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1000年前の世界10



コリンが村長にあげた本には肝を冷やす思いがったが、なんとか誤魔化せたのかな?


村長は空想物語だと言ったが、本当にそれを信じていいのか?


本が過去に影響しなけらないいが。


本当に空想物語を思ってくれれば、いつか本棚に入れてくれると思いたい。


全員が、揃ったので、俺たちは行くことにした。


「じゃ、村長、言ってくる」


「勇者様、お頼みします」と皮肉かな?


ヒルダ「言ってくる」とちょっと声が悲しそう。


「どうか、危ない目に遭いませんように、ヒルダ様」と村長


「僕も殺されたくないから、僕が頑張らないとね」とヒルダ


俺たちは村から出て徒歩で森に行く。


見えなくなったところで、透明になりながら飛行魔法を使う。


ヒルダには透明になっていることを言ってない。理由は言う必要もないから。


俺たちは村長に聞いた王都を目指している。


村長からは、昔から仲が良く手紙のやりとりをしている人が王都に住んでいると言うことだったので、とりあえずその人を探すことにした。


飛ん王都に向かっているけど、林を抜けていくつもの村の上を通り過ぎ、ヒルダも慣れてきたので高速で飛んでいくと目の前に大きい王都が姿を現した。


村長が言っていたのと、暗殺者の記憶から、ここがガルシア帝国の王都になる。


誰もない路地に降りて透明魔法を解除した。


俺たちは、村長の知り合いを探すことにしたけど村長も元は王都に住んでいたということで地図を描いてくれた。


村長の地図を頼りに探していく。


目印になるものを人に聞いてからが見つけるのが早かった。


目の前には、目的の家のドアがある。


別に村長からは合言葉は聞いていないので、ドアを普通にノックする。


「コンコン」しばらく経って、ドアが開いて女性が出てきて「どなたですか?」と言う。


「あの、この紙を」と地図を書いてくれた紙を渡す。


この紙には地図以外も書いてあり、村長の名前と用件を書いてあった。


女性は手紙を見て慌てた様子で「ちょっと、ここで待っていてくださいね、と言って中に引き返した。


女性は、1人の老人を連れて戻ってきた。


「中へ」と言う老人。


家の中に入れてもらうとテーブルが置いてあり、そこに俺が持ってきた手紙が置いてあった。


「そこらに座って」と老人。


また、まじまじ手紙を見る。


「この手紙の筆跡は、間違いなくオーガスタのものじゃが、どなたが姫じゃ?」


村長は名前はオーガスタっていうのか、初めてしまった。


年齢が近い女性が3人もいるから、わからなくてもしょうがないけど。


「はい僕がヒルダです」とヒルダが手を上げた。


「おお、其方がヒルダ姫ですか?、お美しくなられましたね。」と老人はヒルダに近寄り手の甲にキスをした。


「覚えておいでにないのも無理はありませんが、姫が小さい頃にオーガスタと共に、姫を村までお送りいたした者です」


「そうなんですか?」


「はい、あの頃は、姫は2歳だったと思います」


「ごめんさない、覚えていません」


「無理はありません、姫と姫のお母様は緊急に城から出ることになりましたから。

オーガスタからの手紙では、ヒルダ姫のお母様はお亡くなりになったとお伺いしています」


「はい、母は病気で亡くなりました」


「そうですか、残念です。お優しいお方でしたのに」と老人は目を閉じる。


「でも、お母様はいつも私に優しく接してくれましたので思い出がいっぱい残っております」


「そうですな‥‥‥して、あなた達は‥‥‥?」と老人


「この方たちは、勇者です」と答えてしまった。ヒルダはさっきの村長の話を聞いていなかったのか?


「いや、ヒルダの冗談ですよ」と訂正したが‥‥‥


「わしの長年の騎士生活でわかるが、お主達はただもんじゃないな」


「あっ、騎士をされていたんですね」と誤魔化した。


「‥‥‥」老人が、なんだか睨んでいるよ‥‥‥


「まぁ、いいじゃろ、姫様も信頼しているようじゃしな」


あー、よかった。でも何かを感づいた様子。


別に普通にしているんだけどな、どこにでもいる男子?という感じで。


そういえば、以前、アリシアだったと思うけど雰囲気が違ってきたと言われたことがある。それでか?


