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レゾンデートル(存在意義)



「俺はウルフの奴が、何かの薬を配合して作った亀だと思うし、さらに、ウルフのドス黒い魔力が何かしら影響して誕生したと思っている。

事実、鑑定魔法で、奴の深部にドス黒い魔力があったからね」


「じゃ、今までウルフがやっていたことは誘拐して実験に使うための人だったり麻薬事件だったりしたのは、全て、あの巨大な亀を作ることが目的?」


「うん、そうだと考えると全てが納得がいくんだ」


「つまり準備だったと?」とシャーロット


「そういうこと。奴はいたる所で研究員として働いていたでしょう?」


「あっ、そうですね」


「普通の研究員が忽然と姿を消すなんていうことは起きないよね。

しかも、一度、あっているのに、俺が検索魔法を使っても反応がないなんて真似、普通の人間ができるわけないよ」


「そうですよね、普通の人間が、クリス様の検索魔法から逃げるなんて、できるわけありませんもの」とシャーロット


「うん、そう、忽然といなくなったから、俺は死んだと思っていたけど、どうも、初めから暗躍しているのが同一人物と思える、あくまでも推測だけど。


「ウルフの奴は、以前は強くなかったから、暗躍することで目的を果たそうとしたんじゃないのかな?」


「じゃ、クリス様は、以前はウルフが、この星を滅ぼそうとしていたと思っていたけど、今は魔族のおうと吸収合体したため、違うんじゃないかって思っているんですね」とセラフィーナ


「うん、奴の今の魔族の王としての気配がなんだか、以前と違うと言うことだね」


「でも、この星が滅亡に向かっているということは、まだ変化していないんですよね」


「うん、何も知らせが届いていないから、変化はないと思う」


「じゃ、誰が?」


「‥‥‥」


「ウルフの奴も、監視を怠ることはできないけど、今度の敵は別にいる可能性が強くなった」


「それは、クリス様は、もう違う人物を考えていると」とシャーロット


「いや、そうじゃないよ、ウルフもどこかで絡んでくるだろうけど、多分、その時は、もう1人の奴に唆そそのかされて出ると思う」


「唆すのは?」とシャーロット


「‥‥‥創造神ナサニエルじゃないかな?」


「えっ、神との戦いですか?」とセラフィーナ


「うん、そうだと思う、ウルフの奴が合体して強大な力を得た、そして、それを使うためには、創造神ナサニエルの力が必要になると思う」


「クリスは、そんなことまで考えていたの?」


「うん、そうだよ」


「だから、今までウルフの影に隠れていた創造神ナサニエルが出てくると思う、その時は、みんなはナサニエルの相手をしちゃダメだよ。

強くなったウルフの相手をお願いするよ」


「えっ、私たちがウルフの相手をするの?」


「うん、多分、俺の相手は、レベルが違う、だから余裕がないと思う」


「なんだか、今のウルフの顔が嫌だな」とイザベラ


「あっ、私も生理的に嫌だっていうか」とソフィア


「あっ、私も」とシャーロット


「私も嫌だわ」とセラフィーナ


「私も」「私も」‥‥‥と全員が言ってきた。


そんなにウルフの奴は嫌われているのか?


