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言い訳と説明

第57話 言い訳と説明


普通であれば、平民が国に対して手柄を立てると騎士爵位から始まり、手柄を立てれば立てるほど爵位は上がっていくけど、そんなに爵位が上がるようなことが起きるわけない。




だから貴族だって手柄を立てることや国に対してのお勤めが、おろそかになったりすると爵位が落とされる場合もある。




貴族だって、うかうかしていられない。




しかし事件の発端となった伯爵は、爵位も没収され、領地も取り上げられてしまったみたいだ。




家族は悪事に関わっていなかったので、親戚に預けられているそうだ。




もちろん、悪事を働いたので家族は爵位は継げない。





先程の王様の謁見のあと、まだ午前中の早い時間だと言うこともあり、簡単な食事会が王族と俺で行うことになった。




本当は早く帰りたかったんだけど。




仕方なく従うしかなかった。




食事は豪勢でおいしかったけど、何を言われるか、わからないので、ビクビクしていたので、喉の通りが悪かった。




食事の席では、問い詰められることもなく、何気ない話に終始した。




帰り際に高等文官から、報奨金と屋敷の場所の地図をもらった。




そして鍵の束ももらっているよ。




屋敷で働く奉公人やメイドや警備する人間は、お城が管理するので、お城が派遣してくれると言うことだった。




だから、主として使ったり、住むだけで良いそうだ。





全部の話が終わったので、馬車で宿まで送ってもらった。




宿に近づくにつれ気が重たくなる。




なんて説明しようか?




どう言い訳しようか。




本当に、つらいよ〜




自分はBランク冒険者なので、多分、国に、つなぎとめるための爵位と屋敷だったみたいだけどね。




なんだか王様に雇われた気分がする。




もう逃げられないのかな。




いっそ爵位も屋敷もほっぽりだして外国に行くか、冒険に行こうか。






なんてことを考えていると馬車は宿に着いた。




お昼前だったので、メンバーは当然、起き出しているし、主人に聞いたら朝食をとったあと部屋にいるそうだ。




他のメンバーには宿の店主から、俺は、朝早くに馬車が来て城に連れていかれたぞ、と説明したらしい。




女の子の部屋の扉をノックすると、心配したみたいで、すぐに扉が開いた。




「えーっと説明するから俺の部屋に来てくれる」




俺が女の子の部屋に入るわけにはいかないので、全員で俺の部屋に来てもらう。




俺が自分の部屋に入っていくと、3人がイスを持ってついてきた。




4人がついてきて俺は椅子に座り、3人は、持ってきた椅子に腰掛けた。




この部屋に4人の女の子と俺が1人の計5人がいるので、1人部屋だからキツキツで狭い。




この部屋には1人部屋なので椅子が1個しかない。




しかし椅子に座ったのが3人で、ベッドに座っている女の子が1人いる。




ベッドに座っているのはアリシアだ。




ベッドに座っているアリシアが、「それで、何があったの?」と聞いてきた。





俺は今日、王様と会って爵位をもらったと言った。




1人1人の顔をしっかりと見て、みんなの顔が唖然としていたけど、話を続けた。




「伯爵になった」




「俺、今日から伯爵」




と言ったら全員が「えーーーーーっ」と大声を上げで立ち上がった。




イザベラが立ち上がって大声を出して「ウソでしょ?」




はい、嘘ですと言いたいけど「ほんとう」と




伯爵になった証として、国の国旗が書いてあって、王様の印が入った羊皮紙を見せた。




自分の名前が書いてあって、あーたら、こ〜たら書いてあって、後半に伯爵位を授けると書いてあった。





嫌だとは一応言ったんだけど、王様から押し付けられた。




そしてさらに褒美として金貨と貴族街に屋敷をもらったことを伝えた。





なんだか全員が口をぽかんと開けて、愕然としていた。




目がうつろだ。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


2022年、2月23日(水曜日)


プロローグ編、そして1話から20話まで書き換えました。




初めはプロローグ編はありませんでしたが、増えていき、ついに10ページにまでなりました。




プロローグ編は1〜10あり完成しましたので、ご報告いたします。


特に最後は、力を入れましたので、お楽しみいただけると思います。




さらに第1話から20話までを新しく書き換えました。




プロローグはアルベルト編になっています。




アルベルトの成長と家族のこと、そして軍隊でのツラい生活、そしてライラとの出会いと‥‥‥お楽しみください‥‥‥作者より




お読みくださりありがとうございます。




いつも評価してくれる方、本当に励みになっております。

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