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世界滅亡へ(幕開け)3



山の噴火のエネルギーをエマとリアムに分けているんだが、変だ。


こんな小さな体なのに、俺よりも大量にエネルギーが入るなんて、どう考えてもおかしい。


それほど消費していたと言うことか?


それにしても、入る量が尋常じゃない………


「エマ、リアム、君たち、大丈夫か?」と聞いてみた。


リアムが「はい、なにも? 大丈夫ですけど?」とケロッとしている。


エマも「はい、大丈夫です」と苦しそうなかもしていない。


「あの………君たちって、どこから来たの?」と聞いてみた。


「えつ?」


「………」二人が顔を見合わせている。


「私たちですか?」


「うん」


「以前から思っていたんですが、ご主人様と会う直前の記憶しかないんですよ。わ私もリアムも………」


「そうなの?」


「はい、でも、こことは違う、どこかにいた記憶だけがあるんですよね」


俺はエネルギーを二人に入れながら、「どこにいたの?」と聞いてみた。


「それがですね、私もリアムも、よく覚えていないんですよ」と言ってきた。


「おぼろげな記憶しかない………と言うことだね」


「はい、ただ真っ白の部屋と言うか空間と言うか、そこにいたような記憶がするんですが……」


「そうかぁ」


二人も自分のことがわかっていないと言うことだろうな。


別に二人がウソをついているようには見えない。


話をしながら、噴火している山の方をみると、先ほどよりも勢いが収まってきた。


でも、まだマグマの流出が止まっている訳ではない。


しかし徐々に火口部分が凍ってきているから、あともう少しだ。


もう少し山のエネルギーをエマとリアムに分けているけど、一向に満杯になる気配がない。


俺は、山にも魔法を使いながら、エマとリアムに意識を集中させることをしてみた。


そうすると二人のイメージと言うか、虚無のイメージが突然、感じてやめてしまった。


なんだか、吸い込まれそうな感覚を感じて、一瞬、冷や汗が出てしまった。


この二人には、追跡しない方が良いような感じだ。


この二人は、ただの猫じゃない………


もしかしたら???


神の関係か?


