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救世主への道22(レジーナ王国編)



エイダン帝国で戦争の物資を奪ってきた。


武器、大砲、火薬、剣、鎧などなど、多くの物資を奪ったが、俺が最後に転移したことを、全員が気にしている。


「なんだか、聞きたいみたいだね」


「だって気になるよ」


ジャネットが「私は知っていますが」

「あっ、私も」とパトリシアなどの神獣たちは知っている。


レジーナ女王も気になる様子


俺は周りを見渡して、ここにシートを引いてもらえますか?」


「? ええ、わかりました」と言って兵士を呼んで、持ってきてもらった。


「あっ、そうだ」と言ってシートを持ってきてもらう前に俺の手元には王冠を持っている。


「それは‥‥‥、これが決定的な証拠ですね」と言って女王に渡した。


女王は渡された王冠をマジマジ見ている。


「確かに以前、見たことがある王冠だわ‥‥‥本当にすごい魔法を使うんですね、ぜひ、我が国の国民になってください」


「いえ、それは、お断りします」


「そ、そうですか?」なんだか女王が落ち込んでいる。


「お母様、元気出して、これで戦争が止められるわ」


「いえ、そうはいかないと思いますよ」


「えっ、どうしてですか?」

「そうですよ、戦争は止められたんでしょう」


「あの豚野郎が、そう簡単に暴走を止まるとは思えないんですよ」


「そ、それじゃあ‥‥‥」


「今度は暗殺者でも仕向けられることになるでしょうね」


「そこまですると思いますか?」


「はい、戦争を仕掛けるやつですよ。

自分の自由にならないことがわかれば、殺すことも考えるでしょうね」


「そ、そんな‥‥‥」


「でも、クリスの言うことも事実なのかも‥‥‥」とアリシア


「しかし、今は、エイダン王は、物資がなくなっていることの報告を受けていることでしょうから、俺たちが早く動いたことで余裕が生まれました」


「そういうことになります、ありがとうございます、こんなに早く動いてくれるとは思っても見ませんでした」


「あっ、それとエイダン王の国の金庫や王の金庫からも、お金とは金品財宝をもらってきたんですが、あとは暗殺者に払う金は、どこから出すのか?」


「えっ、と言うことは、国庫ですか?」


「はい、そう言うことになります。国のお金ですから、それがなくなれば重税で取り立てることしか無くなりますから」


「ふ〜ん、お金をね」とイザベラ


「あっ、そうだ、お金は入りますか?」


「えっ、いるって言ったら、くれるんですか?」女王


「ええ、いいですよ、でも、物資も受け取ってもらわなければ‥‥‥」


「あなたへの国や私の恩がどんどん大きくなりますね」と女王


「あっ、だからですね」と姫


「何がですか?」


「あなたたちが、貴族になって、特SSS冒険者であり盟主となる理由は」


「まぁ、そう言うことです」


「お母様、うちの国も加盟しませんか?」


「いいですね」


と話が出たが‥‥‥


「あの、すいません、それは叶わないこと‥‥‥」


「えっ、どうしてですか? レジーナ王国もあなたの国にしてください」


「えっと」


「なんだか歯切れが悪いですね、どうしたんです」


「クリス‥‥‥」とアリシアが促す


「実は、俺たちは、この世界の者じゃありません」


「えっ‥‥‥」


「‥‥‥では、どこから‥‥‥」と女王


「俺たちは、ここから時代を進めて未来からきました」


「えっ、また突拍子もないことを‥‥‥」


「‥‥‥信じられないのも無理はありませんが事実です」


「では、本当に未来から?」とアメリア姫


「はい」


「だから見たことがないギルドカードだったんですね。そして国も聞いたことがない国ばかり‥‥‥」


「そうです」


「でも、どうして未来から、ここまできたんですか?」


「その理由については、大変、難しい話になりますので‥‥‥」


「そうですか」


「はい、俺たちが、ここに来なければ、このレジーナ王国は戦争で滅亡して人も多くの人が殺されて、アメリア姫はエイダン王に略奪されて‥‥‥」


「そ、そうですか」とアメリア姫は小さい声で


「でも、滅亡することになっていた国が存続することになるんです。時代が変わります。」


「そ、それで、あなたたちは、どこまでしてくれるんですか?」


「はい、時間が許せば、エイダン王をどうにかします」


「そうすれば、私は殺されなくて済みますか?」


「そうですね、たぶんとしか言えませんが」


急に現実味を帯びてきたみたいで、ガタガタ震え出すアメリア姫


そこにアリシアが寄り添い「大丈夫だよ、勇者がなんとかしてくれるよ」


アメリア姫が俺の方を見上げるが、まだ震えが止まっていない。


「うん、俺がななんとかする」と答えるとアメリア姫はやっとの思いでよろめきながら立ち上がって俺の体に手を置いた。


「クリス様を信用しています、これしか今は言えませんが、よろしくお願いします」


俺の体から手を離して、手を握った。


アメリア姫は目から涙がこぼれ落ちた。


「だ、大丈夫ですよ」と答えることしかできなかった。


そこにシートを持参した兵士がやってきてフロアに引いてもらった。


兵士は部屋を退出したので、俺は異空間から金貨、金で装飾されたものを出した。


「うわっ、すごいね」


「女王様、姫様、これがエイダン帝国の国庫からもらつてきたものです」


「こんなにいっぱい」女王


「これを、この国に使ってもらえますか、もし悪いことや戦争に使うと言うなら、俺の能力はわかっていますね」


「もちろん」

「はい」


「この国はまだまだ弱い、あんなオヤジがいる国なんかに負けちゃダメですよ。

