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ウルフ対策会議



オズワルド王国の戴冠式にウルフが、変な状態で参加してきたけど、自分から墓穴を掘り、姿を現す形になった。


でも俺や神獣たちは見たことがあるけど、メンバーがウルフを間近で見たことになる。


以前はオーリス王国の屋敷にウルフが転移してきて、大きな音で戦うことになった時に、遠目で見るくらいで、メンバーも間近で見るのは初めてだと思う。


他の人は話くらいしか知らないと思うので、ここで緊急会議を行うことになった。


俺が中心となって進行していく。


先ほど戴冠式が行われていた場所を変更してもらい、この国の主だった人物は全員が帰ることなく、現場にいる。


あんな状況を見て、帰れるとは思えないからね。


だから用意された部屋は十分、広いんだけど、それだけ多くの人が今回のことを聞きたがっていると言うことだろう。


でも、多くの人が、その現場にいたわけだから、他のことを聞きたいんだろう?


「勇者クリス様は、オーリス王国の所属なんですよね」と一人の文官が質問する。


これは想定されたような質問だと思う。


「そうですが、何か」


「クリス様、どうか、このオズワルド王国に所属されてくださいませんか?」


「何、貴殿は、我が国からクリス殿を取ろうというのか?」


「いえ、ただ、クリス様に近くにいていただかないと、いざという時に‥‥‥」


俺が話し始める「あっ、その点は大丈夫です、俺には瞬間転移と言う魔法がありますので、連絡していただければ、1秒もかからなくて、駆けつけて見せます」


「では、どうやって、連絡をつければ良いんですか?

