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王都



俺にも盟主としての立場があるから勝手にやっていい事はないに等しいし、お伺いを立てなければいけないと言うことも多くある。


自分で盟主になろうと思った事はないんだけど、いつの間にか祭り上げられてしまった。


俺は、それでも平和であれば、それでいいと思ってしまう自分がいる。


俺の一番、嫌いなものは戦争をする奴と人が亡くなること。


幸いに俺には、それを阻止する力がある。


しかし世界中で同時に起きてしまうと、メンバーの数が足りない。


俺は、住んでいる星全体がまとまればいいと思うけど、容易いことではない。


でも、可能ならばやってみたい。それを達成するためには、力も必要だし協力してくれるメンバーを増やす必要も出てくることだろうから予備軍を作ることも視野に入れる必要がある。


今のところ加盟の準備が進んでいるのは、ボールドウィン王国だけ。


今は7カ国だけど、そのうちに8カ国になる予定だ。


この国を加盟させると9カ国目になる。


でも、この国は俺と関係がある国だ。


そんな国を蔑ないがしろにできるわけないじゃないか。


「王様、加盟してくださることを前提の進めていただけますか?」


「おおっ、勇者クリス殿、そう言っていただけると本当に嬉しい」と王は涙を流して、俺の手を握った。


王が握った俺の手の上からキャサリンも手を置いて、イアン王子も手を置いて、4人で誓い合った。


「私は、以前から知っていた勇者物語の勇者が、本当にいるか、疑問だった。これほどの能力があれば、世界を畏怖させることも可能だろう。しかし勇者物語の勇者は、そんなことも考えもせずに事件を解決したら自分達の能力の訓練に励んだりするばかりで、こんな人いるわけはないと自分で勝手に思っていた。

それが、どうだろう、実際に会ってみると、本当に勇者物語に出てくる好ましい人そのままじゃないか。

私も小さい国とはいえ、一国の王だから、盟主としての立場は少しはわかるつもりだ。

イーノック王国の名にかけて誓おう、この国は永久に勇者クリス様を盟主として仰ぎ協力をしていく事を」


「そうですね、私も王族の1人として勇者クリス様に協力いたします」とイアン王子


キャサリン姫「そうですよ、うちが代々、勇者に関係する地下神殿と壁画を守ってきたのは伊達じゃないんですよ。イーノック王国が勇者に協力しなくてどうするんですか」


「そうですね、地下神殿には、また近いうちに来る必要があります」と俺。


「いつでも、来てください」とイアン。


「話は違うが、キャサリンは、どうかね?」と王様


「えっ、どうって言うと?」


「勇者様の妃の候補にだよ」と王様


「お父様ったら」とキャサリンが顔を真っ赤にしている。


「まぁ、その話は次の機会に‥‥‥さぁ皆んな、行こうか?」


ここは、さっさと退散することにした。


広げられた地図を見ながら指し示して「西地区は、ジャネットとアリシアとエイミーに」というと「はい、了解しました」と瞬間転移していった


そして、ロゼッタ、ソフィア、アイリスは東地区と担当ね」と言ってエリアを示すと「はい、わかりました」と言って瞬間転移した。


「次に南地区は、パトリシア、イザベラ、シャーロットの3人で頼む」と言うと「はい」と言って瞬間転移した。


「次に北地区は、アレク、アデル、コリン、セラフィーナに頼むね」と言うと、アレクとアデルが敬礼して、「はっ、申しつかりました」とキリッと背筋をただしてから‥‥‥プッと笑い出して自分達がしたことが面白くて転げそうになりながら瞬間転移していった。