自分では、あまり変わった気がしないんだよね。


「この手紙には、姫様が襲われたと書いてあるが‥‥‥」


「はい、そうです。それを、こちらにいるクリス様が倒してくれました。


またまた老人は、こちらを睨んでいるよ。


睨むのが好きな人っているのかな?


まぁ、冗談はやめておこう。


「して、どうする?、何も考えもなしに来たわけじゃないだろう?」


「まぁ、それもありますね、ところで聞きたいことがあるんですが、髭を生やして50くらいの男性で、髭の特徴が両端が上がっている人っていますか?」


「それは、多分、ロバート男爵だな」


「ロバート男爵?」


「ロバート男爵は、この王都でも名の知れた人だから髭もあるし、間違いないと思うが」


「そうですか。それで、悪い噂は、どうですか?」


「ロバート男爵は、色々と悪い噂が絶えない人だ、少し前も領地で、もめていたということを聞いておる」ジュリアス伯爵と言うのは


「そうですか、男爵は、他の貴族と上下関係がありますか?」


「それは貴族だから、当然、派閥があるが、確かロバート男爵は、ジュリアス伯爵の派閥に入っていたと思うが。

お主、伯爵を疑っているのか?」


「まぁ、上下関係だけじゃ、わかりませんが」


「ジュリアス伯爵と言うのは貴族の中の貴族と言われるくらい、大変立派な人だぞ」


「そうですか? じゃ、どうして男爵が、ヒルダを狙うんですか? 男爵個人だけかも知れませんが」


「男爵がヒルダ姫を狙った?、何を証拠に?」


「証拠は示せませんが確かです」


「う〜ん、ジュリアス伯爵は、公明正大な方だぞ、狙うとしたら男爵がことを起こしたと考えるのが普通じゃろうな」


「じゃ、男爵のことを調べてみますよ」と俺


「それで、宿はどうする?」


「そうですね、どこかに探しますよ」と、俺たちがここにいると迷惑になる。


「一晩だけなら、いいぞ」と老人。


「じゃ、お言葉に甘えますか?」


「その代わりと言っちゃなんだがお主の話を聞かせてくれんか?」


「俺の話ですか?」


「ああ、そうだ」


「いいですよ。でも、今はヒルダの話の方がいいじゃないですか?」


「いや、姫さまよりもお主の方に興味がある」


「大した話はありませんよ」


「いや、お主は色々、隠してそうだ」


話せるのは、この世界に来てからのことしか話すことがない。


「俺のことよりも、ヒルダのことを気にしてくださいよ」


「あっ、そうじゃった、ついお主に目が言ってしまう」


「もう、そうですよ、今が大変な時ですから」とヒルダ


「申し訳ない、姫様」と老人


「いいえ、いいですよ、私も、こんな時じゃなかったらクリス様に興味津々ですから」


「姫様も、そう思うじゃろ」


「ええ」と言って俺に2人して迫ってくる。


「はい、はい、ここまで」とアリシアが助け船を出してくれる。


「えー」

「それはないじゃろ」


2人して文句を言っている。


「ヒルダ、君が狙われているのだから、君をどうにかしないと」


「そうだよね、ヒルダを狙う奴を見つけることが先決だよ」とアリシア


俺は、暗殺者の記憶からもらったロバート男爵について索敵魔法で確認してみた。


あの髭面はどこにいるか?


そうすると髭面は大きな屋敷にいるみたい。今は朝、早い時間なので、まだ屋敷にいるって感じだな。


一旦、索敵魔法を解除して戻ると全員が話を中断して俺をみていた。


「お主、今、何をしていた‥‥‥」


「別に、何もしていませんよ、ちょっと考えことを‥‥‥」と


「いや、お主は今、何か魔法を使っていたんじゃないのか?」とズバリ聞いてきた。


「そんな魔法なんて、使っていませんよ」


「‥‥‥まぁ、いいじゃろ」


この老人は鋭い感を持っている。



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