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滅亡する世界に逆らう者12



国の名前もわわからない国にいき、勇者召喚の儀式が行われ、複数に死を代償に勇者召喚が行われた。


良いと思える勇者なら協力関係も築けると思えるが、そんな奴じゃない。


災いをもたらす恐れがあるような勇者じゃ、たぶん、そんなことはできない。


別に俺たちに責任がある訳じゃないが、どうするか?


たぶん、この勇者召喚も、あいつらが関係しているんだろう。


普通なら、こんな禍々しい勇者が召喚されることはない。


しかし、まだ会話も会ってもいないが、王を殺した時点で、敵だ。


あれから、何回も魔法陣が光っているが、やはりうまく起動する事は無い。


しかし、いつかは、出てくると思われる。


その場所も特定することも今は難しい。


「王妃様、他に出口はありませんよね」


「ええ、私も、詳しくは知らなくて‥‥‥」


俺だったら、魔法陣を起動させることができなければ、どうするか?


地面を突き破って出てくるか?


それとも起動因子に気がついてしまうのか、いや、王は死んでいるから、起動できないはずなんだが。


それとも死んでいても起動ができるものなのか?


その時、地面から地震のような音がしている。


何かを突き破っているような音がする。


突き破っていると言うよりも、叩き壊しているような音を感じる。


ドコッ、という音がして何かが崩れる音


それが繰り返される。


「奴が出てくるみたい、全員、戦闘用意」


「王妃様と王女様は城の待避所に」と言うと慌てて、走ろうとしが、音に気がついた兵士や騎士も出てくるが、王妃と王女が、話して退避させてくれている。


王妃も王女も、兵士や騎士では歯が立たないことは理解していたみたい。


二人を守りながら、退避していくが、一人が俺の方をチラッと見て、納得した顔で、走り去った。


後に残ったのは、俺たちメンバーだけ。


全員が、震源地はわかっているから、その周りを離れて囲む。


しかし、出てくる前に、俺はメンバーの魔力値と召喚勇者の魔力値を測ってみる。


それで俺は判断した。


「シャーロットとセラフィーナは、今、退避した二人の警備についてもらえる?」


シャーロット「えっ、私たちがですか? 」


「うん、君たちしかいないからね」


「それって、私たちを遠ざけていませんか?」


「えっ、そんなことないよ」


「まぁ、しょうがいないですね、セラフィーナ、いきましょうか?」


「あっ、うん、わかった」とセラフィーナ


シャーロットを先頭に歩いていくが、セラフィーナがチラッと俺の方を見る。


俺は頷くこともできない‥‥‥


そんな俺を見てセラフィーナは、急いで俺の元にきて抱きつく。


顔は俺の方を見ずに「クリス様は希望の光ですから‥‥‥ご武運を」と言って走り去った。


そのシーンをシャーロットだけが見ていなかった。


みんなが、そのシーンに見とれている間にも、地響きは続いている。


召喚された勇者は、力任せなのか?