早馬でも、数日はかかりますが‥‥‥」


「それはですね、ランドルフ国王に渡しています連絡装置を通してもらえれば、すぐに連絡はつきます」


「まぁ、連絡がつかない時には、お風呂の中か、トイレくらいでしょうね。

あっ、でも、俺には、魔法通信装置自体がないので、直にコンタクトができますから、たとえ、夜でも寝ている時でも、緊急なら、着替える時間くらいは必要ですけど。

何よりも私の親友のランドルフ国王に連絡してください」と王に認めない奴らがいる場合を想定して答えている。


「わかりました」と引き下がった。


何よりも俺が目立つのではなく、新国王がいるわけだから、あの国王に頼めばという雰囲気を作る。


つまり頼りになる国王というイメージだけどな。


新国王のランドルフは、まだ威厳がないから、国政は大変だと思うけど、従うものを増やすことも必要だから。


「あのウルフと言うのは、なんなのです?」と一人の人が聞いてきた。


「この国というよりも、この星を守るために、人が暴走しないように、また、人の戦争を止めようとする者がいるんですが、一番、醜い争いをするのは人間です。

自分が儲けようと戦争を仕掛けたり、土地が欲しい、資源が欲しい、水が欲しいと人間は言って、戦争を起こしてきました。

実は、私には前世の記憶があります」


俺はここまで話して、良いものか、迷ったけど、話すことにした。


「その前世でも、ある国の有名な魔法使いでした。

あるとき、その国の姫が襲われる事件が起こり、前世の俺は、その事件を未然に防ぎ、国王に認められて姫様のライラと結婚することになりました。

でも、結婚する前に隣の国から、急に侵略戦争が起こりました。


侵略してきた国は、自分の国の農民は使うことはせず、私の国の農民を使って兵士と仕立てました。

卑劣なことに、知った人物が、私に刀を向けたからです。

たぶん、その人は、家族を人質に取られて、やむなく刀を持ったと思います。

自分が生きるために、俺の、数百の人を殺していました、でも、そのうち、数で押し切られて、俺は魔力切れを起こして刀さえ持つこともできなくなり、刺されて死にました」


「この戦争を起こしたのも人間です。

その戦争を平和的に解決するために、特殊な者がいます。

しかし、一人は暴走してしまいました。

この一人は、平和的な解決ができないくらい腐った人間や国を滅ぼすための最強な力を持ったものでした。

つまり特殊な者は、平和的に話し合いで解決する集団と、話しても効かないのであれば、滅ぼしてしまう集団というか、一人の人に、その役目を押し付けられました。

これがウルフです」


ブラッドフォード大公国の国王「では、平和理に解決していれば、国が滅ぶこともなかったと言うことですね、クリス様」


「はい、その通りです」


「 私たちの国は宗教と言うものはありませんけど、その宗教の上層部が画策をして自分たちを崇めさせるために戦争を起こすこともあります

神の言葉を聞いただとか、神の使いだとか言って、勝手に話をでっち上げて戦争に持ち込む人もいます」


「俺は、この星のただ一人の神にあったことがあります」


「本当ですか?」


「ええ、その方は、みんなが幸せで暮らして欲しいと思っている方です」


「つまり争いは望まないと‥‥‥」


「当然でしょう」


「それを抑制するために、神が作ったのが、先ほど話した特殊な力を持った者たちです。

要は、私が思うのは、偽善だという方もいるでしょう、また、そんなことができるもんかと言う方もいるでしょう、戦争もなく、人々が悲しむことなく、笑い合える国を作るのが目的です。

私は、今、勇者物語の本の出版の代金を孤児院の活動にしようと動いています」


「孤児院ですか」


「はい、以前、誘拐事件があり、それを解決した時に、うちのメンバーが始めたことです。

私も、つい最近まで知らなくて、そのメンバーは自分で考えて、行動していたんです。

自分がお金を儲けるよりも、子供の笑顔を見たくて始めたと思います」


「できたら、ここにおいでの皆さんの協力もあれば、本当にいいと思います。

孤児院は、無数にありますから、いくらでもお金は入ります。

食べものを買うお金、寒い時に着る服、暑い時に着る服も、靴も入ります。

そして寝るところや毛布も入ります。

そんな感じで助けてもらえれば、勇者としても、温かい心を持つことができます。

私の魔法力は、この星を破壊する力もありますし、守る力もあります。

それが勇者としての、能力だと思っていますので、俺を貴族のイバラで締めるのは、拒否しますが、動きやすくなるのであればいいと思って貴族位を持っています」


俺が話を一旦止めると、全員がし〜んとなっている。


「もちろん俺は人を殺したり、戦争を起こそうとするウルフを許すつもりはありません。

ウルフを倒すことができれば、どこかの国で、俺を必要とするまで、隠居しています」


「そして俺のメンバーを狙ったり、悪事を働こうとするものを見逃すことはありません」と警告を込めて発言する。


「今日はみなさんが、お集まりですから、初めて私の考えを話しました」


「こんな私ですが、盟主としてついてくれるなら、私は、全能力を持って、加盟する国を守ろうと思います。

ですが、避けられないのは、一部の人には、どうしても被害が出るかもしれません。それは、私が、どこの国に所属していようと同じことです」


俺口調では、なくなっている。


「私は、盟主として所属している国に、屋敷を持っています。

その屋敷は王国の管理も元、私たちが、いつきても使えるようにしてもらっていますので、領地は、そこだけで十分ですから。

あとは動く資金さえあれば、問題はありません」


こんな私を盟主として崇めるのではなく、付き合っていただける方のみ、本当にお付き合いをお願いしたい」と俺が答えた。


一番に手を挙げたのは、シャーロットのオーリス王国。


2番目はセラフィーナのライオネル公国、


3番目はと4番目は、ダイラス連邦とブラッドフォード大公国。


5番目と6番目は、リッチェスト国、サイラス帝国


7番目が、オズワルド王国だった。


よかった、全部の国が俺の意志を了承してくれた。


これで、もっとまとまることができる。あとは、もう少し、まとまることができれないいと思うのは、オズワルド王国だろう。


もう少し、この国のことを見る必要がある。




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