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中級ポーションを作成

第76話 中級ポーションの作成


今回の冒険で、個人個人の戦闘技術が上がったことを実感したと思うけど、もうしばらくはポーション作りをしてもらわなければいけない。




パーティーメンバーにポーション作りをしてもらうのは良い面もあるけど、悪い面もある。




良い面と言うのは慣れているから指導はいらない。




悪い面は、同じことの繰り返しが起きることだ。




そろそろ次の段階に行ったほうがいいと思うので、怪我などを治すことができるポーションを作ることにした。




体調や体力回復させるポーションと言うのは、悪質なものも多く出回っているが性能が良いものほど万人に受けやすく、売れ行きが良い。




しかし、傷を負ってしまったいざと言う時のためにポーションも必要だ。




もちろん自分で回復させることができればいいけど、傷を負った当人にそれだけの集中力があるのかと言うと、そうでは無いから。




傷を負ったときには、魔法を使うのは難しい。




傷を負って痛いのに、集中力なんかあるわけないし。




だから、そういう時は傷を回復させることができる治癒ポーションが必要になる。





傷を治癒させるポーションを作るためには、今までの薬草を使っていてはできない。




そこで久しぶりに冒険に行った村で採取した薬草を使うことになる。




俺は自分の部屋から薬草が大量に入った袋を持ってきた。




もちろん、これは異空間収納で出したものだ。




袋に入った大量の薬草を、同じようにしてポーションを作ることで治癒に特化したポーションができる。




しかし今度は、体調や体力回復のポーションではないので、傷が治ると言うイメージを加えないとダメなんだ。




しかもさらに魔力も濃密さも必要だ。




体調、体力を回復させるポーションは低級ポーションであり、汚した傷を癒したり直したりするのは中級ポーションレベルになるからだ。




これからその話を聞いて、全員のメンバーが、さらなる戦闘レベルが上がるんだろうと考えているみたいで、目が違う。




自分が生きていくためには、強くなるしかない。




そして、いろいろな経験を積んでいくこと。




経験に勝るものはなく、でも経験するためには強くならないと死んでしまう。




そのためには集中力も高めなければいけないので、集中力を高めると言う事は生半可なことではできない。




簡単だと思ってポーション作りをしても、低級以下のポーションもできない。




作り方は同じなので、全員で役割を分担して中級ポーションの治癒ポーションを作り始める。




治癒ポーションは手足の欠損まで直すことができない。




手足の欠損まで治すポーションは上級ポーションになるから。




しかし今度は以前ほどかからなくて、品質が良いポーションが出来上がった。




治癒ポーションも商業ギルドに持ち込んで鑑定をしてもらう。




そうすると、お墨付きをもらった。





街中でもパーティーメンバーたちが作ったポーションをよく見かけるようになった。




特に体調や体力が回復するポーションは安価なので、飲まれていることが多くあった。




そして多くの冒険者が、治癒ポーションを必ず持っているようになった。




予備を含めて多くの冒険者が数本を持っている。





俺たちはパーティーメンバーで戦闘技術や魔法力を増強させるために、しばらくポーション作りに励んだ。




そしてある日、お城から、文官が訪ねてきた。




兵士や騎士のために、治癒ポーションが欲しいそうだ。




などで、作った中から割合を決めて商業者ギルド経由で買ってもらうことになった。




そろそろパーティーメンバーだけではポーションの量が足りなくなったので、俺は募集をして審査をすることで能力を確認できた人を雇うことにした。




自分の屋敷の広い庭に、土魔法を使って、作業場を作った。




初めはパーティーメンバーが、自分でポーションを作りながら指導に当たっていた。




初めは誰でも低級ポーションでも作れなかったが、半月ほど経った頃から少しずつ低級ポーションが出来上がってきた。




それを商業者ギルドに納入できるようになったので、ひとまずパーティーメンバーが低級ポーションを作ることがなくなった。




もし仮にだけど、雇った人たちが、やめて悪意を持って作成しても商業者ギルドは取引はしない。




それが取引する条件になっている。




そして商業者ギルドは、ここだけではなくいろいろなところにあるから、まずは、すべての商業者ギルドで契約する事は無い。




今は、数が少ないので王都だけだが、徐々に地方でも取り扱われているから。




今まで一生懸命、努力した結果であり、成果だから。






そしてある日、俺の出身地の村から1通の手紙が来た。

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