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王城にて

第40話 王城にて


扉を開けて入ってきたのは、先ほど馬車に乗っていたお姫様が入ってきた。




アリシアが「シャーロット」って言って近づく。




シャーロット王女の顔色が悪いみたい。




シャーロット王女は先ほど着ていたドレスよりも、さらに綺麗なドレスを着ているけど、この部屋の薄暗さが、似合っていない。




もしかして、そのドレスに着替えるために、俺たちをここに放置したの??




ひどいよシャーロット王女。




シャーロット姫は、「皆さま、大変お待たせして申し訳ありませんでした。皆さま、お話があるので、ついてきてください」と言った。




俺たちがシャーロット姫の後をアリシアを先頭についていく、俺は最後尾からトボトボとついていった。




長い通路を歩いたり、階段を登ったり、角を曲がったり、明るいところを取ったり、暗いところを通ったりした。




どこに行くんだろうと思ったけど、そのままついていった。




王城が広すぎて、疲れてしまう。




よく、こんな広いところ、住んでいられるな?




俺の村の家なんか、扉を開けたら、10歩で壁に当たるけど。




目で周りを見てみると、通路には忙しそうに歩きまわるメイドさんや騎士さんとすれ違う。




俺たちが通ると、全員が横によけて頭を下げてくれた。もちろん姫様に対してだよ。




なんたって先頭が、お姫様だもんね。




シャーロット姫も、なんだか急いでるような感じで目的の場所に向かっているみたいだ。




どんどん、歩いていくと廊下も、かなり横幅が広く、豪華なフロアになったところに両脇に警護の兵が立っている所にたどり着いた。




扉の横に立っている兵士に合図を送り扉を開けさせた。




大きな扉が開かれる。




まずはシャーロット姫が中に入っていった。




そして女性4人が続いて中に入る。




俺は1番最後なので、女性たちがいるので正面は見えないけど、上を見上げると壁や天井や窓がすごく豪華な感じがすると思ったけど、4人が立っている間から、座っている男の人を見た。




座っている男の人を見た途端、俺は感じた。




目の前の男性が何者かと言うことがわかったので、俺はすぐに片膝をついた。




俺自身が取った行動に理解しているわけではないけど前世のアルベルトの時代で俺は王族や貴族などを相手にしていたので、礼儀として片膝をつく習慣をまず取った。




片膝をつきながら頭を下げた。




そうすると全員が、後ろの俺に気づいて同じような姿勢を取った。




習慣的に片膝をつくことが本当に合っているのかどうかはわからなかったが、アルベルトの時代では普通にしていたことだから。




そうすると王様だと思われた男性が立ち上がった。




「このたびは娘のシャーロットを助けてくれて、感謝する」




俺たちは黙って、さらに頭を下げた。




「道中も盗賊が襲ってきたと聞いたときには冷や汗が出た、、無事で何よりであった」




と王様が少し頭を下げた。




どうも成り上がりの王様ではなく、物わかりが良い王様のような気がした。




王様が代々続くと、良い政治をする王様もいるけど、ろくでもないことに走る王様もいる。




戦闘狂の王様もいれば、色恋沙汰の王様もいるので王様でも人だから、いろいろな人がいる。




そして人の意見も聞かないで、自分の子供でも、他国に嫁にやって自分の国を守ろうとする王様だっている。




嫁いだ先で幸せになっていれば、申し分ないけど。





そしてテーブルを挟んで椅子に座るように王様が言ってくれたので、姫様は王様の横に座り、われわれは空いてる椅子にそれぞれが座って行った。




そして王様が城下に入ってきたら、兵士とか騎士とかが騒がしかっただろう、と言ってきた。




「今、城では、大変なことが起きておる」




「わしにの正妻に3人の子供がいる」




「1人は、第一王子でアルバートと言う」




「第3王子はアレクシスと言ってまだ幼い」




「2番目が、みなの前にいるシャーロットである」




「シャーロットにはもう話したが、第一王子で跡継ぎのアルバートが毒を飲まされ意識を失った。」




「そのためシャーロットを急いで呼び戻さなければいけなくなった」





俺たちは、事実を把握した。




しかしなんで俺たちは、ここに呼ばれたんだろう?




そこで王様が話し始めた。




「警護のものにも聞いたんだが」




シャーロットの方を見て、「シャーロットにも確認したんだが、お前たちが護衛でも警護のものでも敵わない盗賊を討伐したと聞いた」




シャーロットにつけておいた護衛は、城の中でもトップクラスの護衛をつけておいたそうだ。




その護衛がやられてしまうほど、相手の盗賊は強かったと言うことになる。




そして、人数も多く、地形も理解し、夜に慣れていた。




しかし、それは言い訳にしかならない。




1度でも押し切られたものは、取り返しがつかないから。




そして今は第一王子が狙われて毒を盛られたので、騒然とした状況になっていると言うことだ。




そしてシャーロット王女からの推薦もあって、俺たちにしばらくはシャーロット王女を警備してほしいと言うことだった。




メイドさんもいるけど基本的には剣術はできても、立ち回りができないから。




騎士も兵士も、今はすごい慌ただしい状況になっているので人が足りないと言う事だった。




まさかお城の中で狙われるとは。




外部の人間が侵入したのか、内部の誰かが内通をしているのか。




そういう状況だから、あまり関係がないと思われる我々が選ばれた。




そしてアリシアが、シャーロット王女と親密だったのもある。





でもなんだか、俺の方を王様がチラチラ見るんだよね。




何かを言いたそうにしているんだけど。




なんだろう?

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