ポーション作り
第72話 ポーション作り2
体力回復ポーションが商業ギルドにより、飛ぶように売れて商品が足りないと言ってきた。
もう在庫がないから、作ってくれと商業ギルドから言われたので、俺は、また薬草を取りに来た。
以前にも取りに来た薬草だけど、川が近いので、まだ育っていない。
なので少し足を伸ばして薬草を見つけて採取した。
薬草を入れた大きな袋を持って、瞬間移動で地下1階に戻ってきた。
そしてポーションの作成に入る。
ポーションを作成しながら、土魔法で瓶も作っていく。
前回より多くの薬草をとってきたので、瓶を500本ほど作ることにした。
この薬草の種類では体力回復のポーションしか作れない。
しかしあまり程度が良すぎても、上級ポーションになってしまうので、そこまでお金儲けをしようと思わないので、誰でも買えるような値段にしなければいけない。
前回の時は、そこまで考えずに作ってしまった。
だから作る前に執事に商業ギルドに行ってしまい交渉してもらう。
上級ポーションも必要だが、安価なポーションも必要だ。
だから安価なポーションも作りながら、上級ポーションも少しだけ作る。
半日ぐらいかかりながら、安価なポーションを400本作って、上級ポーションを100本作った。
これでしばらく持つだろう。
と思ったが、そういうわけにはいかなくなった。
安価なポーションが足りなくなってしまった。
上級ポーションも残り少ないと言われた。
なんだか最近ポーションばかり作っているような感じがするんだけど、それを自分1人で作るのは困難になってきたので、パーティーメンバーに協力してもらうことにした。
ソフィアは、上手じゃないんだが土魔法が少し使える。
などでポーションを入れる瓶を作成してもらうが、最初は上手にできなかったが、何回も練習をしてもらうと同レベルの瓶ができた。
一応、自分で作る瓶は特徴がある瓶にしているので見分けやすい。
ソフィアが土魔法で瓶を作りながら、俺はポーションを作っていく。
作ったポーションを瓶に入れるのはイザベラとコリンとアリシアに任せている。
冒険に行くのではなく、全員でポーションを作る羽目になるとは。
冒険者とは言えないのでは?
でも魔法の練習にもなるので、ソフィアにとってはいいかもしれない。
アリシア以外は瞬間転移を使える事は知らないので、みんながいる所では体ができないので部屋に戻って街の外に転移を繰り返して薬草を集めている。
ある程度、魔法で、どこに薬草があるのかわかるんだよね。
だから探す手間がなくていい。
しかし、そればっかりしていると、他のことができない。
しばらくは、しょうがないかと諦めているが、もっと効率よくできる方法を考えなければいけない。
効率よくするために、ポーションを瓶に詰めるのはイザベラとアリシアに任せて、コリンをポーション作りに回すようにした。
「コリン、特訓だっ」
鍋に水を入れて煮立たせて薬草を入れる、そしてコリンが魔力を込める。
もちろん初めは、使い物になるものはできないが、徐々にやり方を教えていくと上達してきた。
これには上達してもらうために、先行投資で、しばらくは練習をしてもらう。
10日ぐらい同じことを繰り返していると上達していることがわかる。
ある日、コリンが出来上がったポーションを1本、俺に見せに来た。
「良いポーションができたと思うんですけど」
俺は見てみると、これなら大丈夫と言って、これからポーション作りを任せることにする。
いつも作っていては飽きるし、ポーションが市場に過剰になるような状態ではダメだし、慢性的に少し足りない状況が1番いいと思うと言って、しばらくはやってもらった。
商業ギルドも納得してもらうだけの製品ができている。
コリンは特性があったんだと思う。
普通は誰でもできるものではない。
しばらくは、パーティーメンバー全員でポーション作りをしてもらうことになった。
もちろん毎日じゃないけどね。
俺は他の研究をすることになる。




