対抗魔法と付与
魔物大量出現から間も無く俺は、敵対する奴らへの対抗手段を作り上げることになった。
それが魔力を吸い取ること。
魔法を人が生成するには、魔力が必要だから、魔力はエネルギーに相当する。
魔石からも魔力を集めることは可能だが、それは近くに魔石がないとできないこと。
また、持っているとしても、無尽蔵に魔石にエネルギーがあるわけじゃない。
エネルギーが無くなれば、普通の石になるか、割れてしまうだろう。
予備として持っている魔法師もいると思うけど、たまたま、見つけて持つことになるが、高額で取引させているでの、狙われることもあるし、使えば使うほど、真性も、いつまでもあるわけじゃないし、無限大まで魔法力がある魔石は、いまだにない。
ただし、さらに訓練が必要になるから、神獣たちが相手をしてくれる。
オーリス王国の屋敷でやるわけにはいかず、ここ、ブラッドフォード大公国の山間にたつ山荘で訓練する。
まぁ、安全のため、今は例外なくメンバー全員で動くことをしている。
そして、練習が終わって汗をかいたら温泉があるから、疲れを癒すにはちょうどいいと思うからもあるし、狙われても、ここには広大な敷地があり人がいないから、俺たち向きでもある。
「ジャネット、今度はアイススピアを打ってくれる?」
「はい、わかりました」と言ってジャネットは、俺のエネルギー変換魔法を手伝ってくれる。
このネーミングにしたのは、俺のエネルギーにもできるし、他人に渡すことも可能だから。
魔法の攻撃の力を、さらに向上させるための訓練をしている。
またジャネットだけじゃなく、複数の人数で戦う練習もしている。
人が火属性の魔法を打っても、到着する前に変換しなければならない。
敵が氷属性の魔法を放っても、素早くエネルギーに変換する必要がある。
*
「!、あっ、そう言えば‥‥‥」
奴らが使う魔法は、調べてみると闇属性の魔法と言うことだった。
闇属性の魔法を対象しようにも、それを使える人がいない。
そんな真っ黒いオーラにまみれている人がメンバーに入っていたら、追放しているけど。
だから闇属性を、どうするか、早急に研究する必要を思いついた。
闇属性の魔法でも、、吸い取ってしまえば問題ないけど、吸い取ってから、どうするか、だよな。
霧散させても良いものか?
人から離してしまえば、自然と霧散すると思う。
霧散する前に、、奴が吸収することもできる可能性もある。
再吸収と言う手段を講じる可能性もあるけど、そのときには、その中に聖属性の魔法を入れてみようか?
闇魔法と、相対するものが聖属性だから、そうするとどうなるのか?
もしかしたら、俺は勘違いしていたのかも‥‥‥知れない。
闇属性には、そうだ、対抗できるのは、聖属性だ。
「!、気がついた」
そう言えば聖属性にも、治癒魔法だけじゃなく、体力回復でもなく、怪我を治す魔法でもなく、攻撃する魔法がある。
闇に対するは、光だ。
光の衝撃波、聖属性の光の矢(白い矢らしい)、浄化の魔法、聖水を作り出すこと、光線を放つことや、白を通り越して青い光を相手に当てる、天より光を降らせて相手を貫く魔法なども有効な手段だと気がついた。
俺は、これからも練習して光・聖属性の魔法を習得を目指していく。
俺が聖属性を練習していると、
見ていたイザベラが「聖女様みたいね」と言い出した。
それを、聞いていた俺は、ちょっとショックを受けた。
「何言ってんのよ、イザベラ、シー、気づいていても言わないの」とアリシアが、フォローのつもりで言ったこともショックだった。
早く行ってよ、もう。
そう言えば、こんな事ができる人のことを聖女って言うんだよね。
でも、この正解には聖女はいないと思う。
まだ、出現していないだけなのか?
