-憩い-
本能的に光り輝く樹木に手を伸ばしてみる。
すると次の瞬間、色が変わり始めた。
青い光が周りを覆いつくし、自身の手自体も仄かに光っていた。
「すげえ!!!」
更に手を近づけると、その色がより濃くなっていく、
近づくごとに青の濃さが増していった。
樹木からオーラを纏い始め、周りの空気が重くなった気がした。
少し怖くなり、パッと体の距離を離してみると光は水色に近いグレーとなる。
「なんだよ…これ…俺の体に反応して青くなっているのか?」
水を魔法のように操れるようになったから、青くなっているのだろうか
そもそも水は青色ではなくて無色透明な気がするんだけど…
まぁ、よくわかんないけど青い光が綺麗だから適度な距離感保つことにする。
何度か近づいたり、離れたりを繰り替えしていると
半径1mくらいの距離感にいれば水色に光ることがわかった。
夜の間は水色の光にして警戒していれば、影がわかるし
敵が来てもすぐに逃げることが出来るだろう。
小さい奴なら水でぶっ飛ばせばいいし、朝までここにいようかな。
流れるように手から水を噴射して汚れを吹き飛ばしてツタに腰を下ろした。
水の操り方がどんどん上手になっていっている気がする。
「それにしても思った通りに水出せるのめちゃくちゃ便利だな」
ついさっきの話で水を使えることがわかって、水を使い始めたのに
まるで体の一部を操るように水を操ることが出来るようだ。
座りながら周りの木に手を翳しシャワーのように水をかけ続け、
その水を細かい霧状にイメージして噴霧するとミストシャワーのように水を出すことも出来た。
日常で使う水の使い方は普通に身一つで出来てしまうのではないだろうか、
シャワー人間、プール人間、消防車人間、食洗器人間、水道人間
現代社会で一家に一人いればとても便利だ。
しかし、水を武器として使うなら微妙となってしまうだろう。
今、一番強い使い方はショットガンのように殺人することも可能なほど勢いがある水噴射しかない。
さっきの化け物とか熊とかライオンなど使って殺せるかどうかは疑問が浮かぶ。
水を使った新しい武器を考えないと…
そんな事を考えながら手から水玉をいくつも出したりと水遊戯を続けていると
木々から少し明かりが入ってきていた。朝が近付いてきている。
考え事をしながら樹木の近くで休憩していただけでかなりの時間を浪費出来たことに驚きを隠せない。
もう休憩して、少し明るくなったら先へ進むことにしよう。




