基礎魔法
俺たちは魔法を使えるようにしするために、オーリス王国だけにしてきたことが、盟主としての立場を考えていなかった。
しかし、自分から、気がついてよかったと思って連絡したことがよかった。
大変なことをするところだった。
まぁ、教えたのは1日だし、初めてやることなので許してほしいところだ。
と言い訳をしているから、自分では、他には言えないよ。
俺の立場は盟主だから、同じレベルで見る必要がある。
オーリス王国、ダイラス連邦、ブラッドフォード大公国、リッチェスト国、ライオネル公国、オズワルド王国、サイラス王国が、今の俺の加盟国だ。
差があってはならない。
同じように扱う必要があるから、何かが起きた時に、俺の分身体と、メンバーの多さに、俺は救われている。
多分、分身体だけ派遣しても「あっ、分身体かぁ」とか思われてしまうだろう。
そんなことがあってはならない。
本当に苦労する、別に俺が盟主をやりたいって言ってないのに。
今でも、厄災があった時に、一つの国に、二人しか派遣ができない。あとは、俺の分身体になってしまう。
あまり国は今の現状では増やせない。
俺たちはバラバラに行動しないのは、どこにいても、瞬間転移で移動ができるし、情報は分散するよりも一つの方がいいから。
俺たちは、魔法通信さえもらうことができれば、あとは瞬間転移で、現場に急行できる。
俺たちは、オーリス王国も含めた基礎魔法の訓練をすることを考えている。
参加することができるのは、王族と上層部だけにしてもらった。
あとは上層部ができるようになれば、そこから教えて貰えばいいわけだ。
集まるのは、10日後に設定された。
そして参加する人数は、7つ、国があるから700人にしてもらった。
特に、魔力は、人に見えるものでないから、難しい、人は見えるものしか、理解しない人もいる。
*
当日が訪れた。俺は、空間を作り全員で、中に入り、一斉に全部の国に、入口をつなげた。
700人の人が開いた入口から入ってくる。
開いた入口は、お城に開いているから、多くの人が、お城に集まっていたと思う。
でも、一つの国が100人だから、パーティーをする場合は、もっと人数が多いはずだから、関係ないかな。
しかし、 1つの国で100人の人数制限をしたけど、全部の国から700人が集まると言う事は広い空間でも多く感じてしまう。
それぞれの国の王族が集まってくる、ただしリッチェスト国だけは選挙制になるので、選挙で選出される。
一番に俺の前にきたのは、オーリス王国の王様と王子、そして将軍、、挨拶を済ませて、次にきたのは、ダイラス連邦の首長と娘さん、そして将軍、と言う感じで国のトップが3人にしてもらっている。
サイラス帝国は、娘のミーアと皇帝が来ている。
俺が拡声魔法で
「皆さん、今日は俺たちの指導のもと、魔法を使えるようにするのと、使える人は、もっと強い魔法ができるようにすることです。
今まで多くの方が魔法を使えなかった理由は指導者に恵まれなかったことと、イメージすることや魔法を感じることができなかったためです。
ここに今日集まってもらった方々全員の方が、努力すれば強い魔法使いにもなることができますが、魔法だけではなく剣を使った使い手になることができます」
「 魔法を使おうと思ったら簡単な方法でできる事はありませんので、日々練習してもらうことで魔法力がついてきて能力が上がっていきます。
ここにいるうちのメンバーの半数は初めから魔法使いではありませんが、日々努力をして基礎魔法を向上することで、今では魔法の才能があります。
何よりも基礎魔法と言うのは攻撃する魔法ではなく自分の身を守る魔法です」
「 先日も強い敵と遭遇したときにセラフィーナ王女とシャーロット王女が雷魔法 の攻撃を受けましたけど、基礎魔法を展開していたおかげで傷もなく無事に済むことができました」
「 しかし、今基礎魔法を練習し始めたからといって、この2人に勝てるものではありません。 それだけ日々、努力をして培ったものですから」
「 努力をすればするほど、初めは何もわからないかも分かりませんが徐々にその能力がついていきますので努力次第だと思います」
「 何よりも努力をしなかった人は追い抜かれて行きます」
「まず実践的に基礎魔法を展開しても目に見える事はありませんので魔法の流れを見て貰います」
「 今から俺の周りに煙幕を発生させますので煙幕の流れを見ておいてください」
と言いながら、煙幕を作り、俺の姿が見えづらくなる。
ここで火を焚くと、危険なこともあるから、前回のようなことはしないし、煙の匂いがつくし。
俺は飛行魔法で全員に見えるように、少し上空に上がった。
「おおっ」
「すごいな」
「人が宙に浮いた」と言う声が広がる。
「じゃ、行きます」
と俺がみんなに見えるように基礎魔法を展開していく、煙幕は、徐々に動き出して、渦を巻いていく。
「今、見えている動きが、魔法の『もと』です」
「これを使って攻撃魔法である、ファイヤーボールやアイススピアなどを作るわけですね」
「しかし、魔法には、集めて使う魔力と自分の中にある魔力があります。
自分の中にある魔法は使い切れば 魔力切れを起こしてしまいますが、周りから集める魔法は、魔力切れを起こさないんです」
「いつも練習をしておけば、魔力を集めることも早くできるようになります、今は、皆さんにお見せするために、ゆっくりしましたけど、俺が普通通りすると、目では見えないくらい早く集めることができます。
このように‥‥‥」と言いながら、普通に基礎魔法を使っている速さでしてみた。
でも、ちょっとオーバー気味に‥‥‥
俺の周りに、すごい速さで煙幕が動いている。
そしてやめた。
だってみんなの目が、そんなのできるわけないじゃないかって言う目をしているから。
「まぁ、少しずつ初めはやりましょうか」
「じゃ、皆さん、魔力の流れを感じてもらいますから、メンバーの元に並んでください、一度でわからない方は、また、並びなおしてもいいですよ」
「じゃ、
オーリス王国はシャーロット姫とロゼッタの前に、
ダイラス連邦の方はアリシアとパトリシアの前に、
ブラッドフォード大公国の方はソフィアとアデルの前に、
リッチェスト国の方はイザベラとエイミーの前に
ライオネル公国の方は、セラフィーナ姫とアイリスの前に
サイラス王国の方は、ジャネットとアレクの前に
オズワルド王国の方は、コリンと俺の前に並んでください。
「あまり、こう言うチャンスはありませんので、しっかり習得してください」
と言って、コリンと俺の前には、100人の人が並んでいるけど、初めは、ランドルフ国王が目の前に立っている。
あった時はランドルフ王子だったけど、今では戴冠式を済ませ、立派な国王になっている。
「やぁ、ランドルフ、その後はどうだい?」
「はい、クリス様、今のところは、スムーズに行っています」
「 じゃぁランドルフ、今日は、 人数が多いから急がなきゃいけないから、話はまた今度ね、国政とは違うけど自分の身を守るためにも一生懸命頑張って身に付けるようにしてね」
「はい、ありがとうございます」と言って、俺がランドルフのお腹に手を当てて、魔力の流れを作ることもやって、感じさせる。
ランドルフは目を閉じて意識を集中して感じようとしているみたいだ。
「どう?ランドルフ」
「なんとなくですが、わかったような気がします」
「うん、初めては、そんなものだよ」
「はい、ちょっと練習してみます」と言いながら、後ろの方に歩いていく。




