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13歳の出来事

俺が泊まっている宿に3人とも宿泊することができたので、俺の部屋に集まっている。話を聞きたいと言うことなんだ。




俺は、ハァーとため息をつくと、イザベラの顔を見て、そしてコリンの顔を見て、最後にソフィアの顔を見た。




3人ともが、興味津々だ。




どう答えようか迷ったけど、真実を告げられるはずもなく、俺は適当に話すことにした。けど、そっち方が難しいんだよ。




体験したことの方が簡単だよ。




「俺はオーリス王国のはずれにある村で生まれた。13歳の時に、初めて村に魔物が4体襲ってきたんだ」




この話をし出したら、誰かが唾を飲み込む音が聞こえた。




みんな黙って話を聞いている。




「俺には幼なじみの女の子がいるんだ。その子と大きな木に登って遠くを見ていたら、森から黒いものが出てきたんだ。


そいつが近づいてきて、初めはなんだかわからずに見ていたんだ。


そうしたら、それが見たこともない魔物だったんだ。」




俺はテーブルに置いてある水を飲む。




「魔物が村に入ろうとする前に、俺たちは木から降りて村長に知らせに行った。




でも、村長は俺たちが言うことを信用してくれず、そのうち村長にも見えるくらいまで魔物が近づいてきたんだ。


俺たちは逃げたけど、村長と家族は家から出てきたところを殺されてしまったよ。」




全員の目が真剣だ、それから先を早く話せって感じ‥‥‥




「俺たち二人は村の中に逃げるより、外に逃げたんだ。そこで魔物の1匹に襲われて、二人とも棍棒で殴られたけど、軽傷で済んだんだ。


魔物は俺たちを棍棒で殴る時に、足を滑らせて川に落ちて流されてしまったよ。




残った魔物は、村人全員でやっつけたんだ。だけど、おさな馴染みの子の親は二人とも殺されてしまった。


両親がいなくなったから、俺の両親がその子を引き取り、一緒に生活しているんだけど、生活が苦しいから、冒険者になりたいって村を出てきたんだ」




と説明した。




「それから毎日、剣の稽古や魔法の練習していたら使えるようになったんだ。」




イザベラは話の後半から、胡散臭そうな顔をしていたからヒヤヒヤした。




でも、それ以上の追求はなかった。




はぁ、よかった〜




コリンは、うんうんと聞いていて少し涙ぐんでいた。




ソフィアは半信半疑と言う感じではあるが、実際に自分が経験したこともあり、どれだけ努力をしたんだろうと言う感じになっていた。




3人とも何とか納得と言うレベルではないかもしれないけど、それ以上聞かれることもなかったので、この話は終われるのかなと思った。




しかしさらに蒸し返すやつがいた。




イザベラだ。


「なんか納得がいかないのよね〜。」




しかしイザベラも、それ以上は聞く事なく、水を飲んでいる。




村の話をしたので、アリシアのことを思い出した。




アリシア、どうしているかなぁ




3人はこの安宿に泊まるんだけど、3人部屋にしたみたい。お金が安くなるから。




3人は部屋に帰って行った。




この宿にはお風呂はない。水で体を拭くことしかできない。




体を拭いたらベットに入って寝よう





翌朝、気持ちよく目が覚めた俺は、朝食ができる時間になったので階下に降りていった。




そこには、もうテーブルに3人が座っていた。




朝食のメニューは決まっているので、俺が座ると全員分の食事が出てきた。




「食事が終わったら冒険者ギルドに行くわよ」とソフィアが言った。




全員がうなずいた。

感想、ブックマーク、評価ありがとうございます。


励みになっています。


誤字脱字がありましたら申し訳ありませんがお知らせ下さい


読んでいただきありがとうございます。


これから、どんどん面白くなりますのでよろしくお願いします

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