ウルフを見つけた
最近は、本当に村にも帰っていない、俺は瞬間転移を使えるから、本当に数分あれば帰ることができるのに、どうしてか、親に対して照れ臭さがある。
俺は、もうすぐ19歳になるけど、体格も、よくなってきているので歴戦の勇士くらいには見えると思う。
村に帰るのに、一瞬で帰れることが、帰れない原因になっている。
今の体格を親に見せるのも、魔法力の向上で急成長しているから恥ずかしいし、今、俺は盟主だから、それを説明するのも恥ずかしさがある。
盟主というのは、俺、初めは知らなかったけど、将軍よりも上だし、王様よりも上になるなんて、思いもしなかった。
まさか自分が、こんな地位になるとは思わなかったし、目の前にある事件ばかり解決していたら、いつの間にか王族とも知り合いになっていた。
つまり同盟国の中だけでも、俺が全ての国の最高司令官になるわけだ。
アリシアは、そんな俺を両親に自慢したいみたいだけど、今は時間がない。
今回のことが終わったら村に帰ってみるのもいいかも。
俺はウルフのいる空間を特定することができたけど、もう1人の奴がいない。
ウルフだけでも、どうにかしなければいけないが、ウルフは神獣の1人なので不死になる。
不死と言うのは絶対、死なないと言う意味ではなくて、死んでも復活すると言う意味だけど。
だからウルフを、どうにかできるわけだけど。
以前のようにウルフを俺が作った空間に閉じ込める事は、もう不可能だろう。
空間は脱出方法さえわかってしまえば、簡単に脱出することができるから。
しかしわからないのは、誰が俺の命を狙っているんだ。
狙うだけの価値があるのか?
俺の命を狙う意味は、俺が勇者になっているからなのか、救世主になっているのか、または神になっているのが原因なのかなぁ?
どうして俺を狙う価値があるのか?
どう考えてもわからない。
仲間であるウルフを殺されるのが嫌なのか?
先にウルフを、どうにかしたほうがもう1人の奴が動く可能性があるので、ウルフを討伐する作戦を立てることになる。
俺は離れている神獣たちに念波で連絡を取ることにした。
全員に対して、「みんな聞こえる」と言って聞いていることを確認する。
「はい、クリス様、全員が聞いております」とジャネット
「ウルフを見つけた」
「えっ、ほんとうですか?」
「うん、確かなこと、確認してみた」
「どうやって見つけることができたんですか?」
「まぁ、今は詳しくは話せないけど、空間の中にいることが分かったんだ」
「えっ、空間なら、私たちも世界を検索してみましたけど、空間は、どこにもありませんでしたよ」
「それが、空間を研究してみると、分かったんだよ」
「さすが、ご主人さまですね」
「じゃ、これから、どうしましょうか?」
「そうだね、一応、今の現状維持でお願いしたいんだけど」
「はい、わかりました、作戦行動する時には、念話してくださいね」
「うん、分かった」と言って念話を解除した。




