地下1階
第67話 地下一階
帰り際に、少し寄り道をして事件があった伯爵の館に行ってみたが、兵士が門のところに立っていて、まだ物々しい感じがした。
王城で食事をして帰ってきたので、館にたどり着いたときには暗くなっていたが、急いでお風呂に入り、自分の部屋にたどり着く。
王城での気疲れからベッドに横になっていたんだけど、思い立ったように地下1階のことを思い出していくことにする。
鍵の束を取り出して地下1階の扉を開ける。
壁一面に本棚があって多くの本が並んでいるが、表紙を見ても古い本もあるため名前が読み取れない。
だから1冊、気になった本を手に取ってみる。
手に取った本はかなり古く、大きな本だったが内容は、いまいちと思う。
俺が知りたい内容が広範囲に及ぶこともあり、1冊、1冊、本をチェックしなければいけないみたいだった。
まずは魔法の本から
魔法は前世でも多くの魔法使いだけど、全て使えたわけではないので、知ってる魔法以外に、できることや使えるものがないのか探してみる。
いろいろな本を見てパラパラとめくってみる。
しかし、数冊を見てみると内容が全て違うような感じがする。
1時間くらい、立ったまま本を見たり、座ってからゆっくりと本を見たりした。
そうするとあることに気がつくことがある
経済に関する本は、左側に置いていて、魔法に関する本は、右側のほうに置いている。
一応、本棚は整理されている。
経済関係に関する本は一応置いといて、自分の目指しているものは魔法関係の本なので右側に並べてある本棚中心に探してみる。
王国の歴史を置いてあるコーナーもある。
人体についてのコーナーも置いてある。
以前のこの屋敷の主は、結構いろんな分野に手を出しているみたいだけど。
変な分野じゃなきゃいいが。
でも屋敷自体は新しい方なので、オカルトとぽいものは置いていない。
一応全部ではないが、魔法の分野の本を手に取ってパラパラと見た限りでは、自分が知っていることが多く俺が求める本は少ない。




