アリシア
第28話 アリシア
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俺は約1年ぶりにみるアリシアに見とれていた。
アリシアは、見ない間の1年間に、すごく可愛くて美人になっていた。
アリシアの体をサーチしていく時に、全部を見る必要性があるので、体を透視することをしているんだけど、こんなことって俺、できたかな?
でも魔力を目に集めることも当然のようにしているとアリシアの体が徐々に表面上が透けてきている。
布団もきているパジャマも下着も透けて見えているけど、そこじゃない、もっと奥をみないと。
さらに魔力を目に集めていきながら、アリシアの表面上には傷らしい者はない、じゃ、内臓の病気か、または、何かの感染か??
アリシアの下着が透けていることに乱されながらサーチを使っていく。
頭から首もと、そして上半身、お腹を見ていくとお腹の中腹部の部分に出血の跡が見受けられた。
なぜ出血が起きたのかわからないが病気と言うわけではなさそうな感じだ。
俺はそこに意識を集中させ、出血した血を取り除いて見る。
あとは血が出ていたあとを正常に戻すことをしていく。
そうするとうまくいったようだ。
あと他の部分に異常がないかどうかを確認してみたが、他には見当たらなかった。
少しの間、待ってみると、アリシアの呼吸が落ち着きだした。
なんとなくだけど、オデコを触ってみると先程のような高熱が低くなってきているような感じがした。
こういう時はポーションと言う手もあるんだけど、疲れを治すポーションや傷を治すポーションと違って、ポーションは高額だからね。
病気を治すポーションと言うのは高額すぎて手が出るものでは無いから貴族専用になっている。
今度、以前やっていたポーションの作成に手を出すのもいいかもね。
そうこうしているうちにアリシアの顔色が良くなってきて熱もどんどん下がってきた。
息苦しそうだった胸の動きも徐々に落ち着き、胸の動きと息遣いが睡眠の呼吸になっていた。
もう一度、アリシアの体の中をサーチしてみるけど異常は見当たらない。
でも、アリシアは寝ていても胸が大きくなっている。
そんなことを勘げていたら、
そこでアリシアが目を開けた。
突然、自分の顔を見たアルシアは驚いたような顔をしたけど、すぐに優しい目になった。
俺は聞いてみた
「どうしてこうなったんだい」
そうするとアリシアが、「ずいぶん一緒に登った木に登ってみたの」
「その時に足を滑らせてしまって」
つまり、よく一緒に登っていた木の上から落ちてしまって、どこかを打ったみたいなんだ。
「クリスと2人で登った木、思い出していたの」
「アリシアが木から落ちるなんて珍しいね」
「うん、初めて」
木に登って2人でいろいろな話をしたりすることがあったので、それを懐かしんでいるときに、木から落ちてしまったみたい。
でも、それを親に言うのは恥ずかしかったみたいで、言わないうちに具合が悪くなったそうだ。
「私がね、寝ている時に、誰かがベットの横にきているような気がしていたの」
「そうなの?」
「うん、そうしたら、目を開けたらクリスがいたから、びっくりしちゃった」
「でも、その人が横にきたときに、懐かしい人だって思ったの」
「とても暖かくて」とアリシアが泣き出した」
「おかえり、クリス」
「うん、ただいま」
俺はアリシアに、もう少し眠ってごらんと言って、その場から立ち上がった。
そうするとアリシアは眠ろうとしたけど、俺のほうに手を伸ばして、俺のシャツの端をつかんだ。
眠りについていくアリシアに、しばらくベッドの横にいることにした。
俺のシャツを握っていたアリシアの手が離れたので、眠ったことを確認して部屋を出ることを考えた。
テーブルに座っているメンバーのところに行った。
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