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勇者クリス



俺がウルフと戦っていると、やはり奴は現れた。


しかし、俺が張ったファランクスバリアの結界を突破することは不可能だと思う。


前のような失敗はしない。


今の俺は、前の俺とは違うからだ。


能力が桁違いに上がってるのが、わかるし、メンバーのことを煽られたら、以前だったら、カーッとしていたことだと思う。


ウルフの奴は、心臓に穴が開いている状態で、血が大量に出てきているけど、神獣なので、どれほどのダメージになっているか、わからない。


前回に同じようにレーザーで撃ち抜かれたメンバーたちは俺よりも早く復活しているから。


それでも数時間はかかったと思うけど。


俺は邪魔が入らないようにファランクスの結界を破ろうとしている、もう1人の仲間の奴に 確認をしてみたけど結界は大丈夫みたいだ。


ウルフがこのまま復活しない可能性もあるけど、とどめを刺しておく必要があるので勇者の剣を持ち直して奴の首を切断することにした。


俺はウルフの首を勇者の剣で落とした。


落とされた首は、、しばらくは俺を見ていたが、ニヤリと笑って、目を閉じて生命機能を無くした。


そういえば以前ジャネットから聞いたことがあるけど自分で死なない限りは神獣は死ぬ事は無いと聞いたような気がした。


首を落としても、ウルフの奴は数年後か数十年後に復活する可能性もある。


また、恨みを持って再生が行われたら、また同じことが繰り返されてしまう。


その時に、結界の外にいるジャネットに一瞬だけ目はちらっと目線が行った。


ジャネットが、神獣たちを作るためには肉体と魂が必要だと考える。


肉体は滅んでも魂が残ったままになっていると再生が可能なのかもわからないから魂を滅却するようにしなきゃいけない。


俺は自分でも、これから行おうとしていることが可能なのか、できるのかもわからずに実行しようとしている。


今目の前には胸に穴が空いたウルフの死体が転がっているけど、そこから魂を抜き取る。


頭は生命機能がなくなったから死んだと思うんだけど、体のほうは、まだ生きている。


俺がウルフに触れて生命機能の根源である魂を奴の体から抜き取る。


抜き取った魂を 滅却するためには、聖属性魔法が必要なので今でも聖属性魔法を常時発動をしているけどさらにターゲットを絞って、その魔法を発動する


抜き取られたウルフの魂はドス黒く変化している。


俺の聖属性魔法のパワーを浴びた、ドス黒くなった魂は一気に消滅していった。


その時に、 表現が難しいような悪魔のような、この世のものとは思えない叫び声を出して消えた。


「ん、悪魔?‥‥のような」 つい、自分が考えていることを声に出してしまった‥‥‥


この世の中には、悪魔なんているのか?


もう、これでウルフの奴は復活することはない。


しかしウルフを作ってレイチェルのような存在がいるから、悪巧みすれば可能性を残しているけど‥‥‥


いつの間にか、俺のファランクス結界を破ろうとした奴はいなくなって静かになっている。


俺はウルフの死体をファイヤーボールで燃やすことにした。


嫌な匂いが充満するけど、我慢する。


少しずつ、嫌な匂いも消えていく。


俺は、覆っていたファランクス結界を解除した。


全員が、喜んで駆け寄ってくれるけど、レイチェルと一緒にいる女性が気になって喜べない。


俺がレイチェルと、もう一人の方に近づいていくと、レイチェルから「そんなに殺気を出さなくても大丈夫ですよ」と言われた。


レイチェル「このお方は‥‥」と言いかけていたところを言葉を遮って

「クリスティアナ!」と言ってしまう。


レイチェル「そうですよ、生命の神クリスティアナ様です‥‥あれっ、どうして知っているんですか?」


俺は生命の神クリスティアナと目線を合わせる。


「お前も気がついていたか、運命の子よ」と神クリスティアナ


「はい、あの時の声は、あなたですね」


「どうしてなのか、理由は聞かないのか?」と神クリスティアナ


「いえ、今となっては、なんとなくわかりますから、聞く必要はありません」


「そうか、運命の子よ、そなたは、これからも試練を乗り越えていかねばならぬ、まずは、神となり、その神の能力を最大限、使えるようにせよ。

さもなくば救世主として世界を救うことは不可能になる。

今は、まだ、人の勇者としての力が優先している」と神クリスティアナ


「はい、わかっていますが、そんなに簡単には、抜け出せません」


「もっと努力せよ、運命の子には、それを乗り越えてもらわねばならん。

この程度のウルフで手こずっているようでは、運命の子よ、世界を救うことは叶わぬぞ。

早く、我らのレベルまで、のぼり詰めてくるが良い、待っているぞ」と神クリスティアナ


と言葉を紡いで、俺をジトーっと見ながら消えて行った。


「あっ、もう神クリスティアナ様〜、待ってくださいよ」と言うレイチェル


「クリス様、じゃ、またね」と言って軽い感じでレイチェルも消えた。


「あ〜、もうびっくりするよ」と横にきたアリシア


「本当ですよ、私たちが、神レイチェル様だけじゃなく、神クリスティアナ様に会えるなんて」とシャーロット


「でも、神クリスティアナ様なんているんですね」とセラフィーナ


「うん、この宇宙は3人の神で支えられているんだよ」


「へー、そうなんだね」とソフィア


「一人は神クリスティアナでしょ? あとの二人は?」とイザベラ


「あとは、創造神ナサニエルと宇宙神アラスターだよ」


「へー、じゃ、私たちが、この星で生きていけるのも、その3人のおかげだね」とアリシア


「うん、そうだね」


「あっ、でも、クリス、ウルフを倒した時のクリスって、すごかったね」とアリシア


「あっ、私も、そう思います」とシャーロット


「あっ、私も‥‥‥」とアイリスが、初めて会話に入ってきた。


みんながマジマジと俺とアイリスを交互に見ている‥‥‥


「あっ、えへんっ」と咳払いして、話題を変える。


「そういえば、結界を破ろうとした奴は、どうなった?」


「そいつなんだけど、いつの間にか、現れて、クリスがウルフに向けて指から光るものを出してから、、どこかに行ったみたい」とアリシア


「そ、そうなんだ

いつまでも、ここにいるよりも、帰ろうか?」


「えーと、どこに?」


「あっ、そうか、そうだな、じゃ、仕方ないからボールドウィン王国に行こうか?」


「仕方ないんだ‥‥‥」とイザベラ


「もう、しばらくは疲れたから、何も考えたくないよ」と俺


「じゃ、報告が終わったら、温泉街の屋敷に行かない?」とアリシア


「うん、いいね」と俺。


「それじゃ、私が王様に報告しておきますよ」とジャネット


「そうだね、じゃ、頼むね」


「はい、わかりました」


と言ってジャネットとは別に全員で、ボールドウィン王国の温泉街にやってきた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

*訂正、

207話あたりの誘拐の話で、以前はサイラス皇帝の国を魔族としていましたが、魔族は、日本人、アメリカ人のように人種の違いとして書いていました。しかし、わかりやすくするために話の都合上、魔族の国ではなくなりました。 

以前の文章が残っていたら謹んでお詫びします。

人や神に敵対する人型を魔族と表現します。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お読みくださりありがとうございます。


ブックマーク、ハートマーク、星マーク、評価も、感想も、小説を書く上で励みになっております。


誤字脱字がありましたらお知らせください、すぐに訂正を行っていきます。


読書様の中には、現実と混同されて、コメントされる方がいますので、この物語は異世界の物語です、空想の物語ですので混同されることがないようにしてください。


基本的に週末に連続で投稿していきますので、よろしくお願いします。



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