の時に!」
という挨拶があって、
中野はそのままオフィスを出た。
なかなかのやる気っぷりであった。久しく
あんなアニメみたいな子見ないからな。
そもそも見たことあるっけか?
そりゃそうだろお、
こんな小会社にどんなメンツがいるかなんて、
考えたくも、見たくもない。
おっさんしか思い浮かばんわ、
ただ美羽さんを除いての話だが。
そんな会社でも良いとこはある、
そう良いとこはね。例えばこの自動販売機、
一見して、
「マジ普通じゃね!?クソウケるんですけどぉ。」
っと、ギャルが言ってしまうほどの、というか、
誰がどう見てもそう考える自販機。
だけど一味違うんだよな、これはさぁ。そう、
この機体はAIが搭載されている。
大体、先月ぐらいに上司が、
「もっと労働あれ!君たちはまだまだのし上がれる!そんな物ではないだろ?奮起しろ!戦士たちよ、
今参らん!そうは思わんかね〜?み、わ、さ、ん?」
と、なかなかのおっさんぷり、
「ああは成りたくはない、ない」、と日々思う。
てか、なんやねん、労働あれって、
どこのイキッた武将だよ、あんたが先陣切ってやれ、っつうの。
というか、今から1年前あたりか、あんたのせいで、
先方の方々に恥を晒し、それを隠すあまりか、
なかなかキツい冗談を放ち、終いには、
「自分の特技は腹芸なんです!
では、
目にもの見せましょう!」、
とか言って、急に服を脱ごうとしたため、
連れ添いで来た俺が慌てて止めに入り、
その場を一度落ち着かせている最中、
先方の一人から、
「もういいです、こちらから申し上げます。御社との契約を破棄させてもらおうという判断を致しました、残念ですが、お引き取りを。そして、もう二度と取り合わせしないよう、理解して頂きたい。」、
その時上司は、肩を落とし、泣きじゃくっていた。
いや、俺の方が泣きたいわ、だってこれ、
俺がようやく取り合ってもらった案件
だったんだよぉ?だけど、納得だった。
そりゃそうだろぉ、こんな上司なんだもん。
そもそも上の立場がコレじゃあ、ってなるよなー、
ほんと。
でもさぁ、マジで、一番、俺が泣きてぇわ。
そんなことを思い愚痴していたら、美羽さんが、
「会社の労働の効率化を図るには、まず、近代社会への関心のさらなる探求、あるいは取り入れから始めるのはどうでしょう。」
といって、他の男どもは気持ち悪いニタニタ顔で
賛成し、とてもじゃないが、その雰囲気は男子校の
あの女性教育実習生に訊く、際どい質問をする
状況よりさらに上をいく嫌悪を感じた。
身震いしそうだ。
といっても、
俺はというと、普通に美羽さんが提案したから
賛成した。理由は言うまでもなく、
一番この会社で信頼できるからだ。
いや、この会社って規模じゃない。
家族程度の信頼度かもしれない。
美羽さんは、とてもここにいるのがどうもおかしい
ほどの才能の持ち主で、俺と会話してくれるってこと
事態、変な話なんだわ。長い付き合いだし。
話は逸れたが、
こういうことが発端で、この会社にAIが搭載された、っていう話。性能についていうと、バリアフリーが
なんちゃらー、とか、会話がそのAIと出来るー、とかなんとか。まぁ、使ってて、不便は感じなかったな。うん、不便はね。何はともあれ、他の会社ではあまり実装は未だされてないらしい。だから、なんか勝った感はあるんだよ。それでいいんだよなぁ。だから、結果オーライって話。
休憩時間になると、中野がやって来た。
そして、美羽さんもだ。
そこでは、たわいもない会話であったり、
会社での愚痴であったり、
俺が話して、美羽さんがそれを聞く。
いつも通りだ。
中野はというと、何かメモし始めた。熱心に聞くほどじゃないけど、不思議ではあった。だって、そんな
インスピレーションを受けるようなことは言ってないし、そもそも、会話なのか?というものであり、
終始愚痴大会だったような気もする。
それとも、若者なりの"何か"があったのだろうか。そろそろ三十路の俺には、気の遠くなる所業だと思って
いた。
午後8時43分、普通に定時を過ぎている。だが、名誉挽回ならぬ、社畜挽回、いや、上司無恥挽回のためにも、やらなきゃいけないタスクが残っている。例の上司というと、2時間前くらいか?、そんな時間に帰ったような気がする。その時間帯、下手したら部活やってる中学生よりも早いんじゃねぇの?まぁ、また俺ワールド展開してしまう前に、ちゃっちゃと終わらそう。
午後10時56分、もう他に誰もいないな。ブラックって言っても、そんないうほどなのか?コレが普通なのかな?いや、な訳ない、あの例の上司だったり、その部下であったり、あれは異常だわ。さておき、あとちょいだしやっちゃうかぁ。よし!頑張れ俺!
午後11時53分、よし!終わったぞ!コレで帰れ、、、
やっぱあの中野が書いてたメモが気になるんだよな、何書いてあるんだろう?俺の惚れちゃうところとかか〜?なんっつってね。あれほど熱心だと、不思議なんだよなぁ、流石にあの場で聞くのは野暮だったし、会った初日だったし、まぁ、聞くより、見た方が早いよな。よし!見に行くかー!
午後11時56分、
「確かここが中野の机だったよな、、うん!これだ。
引き出しか?それとも、棚ん中かー?おーい、出てこーい、メモ帳出てこーい。無いのかな?まぁ、しゃーない、やっぱ聞いた方が早いか。」
そんな時だった、
ガコッ、ガコッ、
何か物置から音が出ていた。もうこんな夜分じゃ、
俺以外誰も居ないはずだろぉ、勘弁してくれよ、
と思った。
思い浮かぶのは四つの選択肢だ。
一つ、会社の人。
二つ、洋画のホラー演出で出ててくるようなネズミ、それか、小動物。
三つ、泥棒。四つ、警備員さん。
さぁ、どれだ?
普通に考えて、一つ目は無いかな、だって、喋り声聞こえないし、いや、逆に聞こえてたら怖いか。
そして、二つ目、三つ目はもうあって欲しく無いやつだ。ネズミとかだったらありそうだが、
さすがにこんな、
誰がどう見たって金が無さそうところ、はたまた、
機密情報なんてもんは、端から持ってない。
つまり、泥棒である可能性は低い。じゃあ四つ目か?
いや、コレは俺が悪いのだが、そもそも、
警備員つけるほどの財力、この会社には無いんだわ。そもそも、選択肢を与えたのが、
ナンセンスだったみたいだ。
午後11時56分、
「よーし、答え合わせと行きますか、鬼が出るか蛇が出るか、今年の運男、いざ参らん!」
午後11時58分、、、、、
まず、ここまで拝読してくださり、誠にありがとう御座います!そして、ご苦労様です!結構、味気ない作品だったと思います。だけど続編は出せたら出したいと思います。いや、本当に有難う御座いました!!