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事件の顛末

第55話 事件の顛末


俺たちは、今は王様の執務室に座らされている。




まぁ、手枷、足枷は、されていないけど。




あの時、城の多くの人に見られた現場は、俺が血の滴る剣を持って立っていたと言うことだ。




シャーロット王女だけが、いち早く、俺のことを賊じゃないと言ってくれてから、待遇が違ってきたけど、今日も、厳し表情の王様。




俺は全員の視線を集めながら、何から話したらいいのか考えていた。




もちろん俺が使った魔法の事はできるだけ秘密にしておきたい。




特に王族に知れたら、利用されることもあるし、拒否したら、両親も危険なことになる。




前世の、二の舞は、できるだけ避けたい。




今は平和な世の中かもわからないけど、いつ国同士の戦争が起きるかわからない。




その時にはアリシアも、メンバーも国同士の戦争に巻き込まれて欲しくはない。




だから、できるだけ国との関係を避けようとしたんだけど、なぜか巻き込まれてしまった。




などと考えていると、時間ばかり経過してしまうことになる。




時計の音だけが大きく部屋に響いている。




俺が何も言わないでいると、余計につよい視線が向けられる。




どこから話したらいいものか。




辻褄が合わないと意味は無いから。




そのためには自分の魔法の力を少し話さなければいけなくなる。




どう切り抜けようか….




メンバーも話してないので詳しい事は知らない。




全て知っているのは俺だけ!





大きいテーブルには、会議用テーブルみたいなのでたくさんの人数が座っている。




メンバーは俺がテーブルの椅子に座っているので、後ろに4人が座っている。




高等文官は、記録する人以外は立っている。





諦めて俺は話し始めた。




「夜に寝付けなくて、散歩をしていたんですよ。


伯爵の家の前を歩いていてたら、なんだか騒がしいなと思って、しばらく見ていると変だと気がついたんです。」




冷や汗が出る




「変だと思ったので屋敷に忍び込んでみたんですが、馬車の中を見たら弾薬や武器を積んでいたのでおかしいと思ったんです」




「馬車の近くにいた男が話をしているのを聞いて王様が危ないと思って、急いで城まできたんですが、どう説明していいかわからないため、城に忍び込んだんです。」




「城に忍び込んでウロウロしていると、たまたま声が聞こえて行ってみると兵士が倒されていたんです。そこが王様の部屋だったんです。王様が危ないと思い剣を振り上げていた人を切りました」




「そして部屋の外で物音がしたので、様子を見に行ったら次の現場に行き当たったわけです」




嘘は言ってないよ。





王様はしばらく黙っていたが、結果的には王様も第一王子も助かったわけだから、あまり追求してこなかった。




どうも、お姫様を王都まで護衛したときに、護衛のものから聞いた話、ある程度判断しているみたいだ。 




王様はそれ以上聞かれずに、一言だけ言った。




「感謝する」




あとは王様が指示をして解決することになる。





よかった〜。




「しかし、貴殿は、嘘を言うなら、もう少し上手くなることだな」と王様に言われた。




あれっ、どこか違った??






しかし帰りも馬車で送ってもらったんだけど、メンバーからの問い詰めがすごかった。




部屋に押し掛けてきて、いろいろ質問されるし。




寝不足なんで、ゆっくりしたいんだが。




そうさせてくれない女性陣がいる。




根掘り葉掘り聞かれて尋問された。




夜まで続いて、王様の質問よりも大変だった。




はぁー疲れた。


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