まぁ、俺も一眼見ただけで、嫌いになったけど。


どう説明したら良いのか、わからないが、見た目で見て、嫌〜な奴になった。


前のウルフは、嫌な奴だったけど、今度のウルフは、もっと嫌〜な奴になった。


全メンバー一致で嫌〜な奴に決定だ。


その嫌〜な奴をメンバーが相手することになり、みんな落ち込んでいる。


「みんな、そう落ち込まないで、今度、買い物に付き合うから」と俺がいうと、全員が目をキラキラさせて、先ほどの落ち込みは微塵もない。


「もちろん、クリスの奢おごりね」とイザベラ


「え〜、いつも、悪いですよ」と珍しくシャーロット


「良いのよ、その分、もらっているんだから」とイザベラ


「えっ、そうですか? じゃ、私もドレス欲しいです」


「あっ、それじゃ、私はドレスよりも普段着の方がいいわ」とセラフィーナ


「あっ、そうですね、私もドレスじゃなく、普段着がいいわ」


アリシア「うん、今度、みんなで買いに行こうね、クリスの奢りで」


「やったね、最近、買い物できなくて」とアデル


「うん、そうだね」とアレク


「最近はあっち行ったり、こっちに飛ばされたり、待機が長かったりしたから、もう暇で暇で」とアイリス


「うん、私も、そうだった」とエイミー


「じゃ、今度、どこに行っても買い物をできるだけ付き合うから」


「やったね」とアレク


「それで、ご主人さま、これから、どうしましょうか?」


「う〜ん、そうだね。魔族の国に行っても魅力ないし、買い物もしたくないし、俺たちがいくと目立つし、どうしようか?」


とにかく魔族の国に言って偵察するしかない。


できるだけ情報を収集すること。


俺は、今いる世界を索敵魔法で探ってみたんだけど、大きな事件は起きていない、そういえば、俺は、今、簡単に住んでいる世界の索敵をしたが、以前は、こんなことできなかった‥‥‥


なんだか以前は難しいことでも、今は、簡単にできるような‥‥‥


以前は誘拐事件で俺が犯人を見つけることも必死でしていたのに、今は‥‥‥


なんだか、自分自身で使っておいて、自分の能力に怖さを覚えることもあるけど、魔法を使う時は、そんなこと考える余裕なんてない。


必要な魔法を使おうとすると初めてでも使うことができる。


そして、今、開発中で考えている魔法は、魔法の無力化‥‥‥


相手が、どんな魔法を使おうが、魔法を使う為には、二つあり、自分の魔力を使って行使することができる魔法と、周りからマソを集めて集めたマソを魔力に変換して、それを使う。


後者の方が、自分の魔力を使うわけじゃないから魔力欠乏はない。


これは俺が前世のアルベルトの時に、経験したことから思いついた。


俺は背中を毒矢で打たれて、犯人と戦いになり、最後の力を振り絞って、会いたい一心でライラの元に転移した。


その時に戦いの時は気を緩めずに自分に結界を張っておけば、毒矢に当たることもなかった。


つい見方の陣地だったので、油断してしまった。


まさか裏切られるとは‥‥‥


その経験から俺は、いつでも1人には見えない結界を張っている。


そして俺の指輪を持つメンバーにも、同じことが言える。


俺の能力を封印した指輪を指に入れていれば、何もしなくても常時発動状態の魔力が守ってくれる。


俺も、そんなことができるのか、と考えたが、実際にやってみるとできたから、自分でも不思議だ。


俺の魔法は、自分が思い描いた通りに発動してくれる。


あの時、ライラを失ったアルベルトの悲しみは俺の心の中に今でも脈打っている。


それが、今回の指輪に生かされている。


仲間を守りたいと言う強い思いの中に‥‥‥


みんなには言う必要はないと思っている。


それをいうと、また、俺に守られているとなってしまうから。


そうではなくて自分自身で乗り切る力も必要だ。


でも、最近は、神獣たちも能力を拡大して着ているけど、神獣たち以外のメンバーの能力の拡大には目を見張るものがある。


その先頭を切っているのが、アリシアだ。


どうしてか、アリシアは魔法のことにかけては俺をライバル視しているみたいな気がする。


アリシアは、あの時から変わった。


アリシアの両親を生き返らせて、アリシアが俺の本を去ってしまうかもしれないと考えても、実行した時から、俺の元に帰ってきてくれた‥‥‥


それだけでも嬉しいのに、魔法の上達も、すごいスピードで上手くなっている。


神獣たち以外では瞬間転移を使えるのは、アリシアが一番、うまい。


他のみんなも使えるんだけど、まだまだだ。


アリシアは俺が使えることを、見よう見まねで使ってみて練習をしている。


初めはできないが、数回目には可能にしていく。



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