戦い
俺は、もう一度、ウルフと話してみたいと思うけど、メンバーに危険が及ぶから、考えた方がいいと思っている。
第一にウルフは、潜入した国で、数十人を殺している。
その殺された人だって、家族もあれば未来もあるし、生きる権利や幸せをウルフがウルフが奪うことはできない。
殺された人の家族が、どうなっているのかは、わからない。
夫が仕事に言って、、帰ることはないというのも、この世界では多い。
いつなんどき、喧嘩に巻き込まれて死ぬことだってあるから。
そんなことを考えていたら、検索魔法の危険信号が俺の頭の中で鳴り響いた。
この警報はウルフが、空間から出てきた時になることにしている。
検索魔法のサーチで、ウルフの奴にマーカーをつけていたのが、いまだに消えずに残っていた。
これは俺が殺される前からウルフにつけていたマーカーだ。
俺が、アリシアから差し出されたコーヒーを飲んでいた時だった。
神獣たちからも連絡が入る。
「ご主人さま、ウルフが現れました」とジャネット
「うん、確認している」
「ご主人さま、どうする?」アレク
「そうだな、今は空間から出てきたばかりみたいだから、ちょっと様子見かな」
「ご主人さま、ウルフの気配が以前とは違っているように感じるのですが」ジャネット
「みたいだね、何かしたのか、されたのかはわからないけどね」
「つまり力が上がっていると言うことじゃな」ロゼッタ
「そうだね、全部の国に警戒警報を2級を発動した方がいいと思う」
「はい、わかりました」と言って神獣たちとは念話を解除した。
俺が念話で神獣たちと連絡を取っていた時には、ここにいる女性たちは、俺のただならぬ、焦りに緊張していた。
「ウルフの奴が空間から出てきた」
その言葉を聞いて全員が緊張した。
「ウルフの奴の気配が以前とは違うものになっている、用心する用心する必要があるから、警戒体制を2級にする。それぞれで手配を頼む」
と俺が指示を出すと、侍女も騎士も文官も慌ただしく動き始めた。
ウルフだけが、現れても、ウルフ一人に注意を集中すればいいと思うけど、もう一人の揺動もあるかも知れない。
「ごめん、クリス、私たちって、今のクリスとって重荷だね」
「いや、そんなことはないよ、俺は、俺一人の命なんかじゃないって思えるから、帰ってくる場所があるから、戦えるんだと思う」
「たぶん、俺一人だったら、死んでもいいやって、思えるかも知れないから、君たちがいつから、戻ってきた時には笑顔を見せてもほしい」
「俺は君たちの笑顔以上にパワーをもらえることはないから」
「そして、君たちは俺が守ってみせるから」
「君たちを守って、俺も生還する、それを守るよ」
「俺は、作戦行動をする時には、急に瞬間転移するから説明する時間はないかも知れないから、みんな、知っておいてほしい」
「はい、分かったわ」
そういうと、俺が座っているところに、全員が、集まってきて、一人ひとりが頬にキスしてくれた。
がんばろう




