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次の事件の幕開け

第50話 新たなる事件


俺が泊まる部屋はシンプルでベッドと物を置けるチェストが置いてあるだけの部屋。




チェストの上には水を飲めるように水が入った容器が置いてあってコップもある。




あとはランプが2個ある。




夜に持って歩くランプと、部屋に固定された灯り用のランプの二つだ。




でも今までの安宿と違って、少しきれいに見える。




こんな時に女子部屋突撃〜とか言えるんだったらいいんだけど。




イザベラがいるから行かないよ。




イザベラは、グーで殴ってくるんだよ





今日の泊まる宿が決まったので、みんなで下に降りてきて食堂で食事をすることにした。




お昼を食べたあと、おいしかったので、夕食も注文しておいた。




それから全員で街に出ようと言ったが、俺は疲れたと言って自分の部屋にこもった。




俺は1人部屋のベッドの上で、シャーロット王女暗殺の時に城から出て、居酒屋に行ったときに監視対象者にお金を渡していた人物が気になっので探ることにした。




居酒屋でお金を渡していた奴が主犯格みたいだよね。




あの時にやつもマークするんだった。つい目の前にあるお肉に意識が集中してしまい、忘れていた。




あーあの時のお肉、美味しかったな、また、行こうかな、




今度は全員で‥‥‥





監視対象者が主犯格ではなく、それを操っていた奴がいると言うことだ。




監視対象者にお金を渡していたやつ。




そいつを捕まえなければ、また第2、第3の犯行につながっていくだろう。




しかし以前、居酒屋で会った時は、監視対象者の方ばかりに気をとられてしまい、お肉が美味しかったせいもあり、お金を渡したやつは、あまり気にしていなかったんだよね。




どう探ればいいか、俺は考える。




わからない。




まぁ考えてもわからないので、俺も街に出かけることにした。




男性の洋服が売っているお店があったので、下着を買って、他の洋服を物色したよ。




あとは、うろうろしながら、街を歩いていろいろな店をウインドーショッピングしたり、実際に店の中に入ったりして良いものであれば買ったりした。




そして俺は街のメイン通りではなくて、裏通りに鍛冶屋を発見した。




以前、俺の父親が持っているような剣が売っていた。




値段も安いものもあれば、キンピカで、高額なものもあった。




剣技も得意だけど、メンバーに前衛が多くいるので魔法を使うことが多くあり、長剣は、あまり使うことがないだろうけど、値段はあまり高くないものにした。




あと短剣も1本、購入した。




洞窟とかでは長い剣、つまり長剣では、壁に当たってしまい降ることができないので、短剣も必要だから。




自分が使う事はなくても、メンバーに何かあったときに貸すこともできるからね。




あとはメンバーに合う予備の剣を買った。




店を出て路地裏に行くと、今買った長剣と短剣を異次元空間に収納した。




もちろん、さっき買ったパンツも入っているよ。




だから手ぶらなんだよね。




パンツを持って歩きたくないし。






街の中をぶらぶら歩いていると、人がいるのに馬車が凄いスピードで近づいてきた。




あんなスピードで馬車を走らせるのは危ないよなと思っていると、子供が飛び出してきた。




母親が先に通りの向こうに行っていたみたいで、それを追いかけるように子供が走った。




そこにタイミングよく、すごいスピードの馬車が近づいてきた。




スピードが出ている馬車に、子供が接触して倒れた。




その時に、ちらっと馬車の中が見えたんだけど、なんだか顔に見覚えがあるやつが載っていた。




しかし馬車は通り過ぎていった。




なんてやつだー。と思ったけど、すぐに子供に近づいて傷の状態を確認する。




確認している間に母親も慌てながら、泣きながら近づいてきた。




そこに買い物をしていた、4人のメンバーも騒ぎで近づいてきた。




俺は子供の状態を確認しながら、ひどい怪我と擦り傷と骨折の部分を見つける。




しかし大通りで直すことができないので、母親に言って、家の場所を聞いて近くだったので、家に連れて行ってもらう。




母親は子供の名前を泣いて大泣きしている。




それをソフィアが寄り添っている。




俺は子供を抱き抱えて、家の場所を教えてもらって、ゆっくり歩きながら、人に見えないレベルの治癒魔法を使う、そして家にたどり着いて中に入り、ベッドに寝かせる。




できるだけメンバーと母親を、この子に近づけさせないようにと、違う部屋で待機してもらう。




母親には、お湯と包帯を準備してもらうようにお願いした。





メンバーも、まだ泣いている母親を促して奔走して、母親に用意をしてくれている。




扉を閉めて、この子と2人だけになる。




もちろん俺が使う魔法は、治癒魔法だ。




治癒魔法を使うためには、魔力を集めて、集中して、この子の体の中を見ていく。




アリシアの時と同じように、体の中を見ていく。




複雑骨折している右足や頭の傷が一番、重症みたいだ。




それを確認したら、まずは頭から治療を始める。




頭の傷が徐々に治ってきて、血が止まってきた。




そして次に、足の骨折の部分の治療に入る。




当然、足も逆再生のような感じで、改善できて複雑に折れ曲がった骨も元のようになってきた。




あとは、いろいろなところにある傷を治していく。




これで大丈夫だろうと思うところで、後ろの扉が開いて、包帯を持って、お湯を入れた入れ物を持って母親が入ってきた。




俺は、この子の洋服を脱がしたら、女の子だったけど、構うことなく母親からお湯の桶を受け取ってタオルで、血をふきとっていく。




その時に、もう一度、治癒魔法で治した部分の確認をしていく。




次に血を拭き取ったので、包帯と血が多くついていた部分に巻いていく




包帯は本当は 必要はないんだけど、早く治ってしまっていることを隠すための方法だ。




母親は、やっと落ち着いてきた。




それにしても、ひどい奴がいたもんだ。




メンバーもショックを受けている。




俺は、まだ、この子に横にいて椅子に座っているけど、治療が終わったので、俺は先ほど凄いスピードで走っていた馬車の窓から見えた顔を思い出してみた。




まだ王都に来て、そんなに時間が経っていないので、知り合いは、多くない。




誰だっけ?

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