そうですね、国を強くするなら、まずは冒険者の学校を作ることです。

冒険者の学校を作って、兵士になるものや協力してくれる冒険者を増やすことです。

国が強くなる時には、人が育たないとできませんよ。

そして正しい心を持った人を集めることですね。

そんなことは王城にいたんじゃ、できませんよ」


「でも、危険ですから」

「そ、そうですね」


「じゃ、みんな、もう朝だけど、眠い目をしていないで、俺に付き合って」


さっとしっかりしたので、アレクとアデルが背をまっすぐにして、いつもの敬礼をしている。


「うん、アデル君、アレク君は元気でよろしい」と言うと、ぷっ、と言う笑い声がして、、みんなで笑ってしまった。


王女と姫はなんだかわからない様子‥‥‥


「じゃ俺の近くに来てください」と言うと近づいてきた2人の手を取った、


なんだかわからない2人は俺の近くに来て全員に目で合図して、俺のマントになっているリアムと剣のエマは城で留守番するべく猫に戻った。


それを見た女王と姫は驚きを隠せないけど、もう、転移した。


それは王都の上空だ。


それを見た2人は、すごい声をあげる「きゃ〜、落ちる、落ちる」と同じことを言って俺にしがみついている。


妄想はしないけど、女性が2人も俺にしがみつくなんて‥‥‥


と、そんなことも思ってみたが、朝の太陽が上がり始めている。


俺はしばらくは、しがみつく2人に上空で朝日をみながら滞空しているけど、2人も随分、落ち着いてきている。


「さぁ、街に行こう」と言うと俺は上空からすごいスピードで降りていく。


その時も騒がれたが、無視した。


スピードを落として広場に降り立つ。


上空から多くの人が降りてきたので、戦争の準備をしている人を驚かせた。


「さぁ、2人とも、ここがあなたたちが守ろうとしている街です」


俺は、2人の手をとって歩き始める。


2人とも俺に手を引かれてキョロキョロしている。


そこに朝市みたいな店が並んでいたので、「王女、リンゴを買ってくれませんか?」と言ったが、「私、お金持っていません」と言われたので、

しょうがなく俺のお金を2人に渡してアレクにウィンクしてアレクが演じ始める

「ねぇ、お姉ちゃん、私、りんご、食べたい」


「えっ、お姉ちゃん?」とアメリア姫


そこにアデルも参加して「ねぇ、お母さん。私もリンゴ欲しい」と


2人は唖然としたが、2人で目線を合わせて、店に近寄り、おずおずと「あの、これでリンゴ買えますか?」と2人で手のひらに乗せた、お金を出した。


「はい、帰るよって、それ金貨じゃないか?」


「えっ、はい」


「金貨でリンゴを買うなんて初めてだよ。

それでいくついるんだい?」


「あっ、えっと」と言って俺の顔を見る。


「18個もらえる?」


「はいよ、じゃ、これで18個な」と言って、お釣りとリンゴをもらった、


俺はリンゴを演じてくれたアレクとアデルに二つずつあげた。


あとはリンゴを一個ずつ。


俺たちは受け取ったリンゴを齧り始める。


しかし齧りながら、検索魔法であたりを伺うと、よからぬ奴がいる。


たぶん、この国にいるエイダン帝国の密偵だと思われる。


暗殺者には早すぎる。


俺は、そんな奴らを検索したら、7人いる。


俺は目配せで念話と合図する。


念話『ジャネット』 


念話『はい、ご主人さま、わかっております』


『パトリシア、ロゼッタ、アレク、アデル、エイミー、アイリス』


『はい』

『はい、了解』

『わかっています』

『承知』

『了解』

『はい』と言う声とともに、密偵を捕獲に向かう。


全員がそれぞれのターゲットを目指して転移する。


リンゴだけが落下していく。


しかし落下して地面に落ちる前に、もうアレクは戻ってきて、リンゴを受け取った。


気絶している男が、そこにはいた。


仕事が早いな、いやリンゴが惜しいのか?


俺も目の前にいる男を捕縛に向かう。


念話『アリシアたち、2人を頼む』というと全員が2人に寄り添い俺の指輪を利用して結界魔法を張った。


「なんですの」と女王

アリシアが口元に指を持っていき「しっ」という


俺が男に近づきながら男は俺に向かって「なんだ、貴様」


「お前、密偵だな?」


「そんな奴、知らん」


「そうか、じゃ、調べさせてもらうよ」と言うと俺は素早く動いて男の背後から手刀を当て倒した。


全員が転移で戻ってきて、8人の密偵は倒されている。


「みんな、ご苦労様」


「こんな奴らなんて、たいしかことな〜い」とアレク


これでしばらくは、レジーナ王国の情報は入らない。


「でも、ご主人さま、これを予想していたんですか?」とパトリシア


「いや、まだまだだよ」


女王が解放され「本当にあなたたちは、すごいんですね」


「だから、そういったでしょう」


「さぁ、散策を続けたいところですが、もう時間がなくなりました」


「えっ」


「残してきた者たちから連絡がきましたので、帰りましょう」


「‥‥‥」


今度はジャネットとパトリシアに2人を頼んで城に戻る。


「うわっ、人が出てきた、あっ、女王様、探したんですよ」と言われた。


「ごめんなさいね、ちょっと、勇者様一行と街へ出ていました」


「勇者様?」


「それよりは、要件はなんですか?」


「あっ、そうでした、なんだかエイダン帝国の動きが変だということです」


「はっきりしなさい」


「それがなんだか、まだ、よくわからないんですが、どうにも意味不明で、帝国が出兵しようとしていたんですが、また尖兵隊が帝国に戻っているようなんです」


女王はちらっと俺の方を見た。



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