もしかしてと思って、ステータスを久しぶりに開いてみた。
あ〜、安心した聖女の称号はなかった。 よかった〜。
でも聖属性の魔法の練習は続けないといけない。
今度は神獣たちにもお願いしながら、アリシアたちにも協力してもらう。
攻撃魔法というよりも、浄化の魔法だ。
そう、そう、思い出したけど、ライオネル公国やオズワルド王国に大量に出た魔物に対して聖属性魔法を入れて使ったんだった、
そうしたら魔物が討伐しやすくなったのを覚えている。
ということは、あの時の魔物は、やはり闇魔法で作られていたのか?
今となっては調べようもない。
「イザベラ、いくよ」と俺は離れたところに立っているイザベラに対して聖属性の魔法を行使する。
でも闇属性でもないから、見た目で何も反応が起きることはない。
よかった、イザベラは、魔物じゃなかった、と心で思った。
俺は、今度は人を変えてアリシアに頼んだ。
後退するときに、イザベラが肌を触っているのが見えた。
なんだか、女の子たちが集まってキャ〜キャ〜言っている。
俺は不思議に思って聞いてみた。
「イザベラ、どうしたの?、なにか問題があった?」
そしたらイザベラが俺の方に近づいてきて、腕を差し出した。
「???? えっ、なに?」
「腕、触ってみて」と言う
俺は、恐々、イザベラの腕を触ってみる、そうしたら、何があったのかというと
「スベスベ、ツヤツヤだね、どうしたの?」
「 ちょっと最近、肌が荒れていたんだけど、さっきのクリスの魔法を受けたときに肌がつツヤツヤになったの」
「それで、さっき、騒いでいたんだね」
「うん、だって、すごいじゃない」
「まぁ、そうだけど」と言って他のみんなの方をみると、キャ〜キャ〜言いながら、次、私ね、という感じで並んでいた。
あのね〜、君たち‥‥‥まぁ、良いかぁ
今は多くの対抗魔法を考える時だから、聖属性魔法を練習して、能力を押し上げることが大切だ。
俺を殺した奴はレイチェルに偽装したわけだから、魔法で偽装するわけだから、偽装を解除する魔法だから、偽装解除魔法と名付けよう。
そして魔力を吸い取るだけではなく、あのドス黒い魔力を吸い取りたくないので、どうにかできないかと考える。
「全員に聞くけど、奴がレイチェルに偽装した時には、魔法で偽装するんだけど、吸い取るのじゃなく、どうにかできる方法がないかな?」
ソフィア「結局は、クリスが言う黒い魔法を吸わないようにすれば良いんでしょ?」
「そうだけど、それが難しいんだ」
「じゃ、偽装も魔法でしかないから、それを分解する事ができない?」
「分解か?」
「そう、分解」
「難しいことを簡単に言うね」
「そりゃ、私たちは、魔法を発明できないし、クリスしか、できないことだから、言うだけならね」とイザベラ
「!、あっ、魔法を吸収する時に、それが解除になるんだ。
魔法を行使する時には、集めたり、自分が持っている魔力を使うわけだけど、それを霧散させる事ができるかな?
いや、待てよ、俺はイメージすることで魔法を記憶している。
イメージすると、ほぼ、思った通りの魔法が発動‥‥す‥る。
と言うことは‥‥‥なるほど、わかってきたぞ」
俺は、土魔法を発動して、土から錬金術で成分を取り出して、ペンダントを人数分作り出した。
ペンダントの先端には、赤い宝石が付けてある。
そしてチェーンも作った。
「みんな集まってくれる」
もう、俺がやろうとしていることは、わかるだろう。
そう、最高の対抗魔法を、今、作ったペンダントに付与すること。
俺は全部のペンダントに特殊な魔法を付与する。
それも2種類の魔法。
付与するのは、偽装解除魔法と魔法無効化の付与だ。
本人が魔法を少しは発動してないと効果がない‥‥か‥な、いや、待てよ、俺はできるんじゃないのか。
常時発動型の魔法が。




