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戴冠式



俺たちが協力して、 国交樹立しようとする国の要人を集めて回った。


ここ数日は何こともなく、過ぎている。


今日は戴冠式の日だ。


いよいよ、本番になる。


俺とアリシアは別行動することになるので、ライオネル公国にはアレクについてもらった。


というのは、俺が盟主になるので、壇上ではないけど、一番、近い席に座ることになっている。


本当は後ろの方でもいいんだけど。


建前上はそうはいかないらしいんだ。


各国よりも俺の方が位が上になるらしい。


なんだか、嫌だな〜


緊張するよ、みんなが見ているから。


俺たちの横には、ライオネル公国の次期国王と言う肩書きでセラフィーナが座っている。


そして、各国の人の周りには、神獣たちもいるから、目配せできるし念話も飛ばせる。


今日は、エイミーもアイリスもドレス姿で大人しくしている。


前回のドレスはブラッドフォード大公国から貸してもらって最終的にはもらったドレスなんだけど、今回のはブラッドフォード大公国の街に入れて自分たちで選んで買ったドレスを着ている。


晩餐会とは違い大人しめのドレスを着ている。


この星には教会と言うものはないので、誰が戴冠式で国王になるハワードに王冠を授けるのかと言うと、盟主である俺が受けている。


普通だったら前の国王がいれば国王から王冠を譲り受けるわけだけど、今回はいないわけだから、俺に頼まれた。


だから緊張もかなり強い。


だから、横にアリシアが必要なわけだけど、普通は夫婦がすることでもあるらしい。


情勢があるので、戴冠式は、多くは簡略化されている。



俺たちは、なんだか最近は公の場が多くなっている。


いよいよ静かな音楽が奏られながら戴冠式が始まってハワード王子が入ってきた。


今、壇上では、王の椅子の上に王冠と王の印のマントだけが置いている。


進行役の男性が、参加している国の名前を告げている。


ハワードは、壇上の手前で 床に膝をついたまま。


進行役の男性が、「それでは国王としての戴冠式をします」と言ったので、俺が立ち上がって、壇上の手前で礼をして、上がった。


そして王のマントをハワードにかけて、王冠を頭に乗せた。


「汝に、この国、ブラッドフォード大公国の未来を託す」と大きな声で告げた。


「はい、承りました」とハワードは言って、全員が立ち上がって、大きな拍手を受けていた。


大歓声の中、俺とハワード国王は壇上で手を握り合った。


ハァ〜これで、やっと大役は終わり。


と思っていたら、司会進行が俺の名前を呼んで、俺は座っていた位置から前へ送り出された。


そして、全員のメンバーの名前が呼ばれた。


司会から、膝をつくように言われて、 何が何だかわからなかったけど、床に膝をついた。


司会が「 これから盟主クリス様の公爵としてるの任命式、および、 公爵のメンバーであらせられる女性たちの伯爵としてるの任命式を行います」と言われた。


なんでこの戴冠式にするのか、わけわからないけど、騒ぐわけにはいかないから、従った。


一人、一人、名前を呼ばれて、ハワード国王から、貴族のくらいをもらった。


聞いてないよ〜、もうハワードの奴め。


俺が公爵で、女性たちは伯爵の叙位を頂いたけど、全員が、いらない〜って雰囲気。


平民だったら、貴族の憧れもあるけど、色々、貴族を知っていくと、大変だなって思うから、俺も本当は、いらない。


屋敷だけはもらっておくけど、本当に貴族なんか、かたっ苦しいばかりでいらない。


でも平和な世の中を作るためには、しょうがない。


何よりも俺が、望む世界は、人同士の殺し合いがない世界だから、それを実現するためには、前を向いて歩いていくしかない。


そのためには、犠牲も必要だと思うけど、犠牲は俺だけでいいと思う。


他のメンバーに負担にならないようにしたいと常日頃から思っているから。


だから危険な目に遭うのも、俺が動くことで女性たちが安全であればいいと思うし、俺が勇者になっている理由だと思う。


しかし俺は事件があると、周りが見えなくなる傾向があるから、注意が必要だ。

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