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WATER HEART  作者: ごうちゃん
第一章 転移
11/11

-冒険-



少し経ったら出発しようと考えていたものの

水遊戯を続けていたので、かなり時間は過ぎていたようだ。

木々の間が空いている所は大きく光が差し込んでいる。


「そろそろ出発するか!!!」


腰を上げて、森を出ることを決心して、歩き始めた。

その顔は自信に満ち溢れた表情をしていた。

歩き始めると彼の頭上に浮かんだ大きな水球が追従した。


先ほど、水を使って色々やっている内にわかった事がある。

水は敵がいる場所でパっと使うより、体の周りに水玉を浮かして使ったほうが

一瞬で反応出来るから先出ししといたほうが良い。

後、頭上からの攻撃も守ってくれるから頭の上にだした方が得である。

この二つである。


しかも水を頭の上に出すことの副産物として第6感か何かが発するのかは

不思議な所なのだが、生き物がいる場所がほんのりわかる気がする。


これに気付いて本当は沢山の水玉を浮かせておけば更に敵の場所がわかるかと思ったのだけど、

集中力か練度が足りなくて水玉は浮かせてられなかった。


しかし、これで俺は森の中で敵に会わずに進むことができる。

こんなジメジメした森からオサラバだ。


晴れ晴れとした気持ちで生き物がいる場所を避けながら先へ進もうとしたのだが、

どこもかしこも敵がいるから避けて進める気がしない。

前方だけで三十体以上、敵の反応がある。


「この森、モンスターい過ぎだよ…」


どうにかして弱い敵を探して倒して進むしかないようだ。

斜め右前に進むと5体以上の群れがいる気がするからそこに行きたくはない。

なるべく敵が少ない場所に進みたいという気持ちが先行している今、

左にある苔だらけの緑の岩を上った先へ向かうことにした。その先には二体の気配しか感じない。



「くせーーっ」


モンスターに見つからないように吐息交じりの声で世界へ抗議する。

服の前側を水で覆い、すべての苔を洗い流した。

苔だらけの岩をよじ登り、服に苔がついたからか

体から腐敗臭がほんのりと感じられる。

やっぱり森って最悪だ。

濡れた体をみて溜息を吐きながら、気配を感じた前方を確認する。


「クソすぎだろこの森…」


悪態をつき、しゃがみこんで姿を隠しながら現実を確かめる。

あり得ない程の大きさをした薄緑のスローロリスみたいな猿が、

よくわからない生物の羽を毟って口に運んでいた。

目がデカすぎて気持ち悪いし、手も体も血まみれでとてもグロテスクな景色を作り出している。

不気味な猿の悪魔にしか見えない。


そいつはずっと地面に横たわっている何かの死体に夢中だ。

体の羽を全て毟る勢いで、ブチブチと毟り続けては口に運ぶ。

おやつ感覚で羽を食べているのだろうか。

毟る度に地に伏せた死体は赤く染まる。

これがこの世界の弱肉強食か、怖いもんだ。


てか、こいつどっか行ってくれないかな。

先に進みたいんだけど、水で殺せないかな









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