それも、かなり高位の………



そろそろ噴火が収まってきた。


もう、この山は噴火するエネルギーをもっていない。


「さぁ、オーリス王国の王都に戻ろうか?」


「うん、そうだね」とアリシア


そこに、またもや地面が揺れた。


グラグラッグラグラッ‥‥ドンと突き上げるような感触。


俺たちは揺れている間、構えをとって様子を見る。


この時に奇襲がある可能性があるからだ‥‥‥でも、なかった。


警戒を解いて地震があった方角を確認してみる。


地震があった震源地はオーリス王国ではなく、ブラッドフォード大公国の近くだった。


ブラッドフォード大公国には離れたところに俺の屋敷の山荘がある。


「みんな、ブラッドフォード大公国の山荘がある近くが震源地みたいだから、向かってみようか」


「もう、なんだって、こんなにすぐに起きるのよ」とイザベラ


「うん、変だね」とソフィア


「誰かが何かを企んでいる?」と言ってアリシアが俺を見る。


アリシアがあまりにも真剣な眼差しで見るもんだから、俺が照れてしまう。


「いや、俺じゃないよ」


「もう、それはわかっているわよ、誰がクリスのせいだって言うのよ」とアリシアが怒って腰に手を当てている。


「冗談はやめてよ」と怒ったままで言う。


俺には、なんとなくだけど、わかっている‥‥‥そう、どんな手でくるのか、わからなかったけど、薄々だけどなんとかく‥‥‥そう、始まったみたいだ。


この星の破滅への道が‥‥‥


地震や噴火から始まるとは思っていなかった。


しかも、それを起こしているのが悪魔なんて考えもしなかった。


「ーーッ !?」


「‥‥‥ごめん、俺は別にすることができた、みんなはブラッドフォード大公国の地震に向かってくれる」


「‥‥‥うん、わかった」とアリシア


「あっ、それと王にも俺たちが行っていることを教えておいてくれる?」


「了解」と言って全員が、転移していった。


俺は前を閉じて集中していく。


邪魔されないように結界魔法で音も遮断する。


自分が作った結界魔法の中で、検索魔法を展開してみる。


もう、地震が起きたブラッドフォード大公国には悪魔はいない。


俺は、そいつが逃げた先を追っている。


悪魔が、どこから現れてくるのか、


今、悪魔は、どういう理由かわからないが、短距離の転移を繰り返している。


多分、追跡をしにくくするためなのかわからないが。


あるところに出現した悪魔は、周りをキョロキョロしてしばらく休憩したり、また転移を繰り返している。


一定の方角じゃなく、あちらこちらへ転移を繰り返している。


俺は見つかるわけにはいかないから高性能の魔法を使っている。


転移ジャンプをする時には、必ず、方向に軌跡を残しながら転移することになるが、あとは距離が問題だ。


短い距離を転移する時もあれば、長距離を飛ぶこともある。


俺は集中しながら、悪魔を追っている。


かなり、用心深く転移を繰り返している。


今は転移した山の中で川があるところで休憩をしている


転移を終えると、周りを以上にキョロキョロしている。


こいつは、どこまでいくんだ?


川の近くで休憩をしているが、追っ手を警戒するためか、狸寝入りを始めた。


明らかに寝ていないのに、寝たフリをしている。


岩に座って両腕を組んで、顔を下に向けて目を閉じている。


誰がみても寝ていると思うだろう。


ここまで演技する必要があるのだろうか?


しばらく様子を見ることにした‥‥‥


川の水が流れる音だけがしている。


しかし、どういうわけか、鳥の鳴き声もしない。


しかし、アホなのか殺気が、周りを支配しているから鳥の鳴き声もしないんだろう。


こんなバレバレのヤツを追わなきゃいけない俺って? どうなのよ‥‥‥と思うが、仕方ない。


しばらく、奴は寝たふりをしているみたいで、俺は悪魔の思考を探ってみる。


そうすると、誰かと話をしていることがわかった。


寝ているふりをして、どこかにいる奴に連絡をとっているみたいだ。


悪魔の頭の、どこに繋がっているのか、確認してみる。


たどった先は、この星じゃない‥‥‥


しかも、同じ宇宙には存在しない。


やはり、異空間でつなげているのか!


思念派を追って、もう一人の奴に辿り着けないかとやってみたが‥‥‥‥‥‥やっと、相手の思念派の中に入ることができて、ヤツが見ている視界を見ることができた。


異空間にいる悪魔が見ている光景は、どこかにある建物の中だ。


上には天井に魔法の灯りが灯されている。


周りには数人の人相が悪そうな悪魔がいる。


その数人の悪魔は酒らしきものを飲んでいる。


「おいっ、お前ら、静かにしろ」と怒鳴られている。


ソファに座っているみたいだが、ここから外の景色が見える。


見えるのは、土の丘?‥‥‥みたいなところしか見えない。


外に見えるのは、岩や地面しか見えないが、あまり草も生えていない。


異世界だから草があるのか、どうかもわからないが。


なんだか、殺風景なところだ。


他には建物らしき光景を見ることができない。


悪魔って、こんなところで生活しているのか?


いや、待てよ、これと同じような景色を見たことだあるな。


う〜ん‥‥‥あっ、そうだ、魔族のところに似ている。


と言うことは、悪魔は魔族の星に住んでいるのか?


以前、昆虫になって行った、魔族の世界は、街だったが、ここは、街をは言えない。


城があったわけだから、王都だと思うんだが、ここは、その外れ?


似たような景色だけど、同じとも言えないし、わからないな。


と言うことは悪魔と魔族は協力関係にあると言うことか?


しばらく、待ってみても、こいつが動く気配がない‥‥‥


このままにしておくか? 繋がりを解除するか?




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