王女との話
第66話 王女と話す
シャーロット王女に手紙で王城に呼ばれて、事件を詳しく話した後に、女性陣全員でいろいろなことを話している。
俺は、しばらくシャーロット王女の部屋のベランダに出て見る
今の季節は、寒くもなく暑くもなく、ちょうどいい季節だったし、心地良い風が吹いている。
今から寒くなっていく季節に入ってくる。
防寒着は持ってきていないので、どこかで調達しなければいけない、などと考えながら風に当たっていると、シャーロット王女がベランダにあらわれる。
そういえば貴族になったばかりなので、ファミリーネームはなかったんだが、そろそろ決めなければいけない。
ファミリーネームは無いのでシャーロット王女は、クリス伯爵様と呼んでる。
「先ほどもお礼を申し上げましたが、もう一度言わせてください」
本当にお父様が殺されていたらと思うと、ここ最近は夢を見ることもありよく眠れないんですと言っていた。
俺は安心させるように「大丈夫ですよ」と言う。
そしてまた、手を握ってくる。
しばらく手を握っていたが、そこにアリシアが、ベランダに出てきたので、チラッと手を握っているの見たんだけど何も言わずに、「景色が良くて気持ちがいいね。」と言ったが何か言いたそうだった。
王女は顔を赤くして俺の手を離す。
そしてパーティーメンバー全員がベランダに出てきたので、全員で気持ちが良い風に当たりながら王都を見ている。
大きな事件があった後だけど、こんな平和がいつまでも続けばいいなと思う。
今回はを狙った内乱だけど、他国との戦争が起きたりすると、前回のような二の舞になってしまい、また同じことが起きるかもわからないので、そういう事に関係しないようにしなければ。
特にアリシアと知り合ったパーティーメンバーだけには。
と言うことを思いながらベランダに入ると、そこに王様が部屋に入ってくる。
王様が来たので、何か用事があるのかなと思っていると、今日は前回と同じように夕食を一緒にしよう、と言われたので快諾しといた。
自分の屋敷には兵士の人が知らせに行ってくれる。
この国の王族の人は本当に貴族としての悪いプライドがなく、平民といっても悪意を持って接する事は無いような気がする。
俺は一応、貴族の爵位をもらったが、あとの4人は平民だから。
まぁ俺も平民みたいなもんだね。
しかし爵位をもらうと言う事は、国に何かあったら駆けつけなければいけないし、もし国が戦争と言う方向のほうに向かうと、参加が強要される。
だから何とか避けたかったんだけど、方向的に言うと、それはなかったと思いたい。
本当に国の一大事だったから。
他の貴族にことのあらましが伝われば伝わるほど、パーティーなどに招待したり、自分の娘と結婚してくれと言う話も多く来ていたみたいだけど、すべて国王様が断るようにと言う、おふれを出していた。
だから、屋敷に初めて行った時以外は街の人も騒ぐ事はなかったと思う。
王様の命令は絶対だから。
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