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手紙で呼ばれて王城で

第65話 手紙で呼ばれて


シャーロット姫から手紙が届いたけど、なんだろうなと考えながら馬車で王城に行く。




何か用事があるんだろうか?




パーティーメンバー全員で馬車に乗ってソフィアが御者をして揺られながら、王城への道を走らせる。




王城の警備をしている兵士に対して、ギルドカードを提示して、シャーロット姫から手紙が届いたと伝えると簡単に入れてくれた。




ギルドカードを提示したときに、名前が書いてあるんだけど、名前の欄を確認したら直立不動になって敬礼をして、どうぞ、お入り下さいと言われた。




貴族でも、なったばっかりの貴族なので名前は知れ渡っていないと思ったけど、以前の事件のこともあり、ある程度の人間に知れ渡っているみたいだ。




俺たちは、門を通り過ぎて王城の中に入っていった。




兵士に用件を告げてシャーロット王女から呼び出しを受けたと伝えると部屋に頭を下げて、しばらく待たされた。




しばらくすると兵士が来て、こちらに、どうぞと言われ別の部屋に連れていかれた。




連れていかれた部屋は、シャーロット王女の私室だった。





俺たち5人は、部屋にいた侍女に招かれて、部屋に入っていった。




王女の私室なので、テーブルの周りに5人で腰掛けて、王女も椅子に座った。




「それで今日は、どういうご用件でしょう」と親しいアリシアが声をかけた。




「今日はですね、今まではゆっくり話ができなかったので、お話をしようと思ってお招きしました」




「こちらのほうも、以前の事件からやっと落ち着きだしたんですよ」




1人の貴族が王様の命を狙おうとして切り付けたと言う事は国家にとって一大事だからだ。




しかも王様だけではなく、第一皇子とシャーロット姫も狙われると言うことになってしまったので。




もし暗殺に成功することになっていれば、国家の一大事どころではなくなってしまう。




誰かを暗殺しようと思うときには、邪魔な人物になるのか、とって変わろうとするかのどっちかだと思う。




もう本人は毒で自殺していないので自白を強制しようがない。




屋敷に第一皇子が踏み込んだときには、騒ぎの様子から犯行がばれたと思って、毒を飲んでたみたいだし。




死人に口無しと言う諺があるけど、まさにその通りのことが起きたわけだ。




第一皇子が騎士隊を引いて屋敷に踏み込んだ時に、馬車には、すごい量の武器や弾薬があったそうだ。




多分、王城の中でのことが成功したら、そんなに時間がかかることもなく王城へと行っていたと思う。




王城全体を制圧することが目的で、1番生きていては困るものは王様だから。




殺すのは王様と第一王子だけで、王族の1番下の子供と王妃さえ生かしておけば、王の交代はスムーズに行くから。




1番下の子供を擁立しておいて影で操ることも簡単だ。




どちらだったのかと言う事はわからないけど、当事者はなくなっているから。




今日のシャーロット王女は、俺に詳しいことを聞きたかったみたいだ。




そしてアリシアとメンバー3人の女の子と親交を深めたかった。




俺は何度も聞かれたが、シャーロット王女には、パーティーメンバーが全員いるところで、ある程度の詳細を話す。




お城にどうやって忍び込んだのかと言う事は話さないで、廊下を歩いていたら扉を守っていた兵士が倒されているのが見えたから、走って扉の中に入ると、3人の男たちがいて、王様が寝ているベッドに1人の男が切り掛かる寸前だったと言う事。




もう少し俺が来るのが遅れていれば、間に合わなかった。




先頭の1人が切りかかった後に、あとの2人も王様を殺そうと刃物を振り下ろそうとしていた。




つまり全員で王様を殺そうとしているところだったと話した。




本当に間に合ってよかったよ。と言うとシャーロット王女が立ち上がってこちらに歩いてきて、手を組んでテーブルの上に置いてた俺の手にシャーロット王女が手を置いた。




「本当にありがとうございました」




あなたがいなければ…、間に合わなければ本当に恐ろしいことになっていました。とシャーロット王女が言って涙を流した。




パーティーメンバーも前もって一応、聞いてはいたが、改めて俺の話を聞くと、体の震えが止まらないと言っていた。




本当に悪意を持とうとするものは、誰が涙を流すのかと言う事は関係なく、悪事を働こうとして、あらゆる手を考える。





事件の簡単なあらましを話していけばいくほど、核心に近づいてくることもあるけど、何とか少しでも簡単に話そうと思ったけど、実際には深刻の話になるので難しい。




シャーロット王女が下を向いて、しばらく涙を流していた。




侍女が来て、シャーロット王女を椅子に座らしたが、しばらくは黙ったままであった。




パーティーメンバーも、しばらくは一言も話すこともなく、ただ座ったままであった。






国家の一大事だから、平民だった俺が伯爵まで一気になったわけだけど。




普通だったら戦争でも手柄を立てても平民から伯爵になる事はなく、騎士爵位が目一杯だ。


誤字脱字があればお知らせください


初心者ですがよろしくお願いします

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