「もう、本当にお見苦しいところを」


「いや、構わない、勇者殿の人格を表しているようで何よりだ・それにしてもすごいな、精鋭部隊みたいに‥‥‥」


「ありがとうございます、それでは、俺の遊撃として応援に行きますので」


「わかった、よろしく頼みます」とイアン

「気をつけて」とキャサリン


俺は王族の前から瞬間転移して消えた。


俺は検索魔法で強い魔族を確認して、目の前に瞬間転移で現れた。


目の前にいる魔族を瞬殺しないのは、情報を聞くことができるかと思ったからだ。


何よりも大切なのは情報だ、殺すことじゃない。


俺が瞬間転移して目の前に現れたから魔族は驚いている。


「なんだ、キサマは?」と魔族


「俺が何者であろうと関係ないよ、ちょっと話をしたんだが‥‥‥」と直接に行ってみたけど‥‥‥


「話だ?、お前と話しをすることなんかないぜ」


「そんなことを言わずに、どうして街にいるんだ?」


そうなんだ普通なら街にいる必要はない。城さえ落とせば国や街を支配したことになる。


「そんなこと、テメエに言う必要ない」


「何かを探しているのか?」


「お前、どうして、そんなことが‥‥‥」と言いかけてしまったと言う顔をした。


そうなのか街には探すためにいるのか。


何を探しているんだろう?


「街には金貨なんかないぞ」と言ってみたが、「‥‥‥そんなん、探すかよ、探すよりも奪うからよ」と違うみたい。


人探しか?


「この街には浚えるような女はいないぞ」


「そんなことで街に来ているじゃねえよ」


女でもない‥‥‥と


「街には魔石なんかないぞ」と釜をかけてみた。


「!」と少し反応があった。


俺は、そこには突っ込むことはせずに「俺と戦おうぜ」と言ってみた。


魔族の奴は腰にある剣を抜いて俺に剣の先端を向ける。


俺は勇者の聖剣を取り出す。青く光っているので「お前、それ聖剣か? じゃ、お前が勇者なのか?」


「そう言うことになる」


「く、くそっ、ついてない‥‥‥まさか、勇者と対するなんて、俺には家庭もあって、子供もいるんだ、助けてくれよ」と涙を探しながら座り込んで剣を手放す。


地面には剣が置かれているから安心して俺は近づく。


俺の目の前に魔族が地面に膝を下ろしている。


「「この通りだ、俺には家に帰ったら女房もいるし子供も2人いるんだ」と手を擦り合わせて拝む。


「じゃ、これに懲りて、悪さしなければ助けてやるよ」と言って俺が後ろを向いて立ち去ろうとする。


魔族の目が光、ニヤリと笑う‥‥‥素早く地面に置かれた剣をとり背後から俺に向けて剣を刺す。


俺が背後から刺されてしまう。


「バァカ、、家庭なんかないぜ、俺、独身だぜ」と魔族。


背後から剣で刺された俺の体が消える。


「あれっ」と魔族


「ここだよ」と透明の魔法を解除して姿を表す。


「ウグッ」と声をあげる魔族


「せっかくチャンスをあげたのに」と俺の聖剣が魔族を射抜いている。


「き、キサマァ‥‥‥」と言いながら魔族は霧散していった。


人と魔族の違いは死体が残らないこと。


霧散しない魔族の死体もあったけど、どうしてかわからないけど、魔族は死体が残りにくい。


強い奴ほど霧散してしまうのか?


念話で全員に確認してみた。


「皆んな進捗状態はどう?」


「ちょっと苦戦しています」とジャネットのチームから。


俺は、それを聞いただけで、すぐにジャネットの横に現れた。


戦いになっているみたいだ。


ジャネットの横を通り過ぎて魔族へ向かって歩き出す。


「あっ、ご主人さま、危ないですよ」と注意する。


前へ歩き出した魔族は俺にファイヤーボムを放ってくる。


爆発する炎には大したことはないけど、煙が視界を塞ぐ。


『俺に注意を向けるから全員で攻撃して』と念話で送る。


全員で集中攻撃を喰らった魔族は建物の壁を壊しながら討伐された。


「もう、クリスったら危ないよ」とアリシア


「ごめん、急がないといけないみたいだから‥‥‥」


「何か情報があったの?」とアリシア


「うん、そうなんだ」



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