その時に、警報音が鳴り響き、王都全体が騒がしくなる。


あちらこちらで「避難しろ」という大声が響いている。


まぁ、王都民にしたら、なにごとだ?と言う感じだろうけど、なかには地響きに気が付いた人もいるだろう。


そんなことを考えながら、時間が経過すると、もう目の前には地面の割れが………


俺は、セラフィーナとシャーロットを非難させた。


差別する訳ではないが、この二人では、やられる可能性がある。


しかし、能力的に劣ると言う訳ではなく、、戦闘経験の差で判断した。


セラフィーナもシャーロットも最近は、かなり上達してきている。


しかし、俺たちと会ってから、日が一番、浅い。


たぶん、魔法の成長率からいうと、この二人は二番目と三番目になると思う。


いや、違うな、比べようがないくらい、みんな成長している。


それでも目を見張るほどの成長しているのは、アリシアだと思う。


それでもアリシアはなんだか、焦っている。


どうしてなのか? わからない。


もうアリシアほどの実力があれば、あせる必要はないと思えるんだが。


俺は、そんなことを考えながらアリシアの方をチラッと見る。


そうすると俺の考えていたことがわかったように俺を見る。


俺に見られていたことが恥ずかしかったのか、アリシアは顔を赤くして下を向く。


しかし、そんな俺たちのことを、ジト目でみる人がいた。


ここにいる全員が「………」


アレクが「あ~ぁ、もうやってられないよ、緊張感のない」


アデル「そうですね~~」


イザベラ「クリス、もっと集中しなさい」


「「なっ、ちがっ」」二人してい返そうとしたけど


他のみんなも何かいいたそうだ。


「もう、なにイチャイチャしてんですか?」とエイミーが


俺たちは余計に顔が赤くなってしまった。


「もうクリスのせいだからね」とアリシアに言われて、俺が言い返せない。


全員の警戒感がとけて緊張が緩んだ。


ジャネット「さぁ勇者退治ですよ」


なんだか、その言い方だと勘違いしない? ジャネットさん?


そのとき、召喚させた勇者が地面を突き破って出てきた。


その姿を見たとたん、全員が身構える。


ドス黒く纏ったオーラの質が異常に目立つ。


「おい、お前は、どこから来た」


「………」


「おい、おまえだ、聞こえてんのか?」


「………」


「返事はなしか?」


「言葉がわからない?」とジャネット


「それとも、話せない?」とイザベラ


こいつは周りをキョロキョロしているだけ。


「おい、なんか、言ったらどうなんだ?」


と言う俺に、召喚された勇者は目を止める。


俺の方を指さし「ギッ……ギッ」と言うだけ。


なにか言いたそうだが、全然、わからん。


どうも指さしたのは、俺が勇者かって聞いたような気がした。


「そうだ、俺が勇者だ」と答えるとみんな、驚いたように、こちらを見る。


俺は、こいつを俺にひきつけることにした。


念話『みんなは俺のサポートしてもらえる?」


ジャネット『そうですね。邪魔はいりませんね』


念話『クリス、一人で大丈夫?』


『うん、問題ないよ、簡単に始末するよ』


『うん、わかった、クリスに任せる』


『了解』


仲間は一歩さがり、俺が前へでて行って召喚された勇者と向き合う。


「おい、お前、どうして王を殺した?」


「ギッ」と言うだけ、こいつ、人工人間か?」


この世界には人工的に作られたものが存在していると言う情報も文献もない。


しかし、作ろうとしていた科学者はいたみたいだ。


もちろん、そいつは異端者扱いされて、死んだそうだ。


殺されたのか、自分で死んだのか、自然死なのかと言う情報はない。


俺の知る限るだけど。


こいつは異世界の奴なのか?


どこの世界に、これほどのものが存在しているのか?


しかし、当たってみた訳じゃないけど、鑑定魔法でも見えるものはない、と言うことは異世界から放たれた奴なんだろう。


メンバーが下がったのを確認して、俺は剣を出そうとしたけど、そういえば、もうエマが剣じゃないんだ。


そこに一抹の寂しさを思いながら、俺は自分で光剣を作って構える。


今まで剣を何本か、持っていたけど、聖剣も持っていたが、俺の魔力に耐えられない。


エマも、そんなことを言っていた。


俺って、そんなに変?


自分では変わっていないつもり。


でも、俺からメンバーの女性たちをみると、本当に神秘的な要素が増えているんだよね。


いつも、一緒にいるから、気が付きにくいけど、


たまに離れると、ほんとうに変わるんだ。


こんな神秘的な人っていない。


そこらに歩いている人と、メンバーの女性を比べると、はっきりとわかる。


女神様って言いたくなるほど、神秘的。


大人のメンバーだけじゃなく、アレクもアデルもアイリス、エイミーも、全員が、神秘的な輝きを持っている。


女性たちが町でウロウロしても声をかけるのもやめてしまうほど、神秘的なチカラ。


表面上だけではなく内側から、にじみ出ている輝き。


一般の人が、俺たちのことを言う言葉がある。


始めは良い意味じゃなかったけど、今のメーニングは良いと思う。


「勇者と14人の天使」


これは、まだエマとリアムは入っていない。


エマとリアムが人型に変化する前のことだから。


さぁ、召喚された勇者との戦いだ



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