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救世主への道34(レジーナ王国編)



俺が危険を察知して帝国に戻ってきた。その場所には3人がいる。


俺は透明になってバルコニーにいるが、気が付かず3人の男がロープを伝って降りてきた。


全員がバルコニーに降り立つと外から中の様子を伺い出したので、俺は、捕縛にかかる。


できたら殺さずに生かしたまま捕まえたい。


なので久しぶりに金縛りの魔法を使うことにした。


3人が剣を取り出そうと動いた時、俺は魔法をかけた。


3人の動きが止まる。


「くっ」としか言うことができない。


舌を切ったり毒が仕込んでいる可能性もあるから、口を動かせないようにしておいた。


そして、俺はバルコニーから、中に入っていく。


「ごめん、紅茶をくれる」ここには薬に汚染されていない水があって、お湯にしている。


「えっ、クリス、どこかに行っていたの?」


「うん、レジーナまで」


「それで、どうしてバルコニーから?」


「いや、なに、ちょっとした野暮用で」


アリシアは俺の言葉がおかしいと思ったのか、キョロキョロし出した。


俺が何かを隠しているんじゃないかと思っているみたい。


アリシアは何を思ったのか、俺が入ってきたベランダのほうに近づいていく。


カーテンを開けた瞬間、「きゃーーっ」と悲鳴が起きた。


ソフィアと王女も立ち上がりアリシアが、そこをどかないから、横にずれて確認する。


カーテンを二人が開けると、そこには男が3人、なにもできずに立っているだけ、俺は座って紅茶を飲んでいるけど、3人の女性たちにはカーテンを開けたら、男が3人、立っているから驚きだ。


はっと気が付いたのはアリシア。


「クリス、さっき、この扉から入ってきたよね、あれはクリスの仕業?」


「まぁ、そうなるね」


「もう、驚いたじゃない、まだ心臓がドキドキしているわ」とアリシアは胸に手を置いている。


ソフィアが「もう、やめてよね、驚くじゃない」


王女も「そうですよ、ビックリしました」


「いや、ごめん、レジーナ王国に行っていたら、察知してね

それで王女、あれ、どうする?」


「あっ、そうですね、今は、混乱していますから、眠らせることはできますか?」


「うん、わかった」と言って眠りの魔法に切り替えると、3人はすぐに眠って崩れるように倒れて眠る。


王女は「あの服装は……」


「なに?」


「あの3人の服装ですが、我が国の暗部の者と思われます」


アリシアが「暗部、と言うことは密偵みたいなものだよね」


「まぁ情報を探るのが密偵で偵察が主、殺人を目的とするのが暗部、両方もあるからね、どこの国でもいると思うよ」


ソフィアが「でも、どうして、そんな奴らが、ここに……」


「誰かが送ったのか、この城に俺たちが来る前に、指令があったのか?」


「そ、そんな……」と王女


「あっ、そういえば王のところに行った時に、ルーカスが兵士を連れてきていたらから、その関係じゃないのかな?」


王女「あんな、お優しいお兄さんが、どうして、こんな事件を起こしたのか?」


「王が健在で、次の王も決まっていてルーカスは兄に、もしものときの要因だからということもあるよね」


アリシアが「つまり代替品?」


「まぁ、言葉で言えば、そうだね」


王女「……」


「俺も実は、いまだに信じられないけど、ルーカスから話を聞いているから事実だよ。あの時に、ルーカスは俺がすぐに動くとは思っていなかったのか、すぐにトラヴィス公爵のもとを訪れなければ、いまだにルーカスを信用していたよ。

話してみると本当に気さくで良い人だから魔法で確認することなんか、しなかっただろうし……」


王女「そうですね、私も、今回のことが無い限り、兄のことを、そう思っておりました」


そこにドアがノックさせる音がして緊張したが「クロードです」と言う

声とともに俺が立ち上がって扉を開けた。


「あっ、これはクリス殿も、ここでしたか?」


「うん、さっきレジーナから帰ってきたところ、そういえばベランダに倒れている3人を引き取ってくれないかな?」


「えっ、3人?」クロード公爵が、ベランダに見に行くと3人がぐっすり寝ている。


「こいつらは? うちの暗部の者?」


「王女を狙ってきたと思うけど、部屋を間違えていなければ……」


「そうですか」と言って扉の外に待たせている人に声をかけにいって、暗部の3人は連れていかれた。


「失礼しました、王女殿下に置かれましては」


「あっ、もういいですよ、クロード公爵」


「そうですか? では、ご報告です。城はおおむね、我が部隊が制圧いたしました。もう、こういうことはないかと。

それで、これからは、どのようにいたしましょうか?」


「そうですね」と王女は俺の方をチラッとみる。どうしてか、クロード公爵も俺の方をみる。


それを見たアリシアとソフィアが笑う。


俺はため息がでそうになるが、しょうがないので「城で働いている人を関係が無いものからもとに戻して下さい。しかし、王の派閥のものは他の人にも聞き取りをして捉えたままに、特に兵士は、そうでもないでしょうが、騎士は貴族なので、集めてクロード公爵から説明を。

貴族を抑えないと国に成り立ちません。まずはクロード公爵と懇意にしている者から話をして下さい」


クロード公爵が「あの……」


「はい」


「クリス殿の話をしても良いでしょうか?」


「へっ、どうして俺のことを……」


「今回の作戦の司令官はあなたですから」


「……いや、俺は……」と言いかけて、また、同じことを繰り返すところだった。


「はい、わかりました。俺が前面に出ますが、俺は、どこまでいっても、よそ者ですよ。ですが可能な限り協力しましょう」


たぶん、そんなに時間はかからないと思うから……


なんだか、俺の指示を待っているような顔をして、こちらをクロード公爵は見ている。


クロード公爵の方が年上だろうに、俺に何を期待しているのか?


