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ウルフと最後の戦闘



俺たちが戦っている戦場で、ウルフを見つけた。


どうしてウルフが、そこにいるのかわからないけど、ブラックボックスを回収しに来たのかなと考えている。


ブラックボックスと言うのは黒いドス黒いオーラが入っている箱だ。


たぶん、ブラックボックスは存在していると言っても破壊した状態で機能していないと思う。


俺の分身体と、メンバー全員が俺の周りに瞬間転移してきた。


もう全員が念話で話を聞いているので説明する必要は無い。


俺が鏡の中で奴らから殺されそうになって、まだ2週間も経っていない。


しかし、逃げようと思えば、どこにでも逃げられる奴に、どう対処するか?


俺は全員に、作戦を話すことにした。


「結界魔法でウルフを捕らえて、その中から出れないようにするから、みんなは結界の外にいて、監視してほしい」


「えっ、それって、結果の中にはクリスとウルフの二人だけって言うこと」とアリシア


「そうだね」


「危険です」とセラフィーナ


「でも、ご主人さまが、本気で戦える場所でもありますね」と考えながら言うジャネット


「クリスが自由に戦える‥‥‥」とアリシア


「俺が張った結界は、死なない限り解除できないから、もし、ウルフ以外の奴が現れることがあれば、教えてほしい」


「‥‥‥はい、わかりました」とジャネット


「それに、もうウルフの奴も気がついているだろうから」


「わかったわ、でも、クリス気をつけてね」とアリシア


「うん、もちろん」


と言って、ウルフのいる場所に結界を張ることにして瞬間転移した。


俺が瞬間転移して現れると、ウルフは、こちらを見ていた。


「よお、遅かったな」とウルフ


「‥‥‥」


「へっ、ダンマリかよ」とウルフ


「‥‥‥」


「いいぜ、勝負をつけようじゃないか」とウルフ


今、ここには、ウルフ以外の存在はない。


結界魔法の外側には、メンバー全員が見ている。


格好悪いところは見せられない。


ウルフが構える、俺も戦闘体制をとる。


奴が手にファイヤーボールを作り出して、俺に向けて放つ。


しかし、俺もウィンドカッターで、奴のファイヤーボールを散らす。


ウルフが放ったファイヤーボールは霧散して霧状のものだけが残る。


予想だけど、もう一人の奴も、これを見ているだろう、いつかは姿を現すはずだ。


それを見逃さないようにしないと、今、結界の外では、こちらを見ているメンバーは半数で、他は外を見ているから、おかしなことが起きたら、見逃すはずはない。


直接的に、俺の結界魔法を破って出てくるのか、または外にいるメンバーを狙ってくることも考えられる。


十分に警戒しながら戦う必要がある。


ウルフと俺がジリジリと横に移動しながら、好機を待っている。


俺が足を止めて、剣を取り出す。


剣を構えながら、ウルフに突進していく。


奴も剣を取り出し、俺の剣を受ける。


「キンッ」


金属音が大きく響く。


剣と剣を押しながら、奴のブラックオーラが、こちらに襲いかかってくる。


一番、気をつける必要があるのは、ウルフの剣よりも魔法よりも、このブラックオーラの方が危険だ。


剣を押し返して離れる。


ウルフの奴の全身からブラックオーラが噴出して、体を覆っていく。


俺も、それならばと考えて、以前、やった限界突破を行使することにした。


限界突破を実行すると、俺の体が輝き始めて一瞬、眩しいほどの光を出すけど、すぐに俺は、それを抑える。


今は、全身を光が覆っているだけ。


光と影の戦い‥‥‥みたいだな


ウルフの奴が、魔法よりも、剣よりも、ドス黒い魔力ブラックオーラの色が濃くなってきている。


もう目しか見えない。あとは全身がドス黒い


ドス黒い手が触手みたいになって、幾つも生えてきている。


全身が黒いし、数本の手が出ているから、ウルフじゃなく、ゴキブリみたいだ。


これでツノが出て来れば、本当にゴキブリだな。


でも、ゴキブリじゃないところは俺を襲うために、頭があること。


つまり考えながら行動することができるので、厄介だ。


俺が剣でウルフに切り込むと、奴はドス黒い手に持っている剣で俺に対抗しようとするけど、剣もドス黒くなっているから、どこまでが剣なのか、手なのか、わからない。


しかし俺の剣を受けた部分が金属音がしたので、その部分は剣なのだろう。


そして奴のドス黒い魔力が、またもや俺を襲ってきたが、俺の聖属性の魔力に当たると、急に引いていった。


やはり、聖属性の魔力は、効果がある。


まぁ、奴のあのドス黒い魔力は闇魔法だと思うから、それに対して、対するのは逆側の聖属性魔法だからだ。


俺が、ウルフと対峙しているときに、結果の外で、話し声がしている。


ウルフも気にしている様子なので、俺も目を離すことはできないけど、検索魔法でウルフと目を合わせながら、俺の背後を確認してみると、メンバーの近くに知ってる女性と、知らない女性がいた。


知っている女性は、神レイチェルだったけど、もう一人は顔を見ても知らない女性だ。


その女性、二人が姿を現すと、神獣たちは跪ひざまずく。


女性が戦闘中なので、立ち上がるように言っている。


ん、誰なんだ?


そこにウルフの奴が、また、襲ってきた。


またドス黒い魔力の触手で襲ってくるけど、俺は、手も触らずに、ドス黒い魔力を跳ね返す。


奴は、ドス黒い魔力では攻撃できないことがわかったみたいだ。


俺は戦闘中にも関わらず、レイチェルと一緒に現れた女性のことが気になっている。


そこに念話で聞いたことがある声が響く(ダメですよ、今は戦うのに集中してください)と


その声を確かに俺は聞いたことがあるが、今はウルフに集中だ。


ウルフの奴は、ドス黒い魔力が使えないことで、次の攻撃を悩んでいるみたいだ。


俺は限界突破で聖属性魔法を習得したのは、俺が作った空間だったから、ウルフの奴もわかっていなかったんだろう。


ボールドウィン王国の麻薬を除去した時よりも数段ところか、今、俺が使っているのは全然、別次元の聖属性魔法だからだ。


だから甘く考えていたと思う。


後ろの女性のこともで気になるけど、今はウルフ


さぁ、攻撃開始だ。


俺は、最上級のウィンドカッターをウルフに向けて放つ。


俺が放ったウィンドカッターは、そんじょそこらのウィンドカッターじゃない。


普通はウィンドカッターは、風を急速に放つ技だけど、俺の放つウィンドカッターは真空だ。


ウルフに放ったウィンドカッターは、奴は直撃は避けることができたけど、そばを過ぎただけで、奴の腕に傷を負わした。


真空だから、奴がかわしても通るだけで効果がある。


奴の肘から先がポトリを落ちる。血が大量に落ちる。


奴が痛みに顔を歪める。


しかし、ドス黒い魔力が、切れた断面を覆っていき腕が復活する。


トカゲの尻尾だな、まさか切れた手が生えてくるなんて。


いや、生えているのか?  

切れた腕は、相変わらず地面に落ちているし、血が出てきている。


あれはドス黒い魔力で覆っているだけ?


ウルフよりも、あのドス黒い魔力の方を、どうにかする必要があるな。


俺は考えた。


ウルフの取り憑いているのであれば、引き剥がせないか?


しかし、どうやって、引き剥がせばいいのか、そして引き剥がしたものを、どうするか?



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