「では、公爵、城に緊急事態だと言って、今、王都にいる貴族を集めてください。緊急事態にこれれないような貴族は、貴族の位を剥奪することもあり得ると。貴族なら、城に異常事態が起きた場合、すぐに駆けつけて対処することも求められるはず、もし、駆けつけることが、どうしてもできない場合、その理由を聞いてください。たぶん、城に貴族の騎士がいると思いますので、敵側じゃない限り、その騎士に向かわせてください。

貴族の騎士は、長男ということは考えにくいですから次男か、それ以下だと思いますので、説得には時間がかかるかも分かりませんが許容範囲だと思ってください」


「やはり、お前さん、えぐい考え方をするな」


「ええ、私も驚きました」


「えっ、どうして?」


「そりゃな、普通なら、貴族の騎士を使うことは考えねえぜ。」


「そうでしょうか? しかし城の中のことを知っているのは、今、城に努めている騎士たちだと思うんですが。

クロード公爵の兵の人がいっても、伝わるでしょうが、身内の方がわかりやすいんじゃないですか?」


「それは、そうだが」


「あっ、それとクロード公爵、すぐにあなたの味方になる貴族を集めるか、直に行ってください」


「おいおい、人使いが荒いな」


「当然、俺が前に立つ時には、猫でも使います」といったら、ネコが2匹出てきた。


「やれやれ、我々もこき使われそうだ」と言いながら2匹はテーブルの上に上がって、フルーツを食べ出した。


「‥‥‥お前の仲間は、普通じゃないな」とエマとリアムを見て言っている。


「そうですね、ネコが喋るなんて‥‥‥」と王女


「感心していないで行動ですよ、クロード公爵には、ジャネットとパトリシアがついて補助してあげて、いち早く味方になる貴族をつけるように、まだ貴族は知らないと思うけど、時間の問題だよ」


「そして王女、あなたも知り合いの貴族に話をつけること、あなたの場合は、決して下に見られることがないように、あなたにはロゼッタとアレクとシャーロットとセラフィーナについてもらうから」


「さぁ、話をして、どこにいくのか、確認して飛べるところは転移でも飛行魔法でも、いいから早めにお願い」


俺は王女には、わざとセラフィーナとシャーロットの王女組をつけた。


理由は、いろいろ助言してもらうこともあるから」


「王女、あなたにつけたシャーロットとセラフィーナは、どちらとも一国の現役の王女ですから、わからないところは聞いてくださいね」


「えっ、そうなんですか?」


「ええ、そうですわ」とシャーロット


「そうですね、久しぶりに私も王女として活躍できますね」とセラフィーナ


「そんな国の王女様がいるなんて、クリス様、あなたって」


「王女、書簡を書いてください、あなたしか書けないですから、そうですね、一度だけ、書いて貰えば俺が、あとは転写します」


クロード公爵の場合、それを持っていかないと王族もバックにいると言えないからだ。


「さぁさぁ、急ぎだよ」


今から王都にいる貴族の中で、まずは敵側じゃない貴族を、完全に味方になってもらうために、こちらから出向いていく。


人が、相手の家を訪れるということは、相手にとって緊張、プレッシャーを与える。


いち早くする必要がある。王女が原案となるものを書いたので俺とクロード公爵で確認して、了承されたので、俺が他の紙に転写しようと思ったが、それよりも錬金術で作った方が早いと思い、そうした。


「公爵、幾ついると思いますか?」


「そうだな、俺が知っている貴族で間違いなく味方についてもらえるのは、30くらいだろう」


さすが辺境伯という立場で、武に秀でた人物だ。


「王女の方は?」


「ごめんなさい、私の方は確実は10くらいだと思うわ」


「わかりました、では、50部作りましょう」と言って錬金術で50部を作った。


部屋の中にあった椅子が5脚なくなってしまった。


「お前さん、うまいもんだな」


「じゃ、これで準備完了ですね。じゃ出発」


「王女、いきますよ」とシャーロット

「私もいますから安心してください」とセラフィーナ


「はい、よろしくお願いします」と声が聞こえたが、もう転移して行った。


もちろ転移はロゼッタとアレクが魔法を使っている。


「それじゃ、俺たちも行こうか?」


「ええ、そうですね」とジャネット

「では、ご主人さま、行って参ります」とパトリシア


「うん、頑張って」と言って